続き
劣悪な環境の中、人が足りない。
それでもなぜ食品は供給され続けるのか。
答えは外国人労働者です。
日本国内で働く外国人労働者は2017年には127万人を超え、2008年からすると3倍となっており、まだ右肩上がりで増えそうな状況です。
このうち3割が製造業に携わっており、コンビニなどのサービス業と双璧をなす依存率となっております。
外国の比率としては、中国、ブラジル、ミャンマー、フィリピン、ベトナムあたりが大半を占め近年少しずつ中国の比率が下がってきております。
実感としては、自分の周りではフィリピンの方と出会う機会が多かったです。土地柄なのか、業態なのかはわかりませんが。
話しを聞きますと、フィリピンの方ですが3年ほど日本に出稼ぎにきて、帰るときには現地で家が買えるほどの貯金をしていくそうです。
荒々ですが、物価差は10倍くらいの感覚みたいで、そこに価値を見いだして来るかたが多数。
実習という言い方からもわかるように、本来の目的は
「日本などの先進国で技術的な学びをし、それを自国に持ち帰り発展へとつなげること。」
であります。そのため、国からの補助がでているのも雇い主と働く人には大きなメリットです。
さて、上記の目的に働く環境として応えられているかと言えば「NO」でしょう。
単純な作業の一工員として全体を見る機会もままならず、日々ルーティンをこなすような内容が主だと見聞きしてます。
が、本人たちもそれ以上のことを求めず、雇用主も払えるものも少なく、となればギリギリのギブアンドテイクにケチをつけるのもただの理想論者の戯れ言かと。
給料も休みも潤沢ではないですが、ぎりぎりすぎて手がつけられないというのが現状だと認識しております。
これらについて一番の課題はなんでしょうか?
はじめて工場の現場を見たときは「なんとかしないと!」と息巻くやつが自分を含め多いみたいですけど、案外変えてほしくない人が多数のような気がしています。
次は労働者自体を減らす動きとして、食品製造業の機械化について。
どうぞよしなに