宮沢賢治記念館のすぐそばに、注文の多い料理店山猫軒がありました。
どんな注文をされるのかドキドキしましたが、結局、
検温してください。
クラスター発生の場合の連絡先を記入してください。
以上の2点でした。
悲しいことにこの注文は、今では標準的なものになってしまいました。
しかし、彼は連絡票を受け取りながら、注文多いなあとわざと店主に言ってました。
店主はジョークととったのか、クレームととったのか、何も言いませんでした。
わらしべ餅めぐりをひとつ注文しました。
私たちは旅行中も、普段も、しばしばふたりでワンオーダーだけします。
別の店でまたワンオーダーして色々な食を経験したいからです。
昔、「一杯のかけそば」という、貧しい中を仲睦まじく生きる親子を描いたベストセラーがありました。
実話として広まった後に作り話とわかり、物議を醸していました。
その後、豊かな日本では、ひとりワンオーダーしないと席を確保してくれない店が殆どという時代がありました。
しかし、また日本は貧しくなり、店の方でも客が少ないことに悩んでいるので、ふたりでワンオーダーでも、とにかく客は歓迎されるようになりました。
なんだか複雑な気分です。
わらしべ餅は柔らかいお餅で稲の穂で縛ることで細かくちぎり、色んなものをつけて食べるんです。
美味で完食しました。
何を付けて食べたのか、写真を撮り忘れてすみません。
夢中で食べてしまったのです。
罪滅ぼしに?店の雰囲気を撮影しておきました。
私たち以外、誰もいませんでした。
何はともあれ、幸いにも、私たちは逆に食べられることなく、店を出ました。
追伸
写真あった!