その台詞、一番言っちゃいけないやつじゃないの？【そこまで言って医療会参加記事】

DrBJさんの企画に参加させて頂きます！

以前、一度だけ心療内科を受診したことがあります。その時のお話です。

一つ目の会社に勤めているときですが、あまりにしんどくなってきたので、このままでは近いうちに会社を辞めてしまうと感じ、もし心療内科で診てもらって少しでも気分がマシになる手段があるのなら辞めてしまう前に一度くらい相談してみるのも良いんじゃないか、という気持ちで行きました。

相談した内容はだいたいこんな感じです。

会社にいるのがしんどい、とにかくありとあらゆる場面で、今自分はおかしいと思われていないか、無様ではないか、馬鹿にされていないか、嫌われていないか、今これをして変じゃないか、嫌だと思われていないか、不愉快にさせていないか、怒られるんじゃないか、と気になって気になってどうしようもないし、そうなっていることがすごく疲れるし、嫌で仕方が無い。

例えば、電話をしている時に周りの皆がそれを聞いていて、僕が変な話し方になったり噛んだり上手く答えられていないことを無様だと思って内心で笑っているのではないかという気がして異常に緊張する、そのせいで電話が鳴るんじゃないかと思うとデスクに座っていて気が気ではない。

例えば、飲み会が苦手なので飲み会やパーティの予定が入ると１週間前くらいから気になり過ぎて他のことが考えられなくなる。飲み会が苦手な理由は、みんながワイワイやっている中で上手く楽しくできないので、この人ホント話しにくいとか、この席ハズレだなとか煙たがられているに違いないと気になったり、普段話せない人に話しかけに行ったり、他の部署の偉いさんにビールを注ぎに行ったり、どうしてそういうことが出来ないんだと睨まれていると不安になったり、一人で座っていると誰とも話していない姿がさぞかし無様に映るだろうと気になったり、なんとかしなければ、何かしなければと気が気ではない。

とにかく一から十まで全てがそういう訳なので会社に行くのが嫌で嫌でたまらない上に、会社にいない時も寝ても覚めても会社に行ったら嫌な事があるという不安で頭がいっぱいになり他のことは何も手に付かない、こんな思いをして後何年も生きるくらいなら今死んだ方がよっぽどマシなんじゃないかと毎日思いながら通勤している。これは何とかならないものか。

これを受け、先生に言われた言葉が、

「まあね、そういうことは多かれ少なかれ皆あることだからね。」

僕はちょっとこのセリフが心療内科の先生から出たのが衝撃で、こういったセリフは本当によく言われるのです。知り合いにこういったことを話すとたいていは、まあ皆そうだから気にする必要はない、誰もお前のことそんなに見てないのに気にし過ぎ、皆そういう思いで頑張っているんだ、しんどいのは皆同じ、というようなことを言われます、ですが僕としては本当にしんどいので悩んだ結果病院にまで来たわけなのですが、そこでやっぱりこのセリフを言われるということは、どう受け取れば良いのでしょう。

病院で何とかするようなことじゃない、お前がダメなだけだ、皆が言う通り、その程度のことで根性が無いだけ、やる気がないだけ、怠けたいだけ、やろうと思えばやれるはずだ、その程度のことで何をぶつぶつ言っているんだ、帰れ。

僕にはそう言われた様にしか受け取れなかったのですが、どういうつもりだったのでしょう、結局その日はよくわからないまま帰らされ、また次回何か気持ちに変化があったかお話しましょう的なことを言われたのですが、それ以来僕が心療内科に行くことは二度となく、数ヵ月後会社を辞めました、そしてしばらくして２社目に努めましたがほぼ同じ理由でやっぱり辞めました、それっきり今ひきこもっている訳です。

僕のような人はたいてい昔から外で散々そういったことを言われ続けて来たはずなのです、皆そうだ、お前だけ出来ないなんておかしい、気が弱すぎる気にし過ぎだ、それでもやっぱりどうしても生きるのがしんどいと思って病院に行っていると思うのですが、そこで結局またこのセリフを聞かされるというのはどうなのでしょう。

ちょっとそれはないんじゃないの、と思っているのですが、でも実際のところは単に僕がダメなだけなのかもしれないので、あまり大きな声で病院がダメ、というわけにもいかないのですが。病院がダメだったのか、僕がダメなだけなのか、どちらなのか未だに気になっています。まあもし病院がダメだったのだとしても完全にひきこもってしまったので今更それがわかったところで手遅れなのですが、せっかくの企画なので書いてみました。

皆様はどう思われたでしょうか、お前がダメなだけだろ、と思われた場合はノーコメントでの意思表示をして頂けると助かります。はっきり言われるとちょっとあれなものであれをあれしてもらえればあれです。