煩いマイナーと沈黙する投資家

今回のビットコインキャッシュのハードフォークの件、マイナー側の意見ばかりクローズアップされがちですが、本当に注目するべきは投資家ではないのかな、と思っています。

最近の仮想通貨はマイナーが権力を持っている、みたいな論調ですが、今回のビットコインの大暴落を見て、本当に力を持っているのはマイナーなのだろうか、と思うようになったのですよね。

だってよく考えてみてください。

マイナーがどれだけ力を強め、強権を発動しようとも、その仮想通貨に価値がなければそんな権力には何の意味もありません。

マイナーが力を振るえるのは、投資家がその仮想通貨に投資をしているからであり、投資家が資金を引き揚げてしまえばその瞬間よりマイナーの権力なんて地に落ちてしまうのです。そう、ビットコインキャッシュのように。

ビットコインキャッシュの下落はちょっと引くレベルですね。ABCはまだ良い方ですが、SVにいたっては既に1万円を割りこみ、ビットコインゴールドと同程度の価値に近づこうとしています。

正直な話、ビットコインSVはもう復活することは無いだろうなあ、と思ってます。

昔と違って、今の時代、優秀な仮想通貨なんて腐るほどあります。

投資家はその中から、一番優秀な仮想通貨を選べば良いのです。ビットコインキャッシュを選ぶ必要なんて欠片もありません。

ユーザーや投資家に利益を還元できなければ、そのまま価格を落として無価値になればいい。投資家にはそれができるのです。ホント、投資家って怖いよね。

今回の騒動は、そういう意味では良かったのかもね。ビットコインSVがわざわざ身を犠牲にして、ユーザーを軽んじることがいかに危険であるかを証明してくれたわけですから。

これを教訓に、他の仮想通貨にはユーザーに利益をもたらす良い通貨となって欲しいですね。