どうもー!アート屋です!
私のネット上での活動は現在TwitterとALISがメインですが、どちらも素敵な絵を描かれる方がたくさんいますね!
特にTwitterの人気絵描きさんにもなれば、万単位のいいねやリツイートが付いた状態で見かけることもザラにあって、その度に自分の絵と比較して心乱される方も多いと思います。
先日某ゲーム会社の某氏も、『SNSでのいいねの数こそが作家の実力の指標である』といった意味のツイートをしていましたが、これは完全にただの思い込み、錯覚にすぎないと言えます。その理由を挙げます。
アクティブフォロワーの数が人によって違うので、そもそも最初に見てくれる人数が違います。
同じ絵でも見てる人数が多いほどいいねやリツイートの数は多くなります。そしてSNSは初動である程度伸びなければ高確率で埋もれます。
たしかにいい絵を描くことでフォロワー数は増えますが、大抵の場合それなりに時間がかかります。長年続けているアカウントの方が有利ですし、短いスパンでどんどん絵を更新できる人の方が有利です。
これは説明不要かと思いますが、人気漫画やアニメの二次創作は有利ですよね。
また、絵の内容とは別に描いた本人の人気にもいいねの数は左右されます。絵と関係ないツイートの内容や頻度が影響するので、純粋な作品価値の指標とはなりません。
絵の展示販売活動をするようになって気付いたのがこれです。SNSでの評価は結局、『どれだけ多くの人に好かれるか』という点しか見えてきません。100点満点中100点をくれる人が5人だけいる絵よりも、70点をくれる人が100人いる方が伸びます。
しかし作品を買ってくれるのは、前者の100点をくれる5人なのです。
少数の人にとても愛される絵と、多くの人にそこそこ好かれる絵、いいねの数は違えどそれぞれの価値に優劣をつけるのは難しいのではないでしょうか。
多くの人にそこそこ好かれてその中の何割かに熱狂的に好かれる絵となるともっとすごいわけですが、どれほど好きでもカウントは1いいねなので、第三者がいいねの数でそれを見分けることはできません。
以上のように、SNSでの評価数は作品の価値を示す絶対的な指標とはなりえないと言えます。作品のほんの一側面を評価しているにすぎません。
まあさきほどの某ゲーム会社の某氏のような、『いいね数=作品の価値』だと思っている人たちから評価してもらえるという意味では、いいねはもらえるに越したことはありませんね。そこからもらえるお仕事もあると思います。
ただそればかりに囚われず、自分の納得のいく作品を作り続けていけることが大切だと思います。
人気が欲しいのか、売れたいのか、好きだから作るのか……制作の目的は人それぞれですし、目的によって気にするべき指標も違ってきます。
ネット上の評価に振り回されて道を見失ってしまってる人は、もう一度自分の目的を見つめ直してみるといいかもしれません。
真面目な話になってしまいましたが、最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!