今日も元気にアウトプットだ。
ちなみに、↑の写真は
「それはひとい話ね」
というタイトルらしい。
実際は公園でみかけたら逃げ出すような光景なのだが、
タイトル次第で悩めるパンダとオウムのちょっとしたドラマを感じてしまう。
物事は解釈次第なんだなと、改めて感じるサラリーマンです。
さて、今回は前回に続きアウトプットの三大技法「話す」の中から
残りの3つの技術を紹介する。
「え、いきなりアウトプットと関係なくね?」
と思われた方もいるかもしれない。
しかしそんなことはない。やや関係あるのだ。
前々回の記事で、人はインプットとアウトプットの繰り返しで成長できるが、
成長のためには"フィードバック"が不可欠だという話をした。
これはその"フィードバック"のための技術なのである。
自分のミス、失敗を認めず、謝ろうとしない。
これは相手からのフィードバックを無視する行為であり、
その後のフィードバックすら失う危険な行為なのである。
私も正直、上司からの指摘を受け入れられず、
「わかってないな、これだからおじさん世代は、、、」
と思うことがしばしばあった。今でもたまに感じてしまう。
しかし、受け入れがたい意見というのは成長のチャンスなのである。
今までの自分ではたどり着かなかったアイデアへのヒントが隠されているのである。
そう考えるようになってからは、
なぜ上司がその意見なのか真剣に考え、深堀りするようになった。
上司にも上司が居て、その決定を部下に指示しなければならない現実も知った、、。
そして上司と自分のWinWinは何だろうかと考え、提案し、上司と仲良くもなった。
謝っておけばいいということではない。
謝るという行為はほんのきっかけに過ぎない。
大事なことは謝ることで得られる成長のチャンスを最大限に活かすことなのだ。
突然だが、あなたは三角形の面積の公式はご存知だろうか。
もちろん「底辺×高さ÷2」である。
では、なぜ三角形の面積は「底辺×高さ÷2」で求められるのか。
これを説明することはできるだろうか。
答えは文章で書くと長くなってしまうので、↓の図で大体伝わるだろう。
「三角形の公式=底辺×高さ÷2」という記憶は"意味記憶"と言い、
「三角形の面積はなぜ底辺×高さ÷2なのかというと、、、」
という記憶は"エピソード記憶"という。
この"エピソード記憶"というのは"意味記憶"に比べて圧倒的に記憶の定着率が良い。
そして"意味記憶"を"エピソード記憶"に変換する行為が説明なのである。
「250年頃、ヤマト政権が成立し、近畿、瀬戸内、北九州に前方後円墳ができた」
これ、暗記できますか?難しいと思います。
ですが、これを説明すると、
「250年頃、ヤマト政権が成立し、近畿、瀬戸内、北九州に前方後円墳ができた。これは同じ文化がこの3つの地域に浸透していたことを表しており、ヤマト政権の支配領域が見て取れる。逆に言えば、この時代では関東、東北以北は統一されておらず、後の征夷大将軍、坂上田村麻呂と蝦夷(後の東北)のアテルイの戦いや、征服された側の関東から有力な武家が生まれるきっかけに繋がるのである。」と、なる。
そして説明できるようになると、他の要素も含めて記憶に定着し、
前方後円墳って何で教科書に載ってるんだ?という誰もが思う疑問も解消するのだ。
さらにわかりやすい例を挙げるならば、
オリエンタルラジオ中田敦彦さんのエクストリーム授業である。
あれはエピソード記憶の権化である。
中田さんは知ってか知らずか効率の良いアウトプットを体現しているのだ。
動画にまではしなくてもいい。独り言でも十分効果はあるらしい。
皆さんも本で読んだ情報を説明する癖をつけてみてはどうだろうか。
「あれ、またアウトプットと関係なくない?」
と思われたかもしれない。
ところが、関係なくないのだ。
「感謝」という行為によって、「ドーパミン」「セロトニン」「オキシトシン」「エンドルフィン」という脳内物質が分泌されることが脳科学的に判明している。
これらは"癒し"や"幸福感"をもたらし、
さらには"集中力の向上"や"記憶力の向上"など
脳機能そのものを向上させることができるのだ。
つまり、
なのである。
そして、脳トレした人と脳トレしていない人ではインプットの質も違えば、
アウトプットによる成長度も違う。
次回以降もアウトプットの技術を紹介するが、
それらの効果を底上げするためにも必須の技術なのである。
しかも感謝は人間関係まで良くしてくれる。良いことしかないのだ。
お金はかからない。損もしない。だまされたと思ってやってみてほしい。
以上が「話す」のアウトプットの6つの技術である。
どれもほんのちょっとしたことや当たり前のことかもしれない。
だが、茶道の名人である千利休は、自身の弟子にこう伝えていた。
当たり前が一番難しい。
この記事を読んで当たり前の大事さ、凄さを知ってもらい、
日常で実践してもらえるきっかけになれば幸いです。
次回は「書く」についてお伝えしようと思う。
それではここまで読んでいただいた皆様、
心より感謝申し上げます。(脳内物質分泌中、、、)