令和の時代の幕開けですね。2019年5月に新天皇陛下が御即位され、色々なイベントがテレビ中継されましたね。
それなのにまた即位礼?多くの人が5月のイベントとは何が違うのか疑問に思っていらっしゃるのではないでしょうか?今回はこの即位礼正殿の儀について解説を致しますね!
天皇陛下の御即位を示す、国事行為です。
つまり、神話に基づいた祭祀行為ではなく、法律や憲法に規定された象徴としてのお仕事ですね。ご公務という言い方もできるでしょうか。神話の流れを汲んだ祭祀行為としての即位の儀式は、実は11月に予定されている大嘗祭なのです。
天皇陛下が行われるお仕事には大きく分けて2つの種類があります。
日本国憲法に規定された国事行為
皇室独自の活動
内閣総理大臣の任命
国会召集
外国の大使をもてなす
儀式を行う
これはほんの一例ですが、最初の方は政治色・外交色の強いものばかりですよね。最後の儀式を行うというものの中に、実は2019年5月に国民が大注目していた三種の神器の継承式や、10月21日に行われる即位礼正殿の儀もこの国事行為なのです。
・宮中祭祀
・各国の慰問や慰霊
・大嘗祭や新嘗祭などの特別なお祭り
1.剣璽等承継の儀
2.即位後朝見の儀
3.即位礼正殿の儀
4.祝賀御列の儀
5.饗宴の儀
実は5月に行われた①~②の三種の神器を継承する儀式は、国事行為としての即位において、最初のステップに過ぎなかったのですね。②~⑤をこの10月21日に行って、全ての段取りを完了することになるのです。
2019年10月21日
この日は祝日となりましたが、2019年だけの特別な祝日です。当日の式次第は下記の通りです。
am9:00~ 皇居
即位礼正殿の儀を行う事を先代の霊や神々にご報告される儀式です。
13:00~13:30 皇居
天皇陛下は平安時代から続く古式装束である、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)をお召しになります。そして玉座である高御座(たかみくら)で即位を宣明されます。
5月の即位イベントと同じく、三種の神器と、天皇陛下の実印である御璽(ぎょじ)が並べられ、陛下がお言葉を述べられます。
続いて安倍首相がお言葉を述べられ、万歳三唱をしてお開きとなります。
pm 19:20~22:50
いわゆる直会(なおらい)です。新天皇陛下にお祝いを伝えるため、世界各国から国の代表者が出向きます。
この時ばかりは普段の政治的ないざこざは脇に置いといて、みんなで晩餐会を行います。さすが世界最古の歴史を持つ日本。天皇即位とはこれほど世界から注目されるイベントなのです。
画像引用:政府広報オンライン
11月10日 pm15:00~15:30
新天皇陛下の御即位を国民に奉告する、いわゆるパレードの事です。今年は台風災害が関東地方を襲い、10月21日の開催は延期となりました。一刻も早い復興を目指し、陛下の御即位をお祝いしたいですね。
即位礼の模様はインターネット配信にて中継されます。お見逃しのないように、下記リンクから閲覧してください。
新天皇陛下の御即位を祝うビッグイベント。
そのために国内外から代表者がお祝いに駆け付けます。パレードは残念ながら延期となってしまいましたが、11月には大嘗祭とパレードが連続して見られるという楽しみもあります。
国民みんなで新しい時代をお祝いしましょう!