少し時間が経ちましたが、CEATECJAPAN2018取材から、MUFGの取り組みのひとつをご紹介します。
三菱UFJ銀行が開発した"MUFGコイン"は、現在は”MUFG”の冠を外した”coin"と名称を変えています。
この意図は、MUFGが発行する電子マネーの領域を超えて、いろんな用途に使われやすいように、MUFG色を弱めることにしたそうです。
その思いの通り、CEATECでは、MUFGのFintechコンテストで優秀な成績を上げたいくつかの企業とコラボしたプレゼンを実施していました。
今回の記事は、金融サービスを手掛ける「ATMJ(日本ATM)」が地図情報を手掛けるゼンリン関係会社の「ZENRIN DataCom」のサービスを用いた、スマホソリューションをご紹介します。
サービスイメージ例
ある地域の問題を、その地域の人々の力を借りて解決を支援するものです。
位置情報と地図情報での特定エリアに対象を絞れるのは面白い。
また、Coinが、「サービス料」としてではなくではなく、「謝意」としてお返しできるという点も着眼点がいいです。
オファー → リプライ → お礼
これのお応用範囲はいろいろ考えられそうですね。
わたしの町内では、よく迷子犬の案内とかが電柱に貼ってあったりしてます。
地域で、あるスキルを持った人や場所を探したりとかのニーズにも使えそう。
こんなのが普及すると助かる人もいるだろうなぁ。
広い意味での”投げ銭”ですが、「お悩み解決(オファー)”」と、スマホの位置情報と地図を組み合わせた”ひとひねり”に、新規性がありました。
旧来は、単独ビジネスでは成り立ちにくい領域ですが、ブロックチェーンや電子マネーとは相性が良さそうです。
なお、このソリューションは、すでに実証事件に取り掛かれるレベルだそうです。
実際の実施については現在非公表とのことですが、進展を期待しています。
ニッチかもしれませんが、あったら便利なサービスだと思います。
ブロックチェーンサービスやいろんなプロジェクトの説明を聞いて、よく思うのですが、「すごい技術だという説明」には頻繁に出会うものの、「実際の社会でこう使う」っていうユーザ目線で語られたものや、現実社会に落とし込むところのイメージ化が弱いのではと感じます。
ブロックチェーンソリューションは、夢を語る時期過ぎようとしていると思います。
これからは、社会実装に向けて、利用イメージをより具体的に描くことが重要だと思いまました。
MUFGのcoinを使った展示では、そのほかにもユニークなものがありましたので、引き続きご紹介していきたいと思います。
<参考>:
Web3.0や情報銀行についてのpuddingの記事はこちら
・デジタル通貨で通勤ラッシュが解消?
・新しい奨学金のしくみ
・ありがとうは”coin”で
・情報銀行意欲、欧米は日本の2倍
・情報銀行を使いやすくするPDS
・情報銀行TEDxTokyo東大柴崎先生Youtube
・ともに創造する未来「Society5.0」
・Web3.0&情報銀行ざっくり解説
・個人の情報×ブロックチェーン=情報銀行
当記事は、うめ吉さんの「うぇぶさん」イベントに参加です