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電子マネーと仮想通貨は何が違うのか?

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  • maromaro0115
  • 2018/06/23 13:55
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電子マネーと仮想通貨は何が違うのか?

電子マネーと仮想通貨、一見すると同じに見えますよね。

結論は多くの点で異なるのですが、同じに見えるのもとても理解できます。

簡潔に一つずつまとめていこうと思います!


①電子マネーは都度、発行元に戻している

電子マネーを思い浮かべてください。

Suica、ICOCA、nanaco、WAON…

基本的にすべての電子マネーが

「チャージして使う」のみですよね?

要するに他のカードに移したりが出来ません。

どういう仕組かというと

コンビニの例でいきます


1.駅でSuicaチャージ(JRに現金を支払い、Suicaの残高を追加してもらう)

2.コンビニで使う(コンビニに支払い、Suica残高を減らす = コンビニはSuica残高が増える)

3.コンビニはJRにSuica残高を渡し、現金で返してもらう


こうなっています。

チャージしたら「Suica→店舗→JR」この流れ以外が無理なんです。

(駅で使うときは店舗=JRになりますが、省略されるだけです)

Suicaを発行(チャージも含む)し、使ったら運営(JR)に返す、この繰り返しです。

プリペイドカードに似ていますね。

あくまで現金を違う形(=今回の例ではカード)に変形しただけです。

一方仮想通貨は一方向性だけではありません。


端的に言ってしまうと「横の人に渡せる」というところが違います。

Suicaの残高を隣の友達に渡すことは不可能ですが、仮想通貨は友達のウォレットアドレスを知っていれば送ることが出来ます。

ここがとても大きな違いですね。


もちろん電子マネーの中にもEdyとかは横移動が出来たはずです、そういう意味では電子マネーの中でもこの視点においては仮想通貨に近いものも存在します。

ですが、ごくごく一部ですね。


そして電子マネーでは出来ませんが、仮想通貨であれば

個人ー(支払い)→企業ー(支払い)→企業ー(支払い)→個人ー(支払い)→

みたいに転々と移ろっていきます。


②電子マネーはコストが凄いかかるんです

今回はEdyの例でいきます。

コンビニはEdy支払いが出来るので、Edyを導入しているということになります。

このコンビニのコストが思っているよりも大きいんです。

Edyの導入は月額で2,000円+利用料の4%をコンビニはEdy利用料として支払わなくてはいけません。

利用料の4%って、めちゃくちゃでかいんです。

利益率が数十%なんていうのはソシャゲだけです。笑

世の中には一桁%の利益率で頑張っている事業は山程あります。

そういう分野にEdyはあまりにメリットがありません。

むしろEdyを導入するだけで計算上は赤字になってしまう企業もあります。


なので、Edy含む電子マネーは日本の消費総額の「0.9%」しか使われていません。

クレジットカードは電子マネーとは違うので、この0.9%には含まれません。


仮想通貨の手数料は電子マネーに比べて遥かに安いです。

なにより「運営企業」というものが存在しませんからね。

※手数料は0ではないです。マイナーに払わないといけないですから。ただそれは今回の論点からは割愛します。


③国際送金が電子マネーは出来ない

普通に生活している中で国際送金をすることはあまりないかも知れません。

国際送金というのは「時間とお金」がめちゃくちゃ掛かります。


皆さんがアメリカの友達に送ろうとしたとき、

UFJ同士の振込とは比べ物にならない時間と手数料を取られます。

でも企業はしょっちゅう国際送金をします。

個人でもしている人はしています。

電子マネーは国際送金が出来ません。

アメリカの企業もSuicaで支払われても…困りますよね。

理由は様々です。


・事業母体(電子マネーの発行企業)が海外に展開出来ていない

・法律の整備が整っていない

・アメリカで導入しても採算が取れない


などなど。

ですが、仮想通貨は国際的に送金するのが遥かに楽です。

皆さんもBitflyerからBinanceやBittrexにBTC、ETH送ったりしていると思います。

共通規格だからこれが出来るんです。

Suicaは日本だけの規格です。


④電子マネーは巨額の保管に向いていない

みなさんはSuicaに100万円入れたいですか

(実際にチャージ出来るかは置いておきます)

かざすだけで使えるカードに100万とか入れたくないですよね。

もし入れれるようにするなら使うたびに暗証番号が必要です。

改札通るたびに暗証番号入れてたらもう…破滅です。

要するに電子マネーは巨額のお金を保管するのにとても不向きです。

それに物理的な管理方法を取るものが多いので、盗まれたら一発アウトです。

追跡もほぼ不可能です。


その点、仮想通貨は大きな額の保管には幾分か軍配が上がります。

ただ、ここに関しては正直今の時点では銀行のほうが強いですね。

セキュリティ面、利便性など総合的に見ると銀行が最強ではあります。

ですが、「電子マネーとの違い」という論点に戻るならば

電子マネーよりも遥かに仮想通貨のほうが「盗難されにくい」「大きなお金を入れておきやすい」というところで強いです。


大きく4つの特徴に分けてみました。

もちろん他にもありますが、長くなってしまうのでこれくらいにします!

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公開日:2018/06/23
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  • @hiroyuki0115
ブロックチェーン/仮想通貨に関心を寄せる都内IT勤めです。1年前まではソーシャルバブルのど真ん中でベンチャー経営を6年ほど行っていました。

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