日本酒って最近やたらと種類が増えてると思うんですよね。
昔はそんなでもなかったのに、今は限定酒やら季節酒やらって、すんごい季節感を感じるというか、気に入ったお酒をもう一度買おうと思ったらもう売り切れてるとか。
そして、外国にも日本酒の輸出は盛んだっていうし、聞いたことのない海外の日本酒のコンテストがめっちゃあるし(クラマスター、インターナショナル・ワイン・チャレンジなどなど)。
さぞかしお酒造ってるのは量が増えてんだろうな!
と思って、国税庁のHPみてみました。
もちろん燗酒飲みながら、ね。
ひぇ~~~~~~~~~~~~~!!!!
こんな種類増えて、海外でも人気なのにっ!
20年足らずで半分近くまで生産石高が減ってる(´;ω;`)
なんてこった。
清酒製造の製成数量ってところを見てみましたら、
平成12年で751,119ヘクトリットルだったのが
平成29年は412,695ヘクトリットル。
ほぼ半分やん!
これで、「日本酒ブーム」って言われてんのか~~。
とはいいながら、だとしたらなんでこんなにお酒が増えているのでしょうか?
杜氏さんめっちゃたくさん種類作ったら大変なのかな!と思いますね。
説明です。
たとえば、12月とか1月くらいから新しくお酒がリリースされていきますが、
お酒の片張り(首のシール)を見てみると、同じ胴張り(一番でっかいシール)でも1年を通じて色々変わっていることに気が付きます。
「生酒」「無濾過生原酒」「にごり酒」「あらばしり」「うすにごり」とかでてきて、「一回火入れ」「斗瓶取り」「しずく酒」「ひやおろし」「生貯」「生詰」「熟成」・・・・
さらっと酒屋で片張りとかを見てみるとざっとみてもこれくらいはありますね。
そうなんです。昔は、タンク1本のお酒を仕込んだら、1種類のお酒を造っていましたが今は、タンクひとつで様々な味わいで出荷されるということなんです。
昔は大吟醸と言ったら、通年酒の「大吟醸」を造って出荷していたのですが、現代の大吟醸は冬に出来たばかりのときに「大吟醸あらばしり」を出した後、「大吟醸 にごり酒」を出して、次に「大吟醸無濾過生原酒」をリリースし、そのあと最初に取っておいた「大吟醸 しずく酒」が高い値段で限定販売され、夏を越えるくらいに「大吟醸 ひやおろし」や「大吟醸 生詰」など、そして火入れ作業もしっかりなされて、「通常の大吟醸」も販売される。
こんな風に、ひとつのタンクから今までだったらひとつのお酒を造っていたのが、出荷のタイミングや火入れの違い、最後の処理の仕方などで、めっちゃたくさんの種類が出来がるようになりました。
杜氏さんにしてみると、仕込んでいるタンクの本数は昔とさほど変わらなくても、アイテムはものすんごい増えたって言うことです!
そのおかげで、1種類の大吟醸でもフレッシュなもの(新鮮な白身のお刺身?)だったり、ちょっと甘みを感じたり(甘エビ?カニ?)、まろやかな味わい(白子の天ぷら?)と様々なお料理と楽しめるようになりました。
こんなこと話ししていると、まるでワインみたいですね!
そうかっ!
だから、ヨーロッパなどでむっちゃ人気が出ているんだっ\(^o^)/
ん~納得(たぶん)!
今日もお酒が美味しいですねー。