インターネット広告って好きですか?嫌いですか?

突然ですが、皆さんはインターネット広告って好きですか?嫌いですか?

なんだかよく分からないけど、自分の興味を惹く広告ばかりが表示されるから「面白い」「便利だな」と感じる人もいれば、逆にそれがストーカーみたいで「気持ち悪い」「嫌だな」と思う人もいると思います。

今も昔も、賛否両論あるインターネット広告について、インターネット広告代理店で働く人間目線で色々と赤裸々に書いていこうと思います。どうか温かい目と大きな器で見守ってください。それでは早速ですが、少し質問を変えてみます。


皆さんはインターネット広告の種類をどれくらい知っていますか?

ちなみに、僕の得意分野とする広告は、あの悪名高きインターネット広告の一つである「リワード広告」です。リワード広告の何が悪いのかは後ほど。話を戻して、皆さんはインターネット広告についてどれくらい知っていますか?

所謂、これを読んでいただいている皆さんは「ALISユーザー」ということもありますので、この質問は愚問かもしれませんね。でも少なからず、インターネット広告の種類なんて知らないという方もいると思うので、改めてインターネット広告の種類をいくつか挙げてみます。

・アフィリエイト広告
・アドセンス
・リスティング広告
・純広告
・SNS広告
・動画広告
・リターゲティング広告
・リワード広告
・アドネットワーク

これらはインターネット広告のごく一部です。全てではありません。インターネット広告業界に勤めて10年ちょっと経ちますが、パッと思いつくだけでもこれだけの種類があります。そして日々、新しいインターネット広告が誕生しているわけです。

もうね、全く意味不明な新しい広告が出てきたり、既出に毛が生えた程度なのに変わった名前が付けられていたりで、正直お腹いっぱいです。ちなみに有名であろう降順にして並べてみたのですが、知っている広告の種類はありましたか?


悪名高きリワード広告について

たくさんのインターネット広告がある中で、やはり最初は自分の得意分野でもあるリワード広告について語らせてください。

この「リワード」を日本語に訳すと「報酬」という意味になるのですが、まさに報酬をフックに広告を踏ませる悪い広告です。例えば「ポイントサイト」や「お小遣いアプリ」を使ったことがある人ならイメージいただきやすいと思うのですが…こんなのです。

・会員登録完了で、○○チケット獲得!
・クレジットカード発券で、○○コインゲット!

つまり、ユーザーアクションの対価として報酬を与える広告が「リワード広告」と呼ばれます。…とはいえ強制的にアクション(上記でいうところの会員登録)を促しているわけではなく、あくまでもユーザー任意による会員登録やクレカ発券になるので、これだけなら決して悪い広告ではありません。むしろ利用ユーザーからしたら便利でオイシイ広告かもしれません。

では、なぜリワード広告が悪名高くなったのかというと、このパターンが生まれたからです。きっと一度は見たことがあると思います。

・アプリDL後の起動で○○ポイントGET!

リワード広告の中でも、CPI案件(Cost Per Install)と呼ばれるもので、インストールというユーザーアクションの対価として報酬が発生する広告モデルです。こいつが出てきたおかげで、いっきにリワード広告が悪くなっていきました。


具体的にリワード広告の何が悪いのか

2012年頃から、お小遣いアプリへの広告掲載が始まったあたりから、いっきに悪名高い広告として名が知れ渡ることになったリワード広告ですが、いったい何がどのように悪いのでしょうか───。

リワード広告は、報酬をフック(餌)にしてユーザーによるアクションを促進する広告モデルになるため、そのアクションボリュームは他の広告を圧倒します。それ故に、一定時間内におけるアクション数が、例えば「トレンド」や「ランキング」の変動ロジックに影響を与えることができてしまうのです。

ここまで書けばもうお気づきかと思いますが、まさにリワード広告のCPI案件は、それらの変動ロジックを逆手にとったビジネスモデルとなっており、短期間のうちにアプリインストール数を爆発的に引き上げることで、iOSの「AppStore」やAndroidの「Google Play」といったプラットフォーム内にあるランキング順位を故意に操作することが可能なのです。


ビジネスモデルはこんな感じ

リワード広告自体については賛否両論、というよりは圧倒的に「否」の方が多いのですが、リワード広告でCPI案件を広告出稿する側の意図としてはこんな感じでしょう。

1.リワード広告により短期間のうちにインストール数を引き上げる
2.変動ロジックに影響することでプラットフォーム内のランキングが上昇する
3.ランキング上位にあることで注目度が高まり本質的なユーザーが集まる

仮にインストール単価が50円で、10万ダウンロードがされたと仮定します。

リワード広告への出稿費用は500万円となりますが、この500万円という広告費用から得られるユーザーは「別の何かを得るためにアプリをインストールしたに過ぎない」ので、出稿主が本来求めているような本質的なユーザーではありません。しかしながら、500万円という広告費を使ってプラットフォーム上にあるランキングを操作し、自社アプリをランキング上位に入れることができれば?

あたかも現在人気沸騰中のアプリタイトルかのように見せかけることができますよね。そうした結果、勘違いをしたユーザーによる自然流入が発生し、且つ一定数のユーザーが定着することでアプリ内課金が発生し始めるので、リワード広告を呼び水として本質的なユーザーを獲得できる、それがリワード広告の全貌となります。


リワード広告について思うこと

リワード広告は確かに邪悪かもしれません。でもユーザー目線でいえば、リワード広告は簡単にアクションできる良い広告であることも確かです。

確かにプラットフォーム側の利用規約にもリワードNGを唄った記載があるのも事実ですが、それはCPI案件に限った話であり、リワード自体はマーケティング手法の一つと言えばそれまでです。別に法律を犯しているわけではありません。それがCPI案件の場合に限っては、たまたまプラットフォーム側のランキング変動に作用してしまうだけなんです。(それにApple自体がリワードNGと唄っておきながら自社の広告をリワード出稿していたりする矛盾もありますし)

ユーザー個々による小さなアクションが、短期的に一極集中することによって、爆発的な威力を発揮するリワード広告、僕は好きなんです。ごめんなさい。

公開日:2019/06/17
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インターネットの世界から抜け出せない30代の既婚男性です。
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