皆さん、「日本三大大仏」を知ってますか?
奈良市東大寺の大仏さま、鎌倉市高徳院の大仏さま、
あと一つは???
その3つ目の大仏さまに会いたくて、岐阜市正法寺へ行ってきました!
なお、「我こそは三大大仏」と名乗るものはいくつかありますが、昭和以降に造られたものは除いて調べてました。
お正月はだんなの愛知の実家にいたのですが、そこからちょっと岐阜までお出かけしました。
正法寺は、織田信長の居城だった「岐阜城」(斎藤道三の稲葉山城)がある金華山のふもとにあります。
ロープウェイの発着場所がある岐阜公園に隣接しているそうなので、まず目指すのは岐阜公園です。
JRか名鉄の岐阜駅前から岐阜公園行きバスで20分くらいで着きます。
岐阜公園からロープウェイで上ると、濃尾平野を一望できます。
眼下に流れるのは「鵜飼い」で有名な長良川です。
また、山頂駅横にはリス村があます。
リスを手にのせて遊べますよ。
でも見た目以上に歯が危険。
軍手は外しちゃだめです。
ふもとの岐阜公園にも見どころはあります。
板垣退助の銅像
「板垣死すとも自由は死せず」の名言が残る事件は岐阜だったのですね。
岐阜公園のすぐ隣にあって、歩いて約1分で着いてしまします。
正法寺は正式名称を「金鳳山正法寺」といい、京都宇治黄檗山万福寺の末寺です。
外観は割と小さく、質素なお寺です。
訪れたのは正月2日なのに、参拝客は3組しかいませんでした。
少し経つと「ほぼ貸し切り」状態でした。
静寂の中で参拝と見学をゆっくりすることができ、とっても満足。
釈迦如来像
開眼 天保3年(1832年)
像高13.63m
建物の中に入って驚きました。
外観は小さなお寺ですが、大仏さまがほとんどを占めています。
3大大仏の比較をしてみました
比較してみるとやはり大きいです。
また、お寺が小さいので、大きな大仏さまの真近から見上げることになります。
こちらの大仏さまは、そのことを意識してやや下を向かれておられ、真近なのにお顔を見ることができるようになっています。
とっても優しいお顔です。
こちらの大仏さまは、とても特殊な作りをしています。
木材を心(骨格)に、竹を編んで型を作り、1重目は麻を張り、さらに全国を托鉢しながら集めた膨大な経本(お経)を張り、その上に漆を施し、最後に金箔がおかれています。
竹かご状の構造なので「かご大仏」と呼ばれて親しまれているそうです。
さらに胎内仏として、薬師如来像が中央付近に安置されています。
建立を目指した正法寺の第十一代惟中和尚は、諸国を托鉢で費用を募りつつ、大仏に必要な膨大な経本(お経)の喜捨(寄稿)をお願いして廻りましたが、道半ばして亡くなります。
師の志を継いだ第十二代肯宗和尚のさらに13年の苦行により、二代で38年の歳月を費やして、大釈迦如来像を完成させたとのことです。
像が出来上がれば金箔や漆の下となり、苦行の末に集められた経本(一切経、阿弥陀経、法華経、観音経などのお経が使われています)は外からは見えません。
でも、だからこそ、この大仏様のお姿をありがたいと思い、慈悲を感じずにはいられません。
また、大仏さまの周りを一周することができます。
もちろん、御朱印もちゃんと頂きました。
最後に岐阜公園に戻って茶屋でちょっと一服。
小腹もすいたよー。
みたらし団子、美味しかった!
だんなは五平餅を食べて美味しかったそうです。(写真を撮る前に食べられてしまった・・)
御朱印趣味じゃなくても一見の価値あり。
しかも観光客がなぜかあまり来ない穴場。
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