初めての株に関する投稿です。
今回は頭の中の整理も兼ねて、主に株のチャートでテクニカル指標として使われるボリンジャーバンドについてまとめてみました。
自分が知らない事も沢山あると思うので詳しい方、色々コメント頂けると嬉しいです。
なお、内容について正しい表現でない所もあるかもしれません。あくまでも参考レベルで読んで頂けたらと思います。
また、取引は自己責任でお願い致します。
まず、ボリンジャーバンドとは、移動平均線とその上下3本の線(線の中の領域がバンド)で表されるテクニカル指標で、以下の尺度として使う事ができます。
①バンドの広がり具合からボラティリティ(株価の値動きの激しさ)を測る
②バンド内での株価の位置から買われすぎ/売られすぎを測る
日経平均の1年チャートをボリンジャーバンドで表示してみるとこんな感じです。
真ん中の紫の線が20日移動平均線、その上下の緑の線が±1σ、さらに上下の赤の線が±2σ、一番上と下にある水色の線が±3σの線です。
それぞれもう少し掘り下げてみます。
まず20日移動平均線は各時点での直近20日の終値の平均値を線で結んだ指標で、ローソク足がこの線より上にあると過去20日に対して強含んでいる事を意味します。
一方、σは直近20日の終値のばらつきを表しており、σが大きいと終値のばらつきが大きいので、直近20日で株価が上下に大きく動いている事を意味します。
もう一度チャートに戻ってみます。
左の赤線の直前では、株価は28000円付近で安定しており(レンジ相場)、その時のバンドは収束していっています。
一方赤線の中に入ると株価が大きく下落し始めトレンドが発生、バンドもそれに合わせて膨らみ始めます。株価が底を打って反転し始めると、バンドも再度収束していきます。
まとめると
バンドが収束している:レンジ相場
バンドが広がっていく:トレンド発生
バンドが狭まってくる:トレンド転換もしくはレンジ相場入り
ただし、ボリンジャーバンドは直近□日のばらつきなので、その分だけ遅れて反応する点は要注意で、判断が早すぎるとトレンドを見誤る確率が高くなり、遅すぎるとトレンドに乗った頃にはトレンド終了になりかねないという難しさがあります。
σについてはまず具体例で考えてみます。
上の例ではパターンA,B共に1日目が5、10日目が3、10日間の平均値が5ですが、パターンBの方がσが大きくなっており、株価が大きく変動しています。
次に2つのパターンでボリンジャーバンドの領域を計算してみます。
株価の方向性が無い(レンジ相場)場合には、平均値から離れる程、確率的に起こりにくくなりますが、ばらつき(σ)が大きくなると、この確率のレンジが広がっていきます。
具体的には、パターンAで株価10は確率的に起こりにくいですが、パターンBではよりばらつきが大きいのでパターンAに比べて起こりやすいイメージです。
それぞれの領域に株価が収まる確率は以下のように統計的に決まっています。
±1σ:68%の確率でこの中に収まる
±2σ:95%の確率でこの中に収まる
±3σ:99%以上の確率でこの中に収まる
ただし、この確率は意図的な方向性の無いレンジ相場の場合の統計値なので、トレンド発生時には当てはまらない点は要注意です。
②で意図的な方向性が無い場合は7割近い確率で±1σ内に収まる事が分かりましたが、実際には±1σを外れる事も多々あります。
もう一度チャートに戻ってみます。
例えば青線、赤線、緑線で挟まれた期間は±1σのバンド外で株価を付ける傾向が続いており、②の確率からは明らかに外れています。
これは、レンジではなくトレンドが発生していると解釈でき、特に±1σや±2σに沿って株価が動く場合をバンドウォークと言い、強いトレンド発生を意味します。
バンドウォークはしばらく続く為、その起点を捉える事ができたら大きな利益をあげる事ができます。
ここからは実際に「ボリンジャーバンドを取引に活かす」という事で具体的に戦略を考えてみたいと思います。
※取引は自己責任でお願い致します。