冒頭、ゴルゴムのメンバーである坂田龍三郎代議士が結成したEP党の選挙活動が行われています。
レポーター「お聞きください。この歓声を!2ヶ月前タカ派で知られる無所属の坂田龍三郎代議士が突如新政党結成を宣言!その名も地球の平和を願う党、略してEP党は党員を一気に増やし、目覚ましい躍進を遂げています。」
坂田龍三郎「我々は人類の平和と幸せのためにこの地球上からあらゆる戦争と貧困、病気をなくすために戦わなくてはならない!そのためにEP党は生まれたのです!」
レポーター「大宮コンツェルンの総帥大宮幸一氏もEP党を全面的に支持すると表明しました!」
大宮コンツェルンの社長?が記者会見しています。
「会長も素晴らしい党だと言っております。大宮コンツェルンも及ばずながら総力をあげて世界平和のためEP党を支援する所存です!」
レポーター「続いて党青少年部が結成され、小さな善意で大きな平和をスローガンに巷で小さな親切運動を繰り広げています。」
花に水をやったり、幼稚園児が信号渡るのを助けたりしている青少年部
女性レポーター「はい!こちらは今、世間で最も注目を浴びているEP党の機関の1つであるメディカルセンターです!大宮コンツェルンの莫大な資本を投下して、遂に画期的な素粒子治療装置が完成しました!この素粒子治療を受けると人間が本来持っている自然治癒力が高まり、あらゆる難病に信じられない効果を発揮するということです!しかし、今のところこの装置は同メディカルセンターに一台あるだけです!また難病患者が完全に回復するためには定期的に治療を受けなくてはならず、これからの改良が待たれるところです!」
キャピトラ
テレビでこのニュースを観ている光太郎達
杏子「分からないわ〜光太郎さん!大宮会長や坂田代議士は確か、ゴルゴムの一員のはずでしょう?」
光太郎「うん…」
杏子「だとしたら新しくできたEP党も裏で糸を引いているのはゴルゴムがまた何か企んでるのかしら?」(なんか日本語変です…)
克美「でも変よね…世の中のためになることばかりして…こんなの今まで一度もなかったじゃない…」
光太郎「何かとてつもない陰謀を企んでいるのかもしれない…」
克美「えっ?」
光太郎「今のゴルゴムを支配しているのはシャドームーン…信彦だ…信彦は昔から頭が良かった…僕達が信じられないようなことを思いついたのかもしれない…」
克美と杏子は顔を見合わせてます。
光太郎は胸騒ぎを覚えてるようです。
ゴルゴムのアジト
シャドームーンはいきなり自分に仕える侍女怪人カーラ、侍女怪人マーラを生み出します。
坂田代議士がシャドームーンの前にやってきました。ひざまずく坂田代議士
シャドームーン「どうやら作戦は順調に進んでいるようだな?」
バラオム「はっ!今のスピードで党員が増えればEP党が政権を握るのは時間の問題!」
坂田龍三郎「そうなった時、シャドームーン様は人間達の前にお姿を現し、一気にこの日本を支配してゴルゴム帝国を築く!全くもって見事な作戦!恐れ入りました!」
ダロム「慌てるな!シャドームーン様がお姿を現すのは弱い人間、ゴルゴムに抵抗する人間を全て排除してからだ!」
ビシュム「その手始めが重症患者というわけです!」
ダロム「病気にかかった人間などゴルゴムの世界では無用の存在!怪人の餌にもならぬわ!」
笑う3バカトリオ!
坂田代議士も笑っています。
ビシュム「しかし…シャドームーン様〜仮面ライダーが嗅ぎつけ邪魔してくるのではないでしょうか?」
シャドームーンに甘えたような態度を取るビシュム
シャドームーン「心配するな!奴の運命は見えている!行け!バラオム!ネズミ怪人は既に作戦を進行している!お前が指揮を取るのだ!」
バラオム「ハアッ!」
バラオムは無骨そうな30才くらいの男の人間体になります。
シャドームーン「大怪人の人間体はライダーのマルチアイを持ってしても見抜かれる心配はない!思う存分暴れるがいい!!」
バラオム「はっ!!」
バイク走行中の光太郎
EP党の青少年部が歩道で活動中です。
ナレーション
ゴルゴムの巧妙な作戦によってEP党を支持する人間はますます増大していった!
光太郎の心の声「ゴルゴムは何を企んでいるんだ!何を!!」
ここで光太郎はEP党青少年部からリンチされようとしている少年直人を発見し、止めに入ります。
光太郎「一体どうしたんだ?」
光太郎「えっ?」
直人「EP党を信じる奴は馬鹿だ!奴らは悪魔なんだぞ!」
また直人をリンチしようとする青少年部
光太郎「やめないか!!」
ここでバラオムの人間体であるお兄さん登場!!
どうやら青少年部の隊長らしいです。
バラオム「どうした?」
バラオムの耳元でヒソヒソ話す青少年部の1人
バラオム「馬鹿者!ちょっとした悪口を言われたくらいで暴力を振るうなんて!EP党が地球から全ての暴力を撲滅しようとしているのを忘れてしまったのか!!」
「すみません!」
謝る青少年部の子供
バラオム「すまなかったな君!怪我はなかったかい?」
直人に謝るバラオム
しかし直人は走り去ります。
光太郎「おい!君!!」
光太郎も後を追います。
バラオムはニヤリとしています。
光太郎「おい!ちょっと待てったら!どうしてEP党が悪魔だなんて言ったんだ?何か知ってるんだろ?連中が悪魔だっていう証拠を知っているんだね?僕もEP党を信じちゃいないんだ!!本当だ!信じてくれ!!君!!」
光太郎は直人に詰め寄ります。
光太郎の真剣な眼差しに直人も心を動かされたようです。
直人は仲間達がいるところへ光太郎を案内します。
また倉庫らしきところへやってきました。
いきなり鉄パイプを持った男が2人出てきました。
しかし直人が「この人は大丈夫だ!」と言ったら安心した様子。
倉庫の中には少年達と1人の青年が集っていました。
直人が光太郎を紹介します。
「よかった〜!仲間が足りなくて一人でもほしかったところなんだ!宜しく!」
岸本という青年が光太郎に握手を求めます。
少年達も「宜しく」と言ってます。
光太郎「どういうことなんだ?」
直人「EP党のメディカルセンターが開発した素粒子治療装置を知ってるでしょ?あれは繰り返し治療を受けていると副作用で最後には死んでしまうんだ…」
光太郎「何?本当なのか?どうしてそんなことを知ってるんだ?」
岸本「あれは元々直人のお父さんが開発した物でそれを連中が奪ったんです。」
直人「お父さんは設計図を開発した直後大きな欠陥があるのを発見してそれを燃やそうとしたんだ…でも…」
回想シーン?(直人が見てたわけではないので回想ではないですね。)
直人の父親が設計図を燃やそうとしてるところに黒服サングラスの男達が襲いかかります。
設計図を奪う男達
光太郎「それが今になってEP党のメディカルセンターに現れたというわけか!!」
直人「お父さんはそれが元で死にました…でもそれよりこのまま放っといたらあの装置のために大勢の人が…今ならまだ間に合うんです!」
光太郎「どうしてそれを世間の人に発表しないんだ?」
岸本「言ったさ!でも皆EP党のことを信じていて俺達の言うことなんか聞いてくれないんです!」
直人「さっきもそのことを皆に伝えようとしてそれで青少年部の連中に!」
光太郎「そうだったのか…」
岸本「もう我慢できない!俺達の手でメディカルセンターに押し入り装置を破壊するんだ!!」
「そうだ!やろう!」
「やるしかない!やろう!」
皆、岸本に賛同します。
そして皆、メディカルセンターに向かおうとします。
光太郎「待ってくれ!EP党は手強い!下手に押し入ったらこっちがやられるだけだ!」
岸本「じゃあどうしたらいいんだ!他に方法があるのか?行こう!!皆!!」
岸本は皆を扇動しています。
光太郎「頼むから待ってくれ!実はEP党の裏で糸を引いているのはゴルゴムなんだ!」
直人「ゴルゴム?」
「ゴルゴム…」
皆、ゴルゴムのことは知ってるようです…
まあ36話で国会議事堂に乱入したり、かなり派手に暴れましたから、ちょっとは一般認知度が上昇したようです。
光太郎「君達の手に負える相手じゃない!とにかく僕に任せるんだ!」
岸本「分かった!」
岸本は納得した素振り
光太郎は一人出ていきました。
直人「どうするつもりだろう?光太郎さん…」
岸本も一人どこかへ行こうとしています。
直人「岸本さん!どこへ行くんですか?」
岸本「うん…ちょっとトイレにな!」
岸本の横顔が怪しいです。
光太郎はメディカルセンターへ侵入します。
光太郎が素粒子治療装置のある部屋に入ると襲いかかる男達!!
どうも人間ではない様子です。
突然、電気が付きました。
バラオムの人間体が出てきました。
光太郎の心の声「どうして僕が来るのが分かったんだ?」
光太郎に襲いかかる男達は爪が人間ではないです。
今回はネズミ怪人なのでネズミのつもりでしょうけどネズミには見えません。
ここでバラオムの人間体お兄さんは大怪人バラオムの正体を現します。
光太郎「やはりゴルゴムか!!」
光太郎はここでネズミ人間達を払いのけて動きながら変身!!
バラオムとのバトル!!
バラオムにぶっ飛ばされて壁を突き破ってメディカルセンターの外へ転落するBLACK
外にいた患者達は驚きます。
ここでネズミ人間達がふらつきながらやってきました。
BLACK「違う!違うんだ!!」
バラオム「仮面ライダーが装置を壊そうとしたんです!」
骨折している女「そんな!信じられない!」
肥満の子供「仮面ライダーは正義の味方じゃなかったのかよ?」
BLACK「待ってくれ!!EP党はゴルゴムであの装置は危険なんだ!!」
「嘘!!うちの子は昨日までベッドから起きることもできなかったのよ!」
「僕、もうすぐ学校に行けるってお医者さんも言ってくれたんだ…」
「こんなに元気になったのに…嘘だと言って!ライダー!そんな…ひどい!!」
子供に寄りかかり泣き崩れる母親
「そうだ!嘘だと言ってくれ仮面ライダー!!」
「黙れ!!!」
患者達はBLACKに襲いかかります。
全くBLACKにとっては蚊に刺された程度のダメージもないであろう攻撃をしかける患者達
BLACKは抵抗せずに叩かれています。
バラオムはニヤリ!
キャピトラ
杏子と克美はまたニュースを観ています。
「信じられないことが起こりました…今日午後EP党メディカルセンターに仮面ライダーが侵入し、素粒子治療装置を破壊しようとしました。幸いEP党青少年部の活躍で未然に防ぐことができましたが、今まで人類の味方だと思われていた仮面ライダーに人々の非難の声が集中しています…」
テレビを消す杏子
杏子「そんな…酷い!どうしてEP党がゴルゴムだって皆分からないの?」
克美「あんまりよ!このままじゃ光太郎さんが可哀相…」
光太郎は一人サッカーのグラウンドで黄昏れています。
光太郎の心の声「どうしたら皆信じてくれるんだ!どうしたら!しかしどうして僕がメディカルセンターに行くのがゴルゴムには分かったんだ…まさか!!」
直人達のアジトの倉庫の中
直人「光太郎さんは仮面ライダーと知り合いだったんだ…」
岸本「でもライダーは破壊に失敗した!後は俺達だけでやるしかない!!」
直人「待って!光太郎さんが戻ってくるのを待った方がいいよ!」
岸本「あんな奴宛になるか!一刻を争うんだぞ!例え俺達が死んでも大勢の人を助けられればそれでいいじゃないか!!なっ!直人君!!」
直人に訴える岸本
少年達も岸本に同調しています。
岸本「お前がやらなければ俺達だけでやるぞ!!」
直人「分かった!僕も行く!!」
ワゴン車に乗る少年達
運転できる青年が岸本以外に1人いました。
岸本「すまん!忘れ物をした!先に行っててくれ!すぐに追いかける!」
岸本を残してワゴン車で出発する仲間達
岸本はニヤリ!
光太郎もその様子を影で見ておりニヤリ!
1人シコシコと連絡を取っている岸本
岸本「俺だ…連中がそっちに向かった…」
叫ぶ光太郎
光太郎「皆どうした?まさか!!」(出発するところは見てなかったんでしょうか?)
清潔感皆無のネズミ怪人です。ムカデ怪人も大概不潔ですけど。
光太郎とネズミ怪人のバトル
長い尻尾で襲いかかるネズミ怪人を変身せずに上手くかわしている光太郎
しかし変身しないと勝てません。
「変〜身!!」
光太郎は怒りの変身!!
BLACKに変身したらやはりお決まりのポーズ!
「仮面ライダーBLACK!!」
BLACKとネズミ怪人のバトルが始まりました。
直人達はメディカルセンターの前にワゴン車を止めて岸本待ち
直人「遅いなあ岸本さん…何をしているんだろう?」
「もうこれ以上待てない!俺達だけで行こう!」
運転していた青年が言います。 少年達も同調!
鉄パイプを持ってメディカルセンターの敷地に侵入する直人達
しかし青年部の連中が待ち構えていました。
バラオム「ハハハハ!貴様らの行動は全て筒抜けだ!やれ!!」
ネズミ人間達が少年達に襲いかかります。
バラオム「ゴルゴムに逆らうとどうなるか!貴様ら全員洗脳し、一生奴隷にしてやる!」
BLACKとネズミ怪人のバトル
ネズミ怪人はBLACKに噛み付き攻撃!!
かなりバッチいです!
BLACKはネズミ怪人をパンチでぶっ飛ばします。
ネズミ怪人はネズミだけあって素早い動きでBLACKを翻弄!
BLACK「何て素早いんだ…」
ネズミ怪人の姿が見当たりません。
BLACK「動きが読み取れない…マルチアイ!」
BLACKはマルチアイを使います。
BLACKはマルチアイでネズミ怪人の動きをとらえ、襲ってきたところで逆に尻尾をチョップで切断!
切断した尻尾を放り投げるBLACK
キングストーンフラッシュでエネルギーを蓄えるBLACK
そしてなんといきなりのライダーキック!!
ネズミ怪人は爆散!!
ネズミ怪人が死亡するとネズミ人間達も消滅!
小さな色付きのハムスターみたいなのになります。
ビックリする少年達
バラオム「おのれ!!ネズミ怪人がやられたか!!」
ここでバラオムは人間体から変身し、大怪人バラオムの正体を現します。
少年達に迫るバラオム
しかしここでBLACKが飛んできました。
バラオム「仮面ライダー!」
BLACK「皆、今のうちに装置を破壊するんだ!」
少年達は素粒子治療装置を破壊に向かいます。
BLACKはバラオムとバトル!
少年達は素粒子治療装置を鉄パイプで破壊!
直人が主導しています。
素粒子治療装置が破壊され、爆発音がするとバラオムはジャンプして建物の上に飛び上がります。
結局、捨て台詞を吐いて逃げるバラオム
ダサいです。
直人達が「仮面ライダー!!!」と叫んでやってきました。
ナレーション
ライダーの活躍でゴルゴムの陰謀は阻止された。だがいつまたゴルゴムがEP党を利用して人々を扇動するか分からない。負けるな!南光太郎!戦え!仮面ライダーBLACK!
選挙時期に奇しくもEP党の話です。
今回一番面白かったのはBLACKが入院患者達から非難されて叩かれているシーンです。
BLACK「違うんだ!聞いてくれ皆!!聞いてくれ!!」なんて必死なBLACKが笑えました。
人目を気にせずそこでバラオムの人間体の青年をやっつければいいのに皆の目が気になるんでしょうね。
自分が正しいのに何故、違うんだ!みたいに必死に弁明しないといけない立場になるのかは分かりません。
岸本がスパイとして直人達のところへ潜り込んだって流れなんですが、何故そんなことをする必要があったのでしょう。
メディカルセンターに向かったところを報告してネズミ人間達に始末して貰わないで、自分が始末すればいいのにと思いました。