食事が割と億劫(2回目)。んぺーです。
商品によって表現は異なりますが、要するにドッグフードやキャットフードの人間版だと私は解釈しています。
これだけ食べていても生きていけるような食品。
紹介する国内3社が販売している全6種の完全食について、まとめて定義づけるなら
厚生労働省の食事摂取基準に基づき、各種栄養素をバランスよく摂取できる食品
あたりが妥当かと思います。
国内3社が合計6種を展開中。アレンジやソース、細かい仕様の違いも含めれば軽く20を越えますが、大本は6種。
というわけで6種を紹介。記載の1食分価格は3/31現在の最安値で購入した場合。
株式会社コンプが販売するCOMPシリーズ。
2019年3月末時点で3種が販売中。うち2種を試して、1種を常食中。
「食事が面倒でカロリーメイトなどを食べ続けてたら身体を壊したので、生きるのに必要な栄養を完璧なバランスで手軽に取れる食品を自分で作っちゃいました」という方が代表取締役CEO。
賞味期限長めで単価高め。「食事自体が面倒」「食事に割く時間と手間が惜しい」という方にオススメ。
①COMP POWDER
水に溶かして振って飲む、粉末タイプの完全食。プロテインのように水などに溶かして飲むのがスタンダードですが、砂糖と一緒に牛乳に溶かしてそれを凍らせてアイス状にしたり、ホットケーキ風にしたりプリン風にしたり、全6種のうちでもカスタマイズ性は随一。
賞味期限は製造から12ヶ月と長め。1食(1日2200kcal、1食733kcal想定)あたり609円。
水に溶かしたときの味は薄い豆乳という感じ。いろいろ試した結果、アイスならフレーバー付きのいろはす、ホットなら中華スープ(いわゆる味覇)が、味と手間を両立しているという結論に達しました。ほぼ毎日の昼食はこれ。
②COMP GUMMY
世界初の完全バランス栄養食グミ。UHA味覚糖との共同開発なので、グミとしてのクオリティは折り紙付き。他の2種とは含有するアレルゲンも異なっており、グミに含まれるのはゼラチンのみ。他2種がNGな方でもグミなら食べられるかも。
賞味期限は製造から18ヶ月とおそらく最長。1食(1日2200kcal、1食733kcal想定)あたり870円。
味はフルーツミックス風味。最初期のおそらくver.1.0あたりをトライアルパックで試してみましたが、あまりおいしくはなく。食感はめちゃめちゃ噛みごたえがありました。最新ver.でどうなっているかは存じ上げません。
③COMP DRINK
欲しいときにすぐ飲める完全バランス栄養食ドリンク。COMPシリーズで私が唯一試したことのないもの。「味が気に入らなかった場合アレンジしにくい」「最小発注単位が大きい(6Lから)」の2点が主な理由。これもトライアルパックあればいいのに。
賞味期限は6ヶ月。1食(1日2200kcal、1食733kcal想定)あたり905円。とあるイベントで賞味期限切れのものを無償配布したことで問題となってしまった商品でもあるらしい。その頃は在庫のPOWDERをゴクゴク飲んでいたので、私が知ったのは最近のこと。
味は水に溶かしたPOWDERと近いのだとか。
ベースフード株式会社が販売するBaseFoodシリーズ。
2019年3月末時点で2種が販売中。どちらも食べたことがあります。
「食事を楽しみつつ、栄養バランスを考えたい」「味と栄養バランスを両立したい」という方にオススメ。COMPシリーズと比較して賞味期限短め。
①BasePasta
1食で必要な栄養素が全てとれるパーフェクトフード。スパゲッティタイプ(細麺)とフェットチーネタイプ(太麺)の2タイプ展開。茹で時間と食感、ソースとの相性が違うのでお好みで。スパゲッティタイプはカップ麺式もあります。麺だけで完全栄養食として機能するので、素パスタでもOKのはず。ただし後述するようにカロリーと塩分は控えめなので、ソースなど掛けても問題なし。パスタ、焼きそば、ラーメンと9種のソースも販売中ですが、当然市販のパスタソースでもOKだし、素パスタを自分で調理するのもアリ。
生麺だからか賞味期限は短めで製造から3ヶ月。1食分351円。
味は、正直美味しいとは思いません。私はチアシードの風味が好みじゃないんだと思います。食感はモチモチしていて、細麺タイプでも普通のスパゲッティより太く、それなりの太さがあります。
②BaseBread
1食2個で1日に必要な栄養素の1/3がとれる完全栄養パン。先日コラボカフェに行きました。ロールパンタイプですが、普通のロールパンよりだいぶ大きいです。
要冷凍保存で、賞味期限は冷凍保存で製造から3ヶ月、冷凍のまま冷蔵庫へ入れた場合は1週間、解凍した場合はお早めに、とのこと。こちらも1食分351円。
味はチアシード風味があるものの、それなりに美味しく食べられました。食感は非常にモチモチしていて、いい感じ。パンとしての完成度高めだと思います。価格と見合うかはまた別の話。
ついに大手企業が完全食業界に参入。ぶっちゃけ期待しています。
2019年3月末時点で1種販売中、ですが注文殺到のため3/31現在は4月中旬発送分の予約注文のみ受付中。すごい。私も間に合いませんでした。
こちらもBaseFoodシリーズと同じく、「味と栄養バランスを両立したい」という人に向いていると思います。
①All-in PASTA
一日に必要な栄養素の1/3量を1食分のパスタに配合した完全食。BasePastaと同じく麺状。袋麺タイプとカップ麺タイプの2タイプ展開。ソースは3種が販売中、カップ麺タイプも同じくソース3種。
賞味期限は製造から8ヶ月と、短くなく長くなく。1食分320円と各完全食で最安値。さすがに大企業。
味はまだ未知数。届いたらレビューします。
各社が発表している各商品に含まれる栄養バランスをグラフにしてみました。
もし需要があれば表も公開します。
厚労省が設定する栄養素等表示基準値に対し、各完全食3食分が満たす割合(公称値)です。
COMPは2200kcal分。BasePastaは茹で前の値、茹でると溶出してしまう栄養素もあるのですが、茹で後についてはこういったグラフはあるものの明確な値の記載がなく断念。BaseBreadは表示値。All-in PASTAもサイト記載の表示値。ただ、茹で後の「ほぐしオイル」というのがなんなのかわからず。
いずれの完全食も、多くの項目で100%を満たしていることがわかります。
食塩相当量・ナトリウムは、100%に満たないことが求められているためこれでOK。
その他に満たしていない完全食がある項目は、熱量、脂質、炭水化物。これらは過剰摂取が問題視される現状から、意図して抑えているようです。特にBaseFood、All-in PASTAは完全食だけでの摂取ではなく、各種ソースなどで食べる想定をしているため。
というわけで当然ながら、公称値ではいずれもまさに完全食。
ただしCOMP2200kcal分摂取はけっこう大変です。
さすがに大企業だけあって価格競争にも強そうです。
ただしソースも公式から一緒に買うとBasePastaが逆転します。
All-in PASTA 麺320円、ソース250円 計570円
BasePasta 麺351円、ソース180円 計531円
ソースを市販のもので補うのであればやはりAll-in PASTAですが、ここは味の好みもあるのでなんとも。
次いでBaseFoodの2種が351円。
COMPシリーズはお高め。手間の削減にお金をかけるのをいとわないなら。
18ヶ月と群を抜く賞味期限を誇るのはCOMP GUMMY。非常食として防災袋に入れておくのもアリです。
次いでCOMP POWDER、こちらも12ヶ月と長い。水が無くても粉のままペロペロできる人は、これを防災袋へ突っ込みましょう。
逆にBaseFood2種は3ヶ月と短め。
とはいえ定期購入で割引もあるので、1ヶ月に食べ切れる分だけ定期購入していれば大丈夫かと。
各社紹介にも書きましたが改めて。
どの完全食を食べればいいかは、完全食を食べる目的で大まかに分けられます。
とにかく食事に割く手間と時間がない!味は最悪どうでもいい!
という方はCOMPをどうぞ。とにかく時間が惜しい、手間が惜しい、食事に興味がない、金で時間が買いたい、という方向け。
好きなものやおいしいものを食べたいけど栄養バランスが気になる…
という方はBaseFoodかAll-in PASTA。麺タイプは自分のアレンジ次第でいくらでもおいしくできると思います。パンだってそうですね。
私の場合はどちらかというと前者でした。
「誰かと食べるご飯は別だけど、仕事から帰って部屋で1人で食べるご飯は割とどうでもいい」「昼食カップ麺生活から脱却したい(カップ麺ばっかり食ってるとハゲるぞと脅された)」
というのがメイン。
なので私にはCOMPが合いました。
BasePastaは結局茹でないといけないので、1食摂るための手間は作り置きのおかず&冷凍ご飯とあまり変わった気がせず。
そしてカップ麺式のBasePastaはソースがどちらも好みに合わず。そして何より麺の味が舌に合わず。
というわけでいまは昼食としてCOMPをゴクゴク飲んでいます。昼休みが長くなりました。
各完全食の詳細記事もそのうち書きたいと思っていますのでお楽しみに。