カロリーは大事なエネルギーである。体だけの話ではなくすべての物体に備わるエネルギーはカロリーで表すことができる。そうだいな太陽の力もカロリーで見ることができるが、しかし人にとってのカロリーはただの食事と行動である。魔境ミスドでドーナツの平均的なカロリーは220kcal前後で200を切れば少ない250を超えてくると大きいかなというところである。
そんな中にあってカロリーの大将といえばオールドファッションハニーであり2019現在のバージョンでは355kcalである。
マフィンはその特性として高カロリーになる。これまでミスドは低カロリーを謳うことはあっても高カロリーを謳うようなことはない。まあ当然のことである。しかし私はあえてもっと高カロリーに高エネルギーのドーナツを出し提案し高らかに謳ってもらいたい。
油で揚げて砂糖をかけるドーナツはそもそも高カロリーなのだ。たまのおやつに高カロリーを食べたいという人やその欲求を満たすのに中途半端な遠慮はいらぬのだ。
クリームインマフィンはそんな魔境ミスドにあって遠慮の少ないものの一つである。中途半端にドーナツと名乗らずマフィンらしいマフィンでありその存在を全うしている。
外の包をめくりスプーンやフォークも使わずにかぶりつくのが私の流儀であり一番きれいに食べられる手法である。斜め上から角を目指してしまうのは人の性か運命か。口に入るのはアーモンドとオーブンで焼かれ直したカリッとした生地である。軽くローストされたアーモンドと生地は香ばしく楽しい食感をくれる。表面とは裏腹に中はしっとりとした生地で上等とは言わないまでもパサパサということはない。
そして食べた角を見ると口の中には入らなかったクリームが覗いている。次こそともう一口同じ場所から攻めていく。凹んだ場所をかじるほど間抜けなことはなくこれほど食べにくいこともないがクリームを食べたいためである。しっとりとした生地とクリームが口に入り混じっていく。キャラメルは濃厚なものではなくキャラメルクリームという名がふさわしい。風味とはキャラメル然とし食べにくくもない柔らかさである。
このマフィンが高カロリー軍に入るのはただ単純な単騎戦力だけのためではない。食べやすく温かいうちに食べようという気持ちはすぐにマフィンを胃袋に収めカロリーとは裏腹に物足りなさすら感じさせてしまうのである。そうなると次の手は「お代わり」である。ここでは低カロリーなチョコレートやフレンチを選びたいがどちらにせよすでに高カロリーである。下手をすれば一食分に足りるので注意が必要である。
さつまいもドが正式に世に出て昼過ぎにミスドに訪れてみるとさつまいもドはもうなかった。平日であるにもかかわらずである。もちろん全くないわけではなくそういうタイミングであっただけということもあろうが午前に用意されるような文は順当になくなるくらいの興味を得ているようである。レギュラー化を推している私からすればいいことであるがはたしてその夢はかなうのであろうか。ないにしても多くの人がミスドにまた訪れることを私は待っている。魔境の奥深くでドーナツの穴から外を覗いている目を気付かれないように。