富加関ICを下りて下呂方面に向かってすぐに「けいちゃん・からあげ香月」が見えてきます。ここでけいちゃん定食を食べました。けいちゃんは岐阜の郷土料理ですが、いままで専門店でちゃんと食べたことはなかったので、行列ができるこちらのお店に入りました。
お店に入るとすぐ横に券売機があって、そこでチケットを購入します。最近設置したらしく、後から来たお客さんも戸惑っていました。画面をタッチしながらけいちゃん定食を選択、1180円。半券をお店の人に渡します。幸い今日は席に余裕があって、座敷に座りました。
目の前にコンロが置かれました。コンロでけいちゃんを焼いている他のお客さんは一人もおらず、皆さんからあげ定食を食べています。この店はけいちゃんは自分で焼くスタイルで、鉄鍋にキャベツと生の肉をのせて出すだけだから、すぐ出てきても良さそうなものですが、結構待たされました。律儀に注文の順番に調理しているみたいです。
さぁ、けいちゃんが出てきたので焼き始めようとしたら、お店の方が「焼き方は大丈夫ですか」と言って、上に乗っているお肉は端からキャベツにくぐらせておくとふんわり焼けますよとお手本を見せてくれました。最後は焼きめしにするんですよ、とも教えてくれました。鉄鍋はドーム型になっていて、上の方は焦げやすいので注意して焼きます。ポロポロキャベツがこぼれて結構大変ですね。
さぁ、肉に火が通ったら上の方でジューッと焼き目をつけてキャベツと一緒に食べます。赤味噌とかどてとかの東海地方特有の甘い味で、正直あまり好きにはなれません。半分ほど食べたら、卵を割ってすき焼きのようにつけて食べました。このほうがおいしかったです。
さぁ、ほぼ食べ終わったら残しておいたご飯と卵を使って焼きめしにします。ちょうどそのタイミングで焼きましょうかと女将さんが出てきました。残ったタレも絡めながら、ドーム型に合わせてきれいに形づくってくれます。
このままもう少し待って、プツプツしてきたころがお焦げで食べ頃ですよ。こいつは香ばしくておいしかったです。女将さんは下呂出身で、こういう焼き方は下呂式だそうです。場所によってはキャベツを追加したりうどんを焼いたりするそうですが、自分は子どもの頃からこれだし、後から追加しなくていいような食べ方にしてるんです、とのことでした。もう、お腹いっぱいになりました。
結局、あとから来たお客さんもみんなからあげでした。からあげも大変なボリュームで、女性客はタッパーをもらって持ち帰っていました。からあげも食べに来たいですね。