6月といえば、さくらんぼが旬の季節。
一昨年、初めてさくらんぼ狩りに行き、探しながら食べる楽しさと、採りたての美味しさに感動し、恒例行事となった。
前回は山梨に足を運んだので、今回は群馬まで足を伸ばすことにした。さくらんぼ農園に向かう途中「群馬昆虫の森」という看板を見つけた。ちょうど長男がカブトムシやクワガタに興味を持ち出したので、後で行こうということになった。
さくらんぼ狩りは前日の来園客が押し寄せて、大半の木が取り尽くされている状態だった。それでも脚立を使いながら、わずかに残っている佐藤錦や紅秀峰をつかんでは食べ、それなりに楽しむことができた。高陽錦という品種をはじめて食べたが、甘みと少し固めの果肉を美味しく楽しむことができた。
続いて向かった群馬昆虫の森は想像以上に敷地が広く楽しめるところだった。雑木林も広く木の穴の中に、コクワガタを見つけた息子は喜んでいたが、昆虫を持ち帰るのは禁止されていたこともあり、また来ようという話をして、出口に向かった。
駐車場を出た道のスグ向かい側に「オオクワガタ販売中(激安)」という看板があった。もちろんそのまま横断して小さなプレハブのようなショップに潜入した。
控えめに言って、このクワガタショップは男子のパラダイスだった。
ヘラクレス大カブトやオオクワガタ、スマトラヒラタクワガタなど、男子憧れの甲虫類が所狭しと並ぶ。真っ白な髪のおばさんがこの店の主人で、多少の凄みがありながらも、クワガタやカブトに対する愛情に溢れているステキな人だった。気付けばアラフォーの私も少年のように、彼女の話に聞き入っていた。
オオクワガタといえば小学生の時に、その神秘的な存在、見た目の精悍さに憧れを抱いていた対象だった。その憧れが目の前にゴロゴロいて、またお値段も東京都心の3分の1ほどという格安さ。
お父さんはオオクワガタを薦めたが、息子はスマトラヒラタクワガタを選んだ。外国産のこのクワガタは、ハサミもカラダの大きさもオオクワガタ以上で、息子はその姿に魅かれたようだ。
ひょんな出会いから我が家のメンバーに、大きなクワガタのつがいとサービスで頂いたカブトムシのつがいが増えることになった。
東京からはるばる良質なクワガタを求めて訪れるお客さんも多いというこのショップ。子供と一緒に童心に戻れる場所なのでお父さんにはイチオシしたい。夏のお出かけ先の候補にぜひ。