初投稿です。
blockchainは以前から関心ありつつも、最近TechBaseのオンラインコースを受講し始めてようやく本腰入れてインプットしており、ALISはアウトプットの場に使わせていただき、この分野に詳しいALISコミュニティの方々に色々突っ込んでいただければと(色々かなり初心者なのでお手柔らかに…)
TechBaseのコースは、"Blockchain for International Development"というタイトルで、平たくいうとJICAとかがやってる国際協力・援助のエリアでBlockchain技術がどう使えるかについて、USAID(JICAのアメリカ版)とか援助機関の講師が来てレクチャーするというもの。
個人的にこの分野でBlochchainに期待しているのは、自分も国連のシステム導入プロジェクトに携わったことがあるんですが、年度予算で動いているのは国際機関も一緒なので、国をまたいだ仕組みを構築するのは国連とかも無理だろうなと思っていたところ、イーサリアム財団がシリア難民のIDなどに技術協力しているという記事を読み、「これだ!」と思ったというのがきっかけです。
本講座で特にblockchainが活用できそうというエリアでで挙げられているのが、以下の8つ。
(1). Supply chain management
援助業界では特に援助物資がきちんと現場に届けられているかというロジが重要なので、積み荷とかもtokanize して効率的にトレースとかできたらいいよねという話。
(2). 寄付の送金
いわずもがな暗号通貨にしておけば送金も楽というのが1つと、寄付がどういう用途に使われてるか知りたいという支援者側のニーズも満たせるかも。
(3). エネルギーの売買
自家発電してる人とかがP2Pで電気売買を出来るようにというのがよく言われるケース。 @MariSaita さんとか @zaq130 さんなどALIS上にもいるのでこちらも参照。
(4). 問診票とかの健康情報
援助機関からケアを受けるような人は当然かかりつけ医とかもいないので、既往症とかが電子化されてすぐわかればうれしい。
(5). 送金とID認証
寄付金とかをちゃんと届けたい人に届けるために、ID認証も大事だよね、という話で、IDについてはエストニアの例がよく出されるかと。
ちなみにジョージアでも似たようなことをやっているらしく、やはりこういう新しい試みは人口が少なくて国のITインフラこれから作るみたいな場所が多いですね。
(6). 入管コントロール
これもIDに絡むけど、政治的迫害を受けているような本当に庇護が必要な難民とかとそうではない人が、偽装できない入出国情報などが記録されていたらより確実で効率的な入管コントロールができる。
(7). 土地所有の証明
紛争地とかだと一度難民で国外に避難したあと帰ってきたら土地が乗っ取られてたとかよくある話なので、このような時に土地の所有情報を証明できる。
(8). 学歴の証明書
アフリカでハイアリングしてる時に驚いたのが、みんな恐ろしくいろんな資格とか学位持ってるんだけど、どこまで本当か怪しいので、こういうのが分散台帳化されているとうれしい。ちなみにこれは既に accredible で商用化されてますね。
以上、ざっくりポイントをまとめましたが、抽象的でわかりにくい部分もあるので、これは個別のクラスでカバーされると期待。
<まだ個人的にもやもやしている点>
・寄付金のトレーサビリティーとか理屈はわかるが、実際に物を買うところまで暗号通貨でできないとキャッシュ化した時点でトレースできない気がするんだが、スタンダードになる暗号通過って?
・あらゆるものはtokenize 可能というが、例えば土地とかはどうレコードするんだろう?そこはやはり各国の登記簿がちゃんとしてないと区画とかまで含めて厳格に管理できないはずで、破綻国家とかでは機能しないのでは?
・わざわざBlockchain使わなくてもいい領域との切り分けって?
・パブリックチェーンとプライベートチェーンの使い分け。特にプライベートチェーンって結局誰か管理者が必要でかつ参加者も限られるはずなので、Blockchainのメリットが低くならないか?
この辺、今後のコース+自習の中でクリアにしていければと思っているので、暫くはこのコースの内容をベースに調べた内容をALISにメモしていくことにします。