さてメジャーリーグが開幕して4日経過しました。
日本人メジャーリーガーは今年は投手がダルビッシュ、前田健太、菊池雄星、有原航平、大谷翔平、澤村拓一の6人で打者は大谷翔平、筒香嘉智、秋山翔吾の3人で大谷は二刀流なので8名です。
今季から参戦したのが有原航平と澤村拓一、逆に日本に出戻りが田中将大と平野佳寿です。
そして去年、酷い成績に終わった山口俊がジャイアンツのマイナーです。
タイトルの日本人は何故、ここ一番に弱いのか?ですが、この4日間で5人の日本人投手が先発登板し、誰も勝てなかったことから記事にすることにしました。
しかも誰も敗けてもいません。
まずはMLB開幕日の日本時間2日に登板した昨年サイ.ヤング得票第2位のダルビッシュ
今季からパドレスでプレーします。移籍すると慣れるまでに時間がかかり、あまり環境適応力のある方ではないと思います。
せっかくカブスでいい感じになってきたところに新天地へトレード。
心配ではありましたが、専属捕手もセットで移籍だったので大丈夫かなあと思ったりもしました。
オープン戦のラスト登板が3回4失点で4与四球だったことから嫌な予感はしてました。
開幕投手はメジャーで2回目ですが前回レンジャーズ時代の2017年開幕投手の際にもインディアンス相手に6回3分の1で4安打4失点、5与四球でした。勝敗は付かなかったものの4失点、5与四球では悪い登板です。
今回のダルビッシュはDバックス相手に4回まで6安打1失点、被安打は多いし、調子は明らかに悪いですが最少失点でしのぎ、チームは4回までにバムガーナーを攻略し6得点。
6−1で5点リードでダルビッシュの開幕戦勝利は間違いなしに思えました。
するとダルビッシュ、5回に2本塁打を浴びて四球も出したために1本は2ランで3失点。
球数が多くて93球に達したために非情の交代。
日本なら勝利投手の権利のために投げさせたでしょう。
ものすごく勿体無いです。こういうことをしていると勝利数は伸びません。4回までに5点リードで勝利投手になれないのはダメです。
ダルビッシュですが4回3分の2で被安打8というのはらしくありません。
同じく日本時間2日に先発登板した前田健太ですが渡米6年目で初の開幕投手です。
オープン戦は絶好調でわずかに1失点で防御率0.49と圧巻の成績。昨年から、とにかく被安打が少なくWHIPが極めて優秀なため一番期待してました。
こちらも4回まで1失点、しかし5安打で2与四球、死球も出しており、こちらも調子悪いなりにしのいでました。
チームは3点を取ってくれており、5回の表まで3-1で2点リード。
5回の裏をしのげばマエケンも勝利投手の権利を得られるところでした。
するといきなり本塁打を打たれます。
1死後味方一塁手にエラーが出たところで無念の交代。
やはり勝利投手の権利目前の非情の交代でした。
球数が多すぎたとはいえ、まだ88球であと10球くらいはいいと思います。
一塁手がエラーしてなければ2死であとアウト1つなので投げさせたでしょう。
これは流れを見て監督も代えたのでしょう。マエケンの調子が悪いというのが根底にありますが。
次は菊池雄星です。
日本時間3日にジャイアンツ戦に先発登板した菊池雄星ですが6回3失点です。
寂しいことにこれが5人の先発登板の中で唯一のクオリティスタートで一番いい?マシな結果になりました。
菊池雄星も5回まで1失点でチームは3-1 と2点リードだったにもかかわらず、6回にロンゴリアに2ラン本塁打を浴びて追いつかれています。
やはり勝てないここ一番に弱い投手のパターンです。
被安打6で与四球は1と制球に問題のある菊池にしては内容はいいです。
また一発病が心配ではあります。
続いて新規参戦のレンジャーズ有原航平です。
日本時間4日にロイヤルズ戦に先発登板した有原航平ですが4回まで2安打、1死球の無失点と好調。
しかしチームが4-0とリードした勝利投手の権利目前の5回に崩れます。
本塁打を打たれ、三塁打、二塁打、内野安打の4連打を浴びます。(しかも何気にサイクルヒットされてますね)
後続はたったものの3失点。5回3失点では防御率5.40ですし、好投したとは言えません。
それでもリードは守りきったし、5回まで投げたのは今回に関してはダルビッシュよりマシかもしれません。
しかしチームは逆転敗けで4-11と大敗したため、ここも勝てず。
そしてラストは大谷翔平です。
オープン戦では球速が101.9マイル出たことや打撃好調で5本塁打ばかりが持ち上げられてましたが、投球成績は非常に悪く、最終登板では2回3分の1で4安打5与四球の7失点と散々。
トータルの防御率も12.19と酷い成績でした。
調整の場だからという声も多かったし、大谷もいろいろ試しながらやっていたと思いますが、制球難だけは大問題だと思います。
マメが潰れたという話でしたが、とにかく怪我が多すぎます。
日本時間5日にホワイトソックス戦に先発登板した大谷翔平ですが、2番投手で打者としても先発出場。
まさにリアル二刀流です。
そして1回のホワイトソックスの攻撃を0に抑えたその裏にいきなり137メートルの特大本塁打を放ちます。
これは本当に素晴らしい快挙です。
DH制のあるア・リーグでDH制を解除して先発登板した投手は過去5人ですが、本塁打を打った選手はおらず、大谷が初の快挙になります。
そして4回まで無失点に抑えます。
チームは3点を援護し、3-0と3点リード。
しかし勝利投手の権利目前の5回に大谷も崩れます。
1安打と2与四球で満塁とされ、ワイルドピッチで1点、そしてモンカダをフルカウントから三振に奪ったものの、スタッシがまさかのパスボール。しかも一塁への送球が悪送球となり二塁走者アブレイユまで生還してしまい、3-3 の同点で大谷の勝利投手の権利消滅。
その際にアブレイユと大谷が交錯し、大谷は足を負傷して退場という痛すぎる、天国から地獄の結末になりました。
こうして見るとしっかり援護を受けていて、勝利投手になるチャンスがありすぎるくらいありながら5人とも勝ててません。
やはり日本人のプレッシャーに対する弱さ、ここ一番での弱さを感じます。
開幕は誰でも緊張すると思います。そこで勢いよく勝てれば、いい流れが生まれると思います。
しかし最初がこれでは今後が心配です。
大谷翔平ですが球速ばかりが持ち上げられていますが、正直、制球に問題がありすぎますし、(昨日も5与四球)、MLBの先発投手としてシーズンを通して投げ抜くスタミナに不安があると思います。
そして何より故障が多すぎます。
中4日先発で5人でローテーションを回すのが主流のMLBでエンゼルスは大谷のために先発6人制にしてるのも問題です。
応援してはいますが、打者に絞った方がいいのではないでしょうか。
大谷に関しては本塁打の飛距離と球速ばかり騒ぎ過ぎで、それよりも打率、本塁打の本数を期待したいですし、球速よりも安定した投球を期待したいです。