テクノロジー

以前勤めた会社でオフコンが生きてた話

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  • めけ
  • 2019/05/08 08:08

昨日色々とここの機能について学べました。

まだまだ知らないことのが多いです。

 

今日は令和になった日に急に前の前の職場でお世話になった人から電話がかかってきたことから思い出した、昔のザ★昭和な職場の話を書こうと思います。

昔話です。特に最新の技術的な話はないです。ダラダラした文章になってます。文章力が欲しいですね。

令和へ送る、平成生まれのゆとり世代の女が昭和なシステムが生きてる会社に入った昔話なので、興味があったら読んでいただけると嬉しいです。

 

 

私が最初に入った会社はやや大きめな町工場でした。

冊子とかではない印刷関係の工場の、普通に総務部の事務職の正社員。本社は関西のほうで、うちは関東のほうの工場って感じだったので営業所も別にあるのもあってか、総務には常に数名しか在籍してないような規模だったのを覚えてます。

そこで工場内での来客対応やら電話対応やらやりつつ、売り上げ処理や受注業務をやってました。未だにあの当時のお茶を出すために席を離れてる最中に隣の課から仕事積まれて行かれるのを思い出せます。それで向かいの席で座ってた先輩の彼女(別部署)に嫌がらせされたのも覚えてます。

で、まぁその売り上げ処理やらをやるシステムが、(私が離職したのが2014年とかだったのに)未だにオフコン※と呼ばれていたやつだったんですよ。総務につけって言われた時によろしくおねがいしまーすとかいいながら画面見て『え?年季の入ったDOSみたいな画面立ち上がってんだけど?』って思わず正面に座る男の先輩※※の顔見返したのを覚えてます。

※便宜上オフコンっていってますけどオフィスコンピュータのとある機種?です。

※※この記事での『先輩』は以降この人の事を指します。前述の連絡してきた人とは別人です。

 

当時社内のPCのOSは製版部以外、winXPだったのでXP上でエミュレータ入れて使ってたようですけど、あの黒地に緑の文字でなんか数行だけ文字が出てる無機質な画面見て呆然としました。でも更に横にダイアルアップ式でフロッピーさして使うような受注システムが息していたのを見て考えることをやめたのを思い出します。(後日それは発注先が変えないからって先輩から聞きましたが)

最初のうちは使い方やら仕事のコツやらをつかむのいっぱいいっぱいになってたのですが、慣れてくると今度は『これ無駄だな』って事がいくつかみえてくるようになりました。

 

古い中小企業あるあるだと思うんですが、社員が些細なことでもいいから業務改善をして、それを報告すると内容に応じてお金がもらえるとかそういうのがあったんですよ。しかも社員にノルマで年2回くらいは出しましょうね、って感じで。

ただ、現場ならともかく事務職になると『棚の中を整理しました』とかもうそういうレベルのことしか上げられなくなるんですよ。なので私も先輩も「めんどくさい」「改善報告あげることがない」みたいな話を定期的にしてました。

ここで上記の『無駄だな』ってコトを改善しようみたいな考えになるのですが、それに必要なことがこのオフコンの中で新しくプログラム書いて走らせることでした。

その時使ってた、システム導入当時に作られたプログラムだと私が業務上やりたい作業にとっては過剰な処理だったんですよ。B4サイズのコピー用紙50枚位出力してその最後の一枚に書かれてる数行の数字が必要、みたいな過剰ぶりだったんですよ。しかも大事な数字が書かれてるからその無駄な用紙を裏紙にも回せない。

で、先輩に頼んで唯一会社に残ってるこのシステムのレコード表と指南書みたいなのを借りたのですが…。

 

…世間でたまに「COBOLってつかうことあるん???」って話になると思うんですけど、ここで使われてるオフコン内での言語がそのCOBOLと同じ頃のものか、それより昔とかそういう感じのものでした。そういう話題になるとちらほら『中小で生きてるよCOBOL』という人もちらほらいますが、本当に生きてると思う。このシステムが2010年台前半でも生きてるんだもん。そりゃ生きてるよ。

ちなみにCOBOLは商業高校に通った友人とかは習ったといってました。私は高校レベルのCとかjavaしかしらないしそれすら今はまったく覚えてません。

専門用語やら知識が足らないため上手く説明できないんですけど、どういう記述をするとどう動くのか、とりあえず既存でこのオフコン上で動いてるプログラムのソースを開いてちょっと書き換えれば直せるのかとか確認することからはじめました。幸いコピーして編集ということができたので、そのレベルなら私もいじれると挑戦したのを覚えてます。

わからないところは調べようにも古すぎて解説してるサイトが一件だけで、そのなかの本当に一部しか欲しい情報がなかった為応用しきれず、仕方ないので当時を知ってる他部署の課長やらシステム保守に来る某社の社員の人に聞いたりして、業務の合間を縫いつつ1~2ヶ月位かけてようやく無駄な数十枚のB4用紙を出力せずに最後の集計値だけを抽出できるシステムを作ることができました。

 

多分ここをうっかり読んでしまったシステム系のお仕事の方はそのレベルでいいのか?って思うと思います。わたしも思います、すみません。でも本当にあの当時ちゃんと動くのができたのが嬉しかったんです。手探りだし融通の利かないシステムだったので。そもそも普段使いしてる状態でも使いにくいやつだったので。

私がなんとなくプログラムがいじれるようになった頃、先輩は無事(?)異動になり酒を飲む機会が増えてあう度に酒太りしていきました。そしてその先輩の変わりに何故か他部署で管理職やってる人が異動で来たのですが、そのおじさんがキーボードを一本指打法で打ってるのを横目に別部署から『オフコンから出すこのデータの印字内容変えられないか?』って相談を受けて簡単なものなら書き換えるとかそういう社内SEレベル0.1みたいな社内副業みたいな事をやってました。あ、勿論業務の中で空いてしまった時間を使ってました。ボーっとしてるのももったいないので。(なお異動してきたおじさんはよく私に直接言いに来る人に俺を通せと文句言ってました。通すと面倒なのかもみ消します。)

 

PGやSEの人が事務職に転職した時、ただエクセルで簡単なマクロ組んだだけで『すごいね、こんなことできるの?!』みたいなこと言われた。って話をうちの夫から聞いた時に心当たりがめちゃくちゃありすぎて納得しました。(それも経験した)

会社自体は長く続いてても、PC使う若い社員が少なかったりする会社だと本当にPCスキルがちょっとあるだけでも感動されるんです。もっとできる人から見ると不思議だと思います。

 

いや、それでですね。

私がなぜこんな昔の話を思い出したかという話なんですけど、そのシステムのなかで使うデータ、西暦と和暦が混ざっていたなぁって思い出したんですよ。

『退社して5年も経つし今どうしてるのか知らないけど、大変だろうなぁ保守の人…。いや2000年問題とやらも乗りこえてるからなんとかなるんだろうな』とかなんとか思って、今朝なんとなくそのオフコンの名称とか調べてたら一昨年サポート切ってる記事が見当たりました。移植はちょろちょろしてるとかも見たけど。某社の保守の人も年齢行ってたしまぁそうなるよね。

 

Content image
なんとなく伏せてます。

 

あの会社どうしたのかなーXPサポ切れるまで使い倒して、それでもPC入れ替える時予算めちゃ渋ってたからなぁ。使わん機械にはめちゃ金入れてたのになぁ、みたいな懐かしい気持ちになったので記事にしました。

 

すごい長々書いたのにオチがないなと思ったので最後の締めに辞めた時の話でしめます。

ちょっと話は戻るのですが、記事の中盤に書いた改善報告書、基本本社にも流れてそこで偉い人も読むんですけど、

私が会社をやめるちょっと前に本社から社長とか部長とかそういう偉い人が来る宴会みたいな行事があったので、お酌しにいったんですよ。

そしたら報告書読んでくれたらしく、社長がめちゃくちゃ褒めてくれたんです。年に数回しか顔合わせないのに、名前も覚えててくれてて。

どうやら勉強してあのシステムいじれるのすごいよって本社の総務部長も言ってくれたらしくて、めちゃくちゃいい笑顔で褒められて思わず家帰って寝る前に泣きました。

上司からはなにやってるかわからないものは評価しないわ、みたいな顔されて腹を立てた事もあったので、それもやめる時のきっかけになってたところもありました。

ので、辞める間際に褒められて嬉しさと悔しさで泣きました。

 

そういうの、もっと早く大きな声で言ってくれ~~~~!

 

 

 

 

 

 

 

 

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