どうも信玄です。ALISではかなり久々の記事となります。
Gods Unchained(以後GUと省略)というTCG(トレーディングカードゲーム)があるのですが、これが中々面白いので興味を持って貰う為に記事を書く事にしました。
質問があればコメントかTwitterで聞いてくれればある程度回答出来ると思います。
GUはERC721というブロックチェーンベースの資産を利用しており、マイクリやクリスペを知っている方にはお馴染みかと思います。
Twitterでは少し話題に挙がる事もあるので、なんとなく名前を聞いた事があるという人もいるのではないでしょうか(主に数名が激推ししている程度ですが…)
GUはTCGの中でもHearthStone Cloneというジャンルにカテゴライズされ、クリスペやシャドバに似通った作りになっています。
6人居るGods(神様、HearthStoneで言うところのHero)から一人を選び、Gods独自のカードと共通カードから合計30枚でデッキを作ります。そしてお互いデッキを持ち寄りプレイヤー同士の対戦を行うといった具合です。
こちらは公式の紹介動画です。1年近く前の古いものですが雰囲気は伝わるかと思います。https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=mLvFIUKYbUc
実際ゲームとして面白いのか?と聞かれれば…ぶっちゃけかなり面白いと思います。別に資産や売買が云々でなくとも普通に面白く、プレイヤーはゲーマー寄りなのではないでしょうか。
皆さんブロックチェーンゲームと言えば高価なアセットというイメージを持つ方もいるかも知れません。Crypto Kitties、マイクリやクリスペの人気アセット価格をご存知でしょう。あれを見ているとブロックチェーンゲームに参入するにも勇気が要りますよね。
高価なアセットを購入して、ゲームが廃れて投資が無駄になったらどうしよう…という感じに様子見している人も居るかと思います。
そこで今回はGUに関する課金要素や公平性について説明しようと思います。
GUには現在二種類のカード入手方法があり、それにより貰える内容も変わってきます。具体的には購入/取引可能カードセット(Genesis Set: 380種類)と、プレイ報酬/取引不可のカードセット(Core Set: 現在250強で随時追加)の2つで、概要を図にすると下記の様になります。
GUはTCG、つまりプレイヤー同士の対戦ゲームである事が筆頭の要素であり、コレクション要素が二次的に存在します。価値あるカードは汎用性と強さを兼ね備えつつも供給数が少ないものとなるでしょう。この辺りはクリスペやマイクリと似ているかと思います。
次に気になるのは、課金量がどれくらい強さに直結するかというところで、これは非常に重要なポイントです。俗に言う”Pay to Win”要素ですね。
ここに関しては一言での説明が難しいものの、高級レアカードを持ってる方が圧倒的有利みたいな要素は低く、実際に強さを決めるのは下記の様な要素を複合したものです。
一見当たり前に見える内容かもしれませんが、これらのバランスが大事であり、単一の要素では殆ど勝てません
1. それなりに課金して(Genesisカードを購入)
2. 沢山プレイして報酬をゲットして(Coreカードを入手)
3. デッキ構築/プレイング/運が強く
4. デッキ相性の良い方
例えば、1.3.4を揃えても基本であるCoreカード不足であまり勝てないです。
ただし2.3.4なら十分いけますがデッキの幅が狭いし上を目指す上でパーツ不足になるでしょう(正式サービスを目前に控えた2019年9月現在、ほぼ無課金デッキのトップランカーも居ます)
なので肝となるのはプレイ報酬であり基本であるCoreカードですから、アドバンテージを得るにはそれを如何に楽しく効率よく集めるかという事になるでしょう。”集める為に遊ぶ”のみは辛いので、”楽しく遊びながら集める”が最適です。
そうなると、合理的なのはある程度課金してGenesisカードの枚数を増やしつつ遊びなら報酬であるCoreカードも集めていくという事になるかと思います。
ちなみにTCGを経験した人ならばご存知かもしれませんが、価値の低いコモンカードはほぼほぼ無価値に近いです。よってGenesisカードであっても流通量の多いコモンカードはMarketで相当安価に購入する事が出来るのではないかと予想します。
Genesisカードパックを購入する場合には幾つか種類がありますが、普通の人は一番安価なRareパックが良いでしょう。単価0.012ETHで5枚、100パック=500枚で1.2ETHです。
要点を箇条書きで説明します。
■課金はあるに越したことは無いが、数十ETHになる様な超高級アセットは現時点で実質存在しない(例外は存在するが省略)
■購入/取引可能カードセット(Genesis Set)と、プレイ報酬/取引不可のカードセット(Core Set)がある
■基本的な機能を持つカードは主にCore側(約250種類)に含まれ、拡張的で特殊なカードはGenesis側(380種類)に含まれる傾向がある
■デッキは合計30枚、同じカードは基本的に2枚まで、レジェンダリーカードというタイプは1枚まで
■カードの強さは基本的にマナコストベースで決められる。ただしレジェンダリーカードはそれより強い物が多いものの癖が強い傾向。レジェンダリーはCoreとGenesis両方に存在する
■強いデッキを作るにはまずプレイ報酬のCoreカードが重要だが、それでもGenesisカードをある程度揃えないと作れないデッキタイプがある
■“高級課金カードだから特別強い”という様な物は無い。販売元による直接オークションは無く、中身不明のカードパックを買うか、二次流通で売買により入手する
■2019年9月現在はまだGenesisカードの売買が出来ない(ベータ且つ調整期間中)。10月より正式サービス開始、Genesisカードの売買も開放される予定
※注意点として、今はオープンβ期間中あり、集めたCore setカードは正式リリース時に全てリセットされます
上記を踏まえてどれくらい課金が必要なのか、するべきなのかと考えた場合…お好みなのですが、精々頑張って数ETH、多くとも10ETH以上は突っ込む必要を殆ど感じないのではないでしょうか。
勿論個人差がありますが、基本的には程々にパックを買いつつ不要なカードを売り払って欲しいカードを買う様なスタイルが良いでしょう。
では無課金や微課金の場合はどうなるかというと最初はCoreカードが揃わないので自由なデッキが組めません。Starterデッキという何種類かのデッキがあり、これを使うしか無いです。
Starterデッキは半端なデッキよりは強い上に各Godsの特色が現れているので、遊ぶ上で悪くないですがずっと使えば飽きるでしょう。一応定期的に内容が微妙に変わりますが大きくは変わらない印象です。
そこである程度自由なデッキを序盤から組む為にはGenesisカードが欲しくなるという訳です。
基本的にはNOです。何故なら課金に購入出来るカードと、プレイ報酬により貰えるカードは全く異なり、後者はトークン化されていません。
例えばマイクリでは高級アセットをプレイ報酬でゲット出来たりしますが、GUでは売買可能なGenesisカードを直接貰う事は殆どありません。
でもランキング上位のプレイヤーは運営からの報酬でそれなりのGenesisカードパックを配布されていますから、全く機会がない訳ではないです。
また、GUは世界大会が計画されており、Genesisカードの売上10%に当たる金額がプールされています。現在のプールは5千万円程でしょうか。参加チケットをゲットしなければなりませんが、これの上位に食い込めば凄い事になりますね。
公式ページから登録するか、こちらにある様な招待用ベータキーを使って参加出来ます。後者から登録してくれると私に報酬が来るらしいので是非お願いします 笑
カードの購入にはEthereum Walletが(Metamask推奨)、ゲームアカウント登録にはメールアドレスも必要となります。
また前述した通りベータ期間中に獲得したプレイ報酬のCoreカードは正式サービスリリース時にリセットされます。ですがベータ中の対戦に勝利すると貰えるトークンがあります。これは懸賞への参加券でありMarketでの売買が可能となっています。
10月の正式サービスリリースに向けて、ここ数ヶ月はかなりの頻度でバランス調整や新要素追加等が行われています。
ただしゲームクライアントはWindows版、Mac版のみです…つまりまだモバイル版がありません。モバイル版は開発中との事で2020年前半位には出るのではないかと期待しています。