同じ内容でも提示の仕方次第で、相手の選択に影響を与える事ができるよー
というお話です
もしスーパーでお肉を買うとしたら、貴方はどちらを選びますか?
①赤身が80%の牛肉
②脂肪が20%の牛肉
大抵の方は①の方を好ましく思うのではないでしょうか?
しかしよくみるとこれらは同じものです
これがフレーミング効果です
意志決定において、質問や問題の提示のされ方によって選択の結果が異なることがある
この提示の仕方を、フレームと言う事から名付けられた
例えば、商品では、ラベルの提示の仕方、パッケージデザイン、CMのキャラクターなどによって売れ行きが左右されます
この定義はこちらの本に記載されていました。
マッテオ=モッテルリーニ著
この本では、
人が自分は合理的な判断をしてるつもりでも、
実際には感情に左右されまくって、
非合理的な判断を気づかないうちにしてしまっている
という事を示す多くの法則や事例、検証結果を紹介しています。
フレーミング効果もその一つ
つい最近、個人的にこれもフレーミング効果だなと思う事があったので紹介します
先日、生まれて初めての人間ドックを受けました
人間ドックの選択として、バリウム検査(薬を飲んで外から撮影)と胃カメラでの検査があります
一足先に検査を受けた同僚にどちらがよいか相談したところ、
「バリウム検査をして何か見つかったら、どうせ胃カメラを入れることになるから、最初から胃内視鏡検査をした方が良いよー」
とのアドバイスを受けて、胃内視鏡検査を選択
前日に検査の同意書を記入し始めたところ、こんな記述を見つけました
胃内視鏡検査の合併症について
検査前に行う咽頭麻酔時に起こるアレルギー反応や、挿入時に起こる粘膜損傷や出血、穿孔、咽頭不良などがごく稀(0.062%)に起こることがあります。
このような合併症が発生した場合は、必要に応じて処置を行います。
その際の経費は原則としてお客様の負担となりますので、予めご了承ください。
ここで、最近読んだフレーミング効果の事を思い出しました
こんな疑問が浮かびます
具体的に何人に1人に起こるのだろう?
計算してみます
1= 0.062% x 0.01 x n(人)
n=1,612.903
どうやらおよそ千六百人に一人は、ただの検査で内臓を損傷した挙句、治療費は自分持ちになるかもしれないとおっしゃる
宝くじの一等が当たる確率(2,000万分の1)に比べたら、えらい高確率!
ただの検査で?
何もなければ健康体なのに?!
なんだかものすごく不利な契約を結んでる気がしてきましたが、気づけばもう前日
今さらキャンセルもめんどいので、覚悟を決めて受けてきました
結果。。。
なんとか無事1/1613にならずに済みました、が
胃カメラを飲み込むのが、想定の万倍は辛い拷問の類でしたよ
同僚に、文字通り一杯喰わされた気分。。
何はともあれ、皆さんも、恣意的な表現やイメージに惑わされないようにお気をつけ下さい
大事な事は、数字をひっくり返したり、視点を変えて検証してから、合理的な判断を
逆に、相手に良い印象を与えたい時は、当たり前ですがポジティブ面にフォーカスした表現を使うと効果的です