もずく・Ð・たけのこ派です。
この「きのこ vs たけのこ」論争以上に、我々の貴重な時間を奪いとってきた不毛な議論はあるでしょうか。
『きのこの山』と『たけのこの里』が出揃ったのは1979年ですが、当初はどちらが美味しいかといった争いはなく、お互いに相手を称賛し、切磋琢磨することによって1980年代の日本の高度経済成長を支えていました。
ところが80年代の終盤~1990年にかけて、人々は『きのこの山』と『たけのこの里』の派閥に分かれて「どちらが美味しいか」を言い争うようになっていきます。
その議論は日に日に激しくなり、野球がパ・リーグとセリーグに分かれたり、エスカレータで立ち止まる側が左右異なるなど、日本の社会や日常生活にも大きな影響を及ぼしました。
そしてとうとう1991年、日本のバブル崩壊へと繋がります。
それから今日まで、日本ではデフレが続いています。「失われた20年」は、もうすぐ「失われた30年」になりつつあります。
若い人は知らないかもしれませんが、デフレからいつまでも脱却できない原因は「きのこ vs たけのこ」論争が終わらないからです。
政府も政治家もそのことはもちろん知っています。いい歳をした大人たちはみんな知っているのです。
ところが誰もそれを終わらせようとしない。やれ金融緩和だ、消費税増だ、ベーシックインカムだ…と枝葉の議論ばかりを続けています。
一体なぜでしょう?
それは同じ政党の中でも、きのこ派とたけのこ派に分かれてしまっているからです。
厄介なことに、みんな心の中ではいずれかの派閥に陶酔しているのに、それを表には出しません。
「私は『きのこ』も『たけのこ』も好きですよ?」とか、「アルフォードのほうが美味しいですよね」とか、口では言うんです。
また、「やっぱり『きのこの山』ですよ」とか言っている人が『きのこ』を否定されても、「まあね~」とか表向きは愛想笑いをするんです。
でも、みんな心中は穏やかではない。冗談でも自分の信じる『きのこ/たけのこ』を貶した相手を許すことなどできない。
日本の年間失踪者が5万人以上いることをご存知でしょうか?
その原因のほとんどが「きのこvsたけのこ」論争の顛末だと言われています。
こうして、日本の政治家も国民もみんな疑心暗鬼になってしまい、『きのこ』か『たけのこ』か、自分たちだけでは決着をつけることができなくなってしまいました。
アメリカ大統領ですらこの問題には触れたがらず、オバマ大統領が在職中に「きのこ vs たけのこ論争に関して、アメリカはどちらの側にも立たない」と共同記者会見で明言したほどです。
このまま「きのこvsたけのこ」論争に決着がつかなければ、いずれ日本円のハイパーインフレという形で日本は終末を迎えることでしょう。
ところが、2009年、この問題を暗号技術によって解決しようとする一人の人物が登場します。
そう、サトシ・ナカモトです。
彼の生み出したビットコインは、匿名でありながらも透明性があり、それを管理する中央集権もありません。
データは分散して共有され、誰にも改ざんすることはできません。
ビットコインの表向きの目的は「中央集権にコントロールされない通貨の実現」ですが、日本人はみんなわかっています。
彼はこう提案しているのです。
『きのこ』か『たけのこ』か、コイントスで決めよう
時々、サトシ・ナカモトは日本人ではないかもしれない…という人がいますが、100%日本人です。
日本人として、世界へ向けてヘルプメッセージを送ったのです。
『きのこ』と『たけのこ』の不毛な争いをみんなの力で終わらせてくれ…と。
ビットコインの真の目的にいち早く勘づいた人たちの中には、アルトコインを開発する人たちも出てきました。
もしかしたらビットコインは日本人の手に十分に行き渡らないかもしれない。そんなときのために、もっとたくさんのコインを流通させよう、と。
Vitalikも安さんたちも、そんな思いでイーサリアムやALISを発行したのです。
時が満ちれば、すべてのコインは日本人たちの手から光り輝きながら飛び立ち、株式会社 明治の上空で巨大な一つのコインに統合されます。
その一方には「きのこ」の絵が、もう一方には「たけのこ」の絵が浮かび上がっているはずです。
すべてのコインが一つに統合されると、その巨大なコインは、見えない大きな指で弾かれたように回転しながら上昇し、そして株式会社 明治の上に落ちていきます。
巨大なコインは、明治の本社を破壊しながら地面へと落ちます。
どちらかの面を上にして。
その決着に、我々は異存を唱えてはいけない。
大丈夫、もうみんな疑心暗鬼にはなっていない。
そのときにはみんな理解しているはずだから。
もう終わらせなければいけないんだ…ということを。
これが、「きのこ vs たけのこ」論争の約束された顛末です。
さて、本企画のテーマとしては、そんな歴史と未来の話ではなく、私がどちら派で、それはなぜかという話をしなければなりません。
最初の名乗りで明言したとおり、私は『たけのこ派』です。
『たけのこ派』の一員として、これまでに数多くの『きのこ派』の声に耳を傾けてきました。常に平等の精神で、偏見なく話を聞いてきたつもりです。
大学時代、『きのこ派』の後輩が言っていました。
『きのこ』はチョコとビスケットの両方がちゃんと個別に楽しめる。それぞれがちゃんと個性を持っている。それに比べて、『たけのこ』はただのチョコかけクッキーじゃないですか…と。
確かにそうですね。納得します。
株式会社 明治の人も言ってました。『きのこ』のチョコレートのほうが材料にこだわっているし、使用しているチョコの量も『たけのこ』より多い…と。
だとしたら、『きのこ』のほうがお得ですね。納得します。
誰かが言ってました。「絵文字に🍄はあるけど、たけのこはないよ?」
う~ん、関係ない気もしますが、確かにそうですね。納得します。
それでも、私は『たけのこ派』です。
なぜなのか。
それは最後の審判の日に、『たけのこ』が勝つからです。
なぜそう言い切れるのかって?
それはコイントスに使われるコインに実は仕込みがあるからです。
コイン所有者の思いとは関係なく、各コインがコイントスに働きかける力には少し偏りがあるのです。
論より証拠、まず、時価総額ランキング上位のアルトコインのロゴマークを見てください。(図はCoinMarketCapより転載)
イーサリアムのロゴは、2本の『たけのこ』をお尻合わせにして上下に並べたものです。
XRPは少し前まで『きのこ』の胞子のようなロゴ(つまり『きのこ』陣営)だったのですが、2本の『たけのこ』を上下に向かい合わせたデザインになりました。情勢を見て寝返ったわけです。
Stellerのロケットは『たけのこ』の比喩です。比喩というか、そもそもロケットは『たけのこ派』によってデザインされたのであの形なのです。
そしてEOSのロゴは『たけのこ』です。
このように、暗に『たけのこ』を応援しているアルトコインが圧勝しているのです。
そして、ALIS。
国産コインとしてまともに残っているのはMONAとALISくらいなので、日本人にとっては大きな存在です。
そのALISのロゴ「Λ」ですが、ALISの「A」だと思っている人が多いようですけども、これは『たけのこ』です。
ALISは『たけのこ派』の3人が起ち上げたプロジェクトなのです。
追記:AMAでの回答によると、安さん・水澤さんは『たけのこ派』、石井さんは『きのこ派』だそうです。多数決でゴリ押ししたわけですね。
最後に、サトシ・ナカモト。
コイントスの提唱者である彼の名前をよく見てください。
「里」シ・ナカモト、つまり、『たけのこの里』の支持者なのです。
さすがに注意深く隠していますが、私の目は誤魔化せません。
どうです? 勝つのは『たけのこ』でしょう?
最初から負けることがわかっている派閥を支持するのはナンセンスですよね。
以上が、私が『たけのこ派』である理由です。
…などという茶番は置いておいて、『きのこの山』は奥歯に詰まるからダメ。
奥歯に詰まるお菓子は全部ダメ。異論は認めません。