社畜自慢に関して何か書こうと思ったのですが、よくよく考えてみると私は正直社畜という感覚を持ったことがなかったです。
なぜか。 私は基本我慢が得意で、ストレスを逃がせるし自身を追い詰めることもなかったのと、社内立ち回りも無難にこなすため、総じて社畜状態にならないで済ませられたためです。
最初に入った企業は日本の中小でした。当時モチベーションも滅茶苦茶高くて、これは自慢ですが評価も得ており、社長にも気に入られていました。
ただ、この会社では更なるキャリアは望めないという私の上昇志向の強さから外資系に転職しちゃいました。
で、ここでも引き続きモチベーションは高く、良い評価も得ておりました。それで別の外資から引っ張られて再度転職。近しい時期に結婚、子供、マンション購入と色々やってたらなんだか歯車が狂ったようにモチベーションが何故か落ち始めたました。
バリバリ仕事をこなさなきゃって焦る反面、うまく回らない状況ですね。
とはいえ、程よいおっさんになってた私は凌ぎ方は心得ていたので乗り切りはしましたし、会社側の立場にもなりました。
ですが、外資の怖さで 常にクビの恐怖に怯えます。早期退職制度、結構当たり前に起こったりします。
外資でそういうドライな環境であるが故に、会社に対する帰属心というものはいつの間にかなくなり、いつでも辞めてやるという気持ちがあるため社畜とは言えないです。
振り返ると 評価され仕事に集中し いわゆるヤリガイを目いっぱい感じていた時期、あのころは土日も深夜も関係なくガムシャラで ある意味社畜だったのかなって思います。辛くはなかったし、そのころ自分の救いになる話を聞けたのも大きかったかなって思います。
それは、TQMの社外トレーニングを受講したときに、その時の講師が言っていたのですが、
近年企業人で壊れてしまう人が多い。それは最近の企業は常に社員からの100%以上のアウトプットを求め、常に右肩上がりを求める傾向が強まっているせいかもしれない。だけど そんなの個人に求めるのは 実情として間違っとる。
各個人には生活があり、家族があり、そこに波があるんだ。
高効率で高い生産性を会社人生40年の中で常に維持しろというのはロボットになれと言うことだ。
そんなのCEOレベルだってできちゃいない。
時に60%や70%の能力しか発揮できない時期があっても、そこを補うためにTQMの統計的手法をもって業務に臨むことで補填ができるようになるんだ。
周りの仕事仲間と積極的に協力することで 1+1が3にも4にもなるんだ。
そういう人間本来のバイオリズムや弱さを、企業で働く人自身が認識しないといけない。 そこに目を瞑るから人は壊れる。
会社は有機体であり、本来もっと人間味の溢れたところなんだ。
辛いときには声をあげて、助けを求めていいんだよ。
そういう話を聞いたとき 少しほっとした自分がいます。
今回の社畜自慢 面白いです。色々読むだけで辛さがリリースできるかも、 厳しい状況の人には少しでもホッとしてほしいですね。
少々真面目腐った言い方になってしまいましたが、今回の企画は色んな意味でよいですね。