皆さんはZENZOという通貨をご存知でしょうか?
最近になってCryptoBridgeという海外取引所に上場を果たしたばかりのコインです。
ただしその完成と上場までの道のりには、様々なドラマがありました。
今回は、ZENZOが生まれた理由とその過程をご紹介いたします。
かつて、LoanOrLease(以下LOL)という名の通貨がありました。
2018年1月1日にICOが終了し、それに参加するとマスターノードがセットアップされた小型PCが貰えるということで密かな話題に。
その後も無事にCryptoBridgeに上場し、日本でも注目され、順風満帆なように思えました。
しかし、その後の2018年2月20日、「LOLの設立者であるCryptologyとの連絡がとれない状況となった」と、プロジェクト開発チームの一人であるYuurinBee氏より発表がありました。
(発表のURL:https://medium.com/@YuurinB/february-20th-updates-for-lol-bc2856658eab)
更に2日後の2018年2月22日、正式にこれまでの経緯および謝罪の文章がYuurinBee氏より発表されます。
(謝罪文のURL:https://medium.com/@YuurinB/edindin-と-lol日本コミュニティの皆さまへ-69d6415b20a7)
LOLの価格はここ数日で大幅に下落。
Twitter上でもスキャム通貨と騒がれました。
残った開発チームの方々の動きは迅速なものでした。
何度も電話会議を重ね、今後の方針を定めたようです。
そうして2018年02月26日には、LOLのDiscordコミュニティにて「新しい通貨を作成し(LOLZ)、皆様にLOLのホールド量に応じエアドロップの形で配布する」という旨の通知が為されました。
その後、コインの正式名称がZENZOに決定し、ロゴなども一新されました。
4月には東京でのミートアップ、その他にもDiscordにて運営の方々が細かな状況を報告してくれていました。
逃亡した開発者が全面的に悪いとはいえ、残った運営の方々にも自責の念があったのでしょう。
ホルダーの皆の不安を取り払おうという真摯な姿に、胸を打たれるものがありました。
新体制から約7か月後の2018年10月1日。
遂に、ウォレットリリース&スワップ分のZENZOの配布が開始されます。
PoSとマスターノードも同時に開始され、不明瞭な部分などはDiscordでしっかりと対応してくれていました。
そして来たるべき2018年10月30日、遂にCryptoBridgeへの上場を果たします。
運営の方々の頑張りもあって、現在も無事にしっかりとした価格で取引されています。
また、上場を果たしたことでCryptofolioにも掲載されました。
こうしてLOLの時代から約8か月を経て、ZENZOは完全復活を果たしました。
絶望の淵から蘇ったフェニックスコインとして、今後も更なる躍進を期待しています。
そして、悲嘆にくれるホルダーのために尽力してくれた、運営の方々に心からの感謝と敬意を表します。
執筆:杞憂(@lskraise)
ブログ:『BIT TALE』