若い人はもはや使ってないかもしれないRSSという古いコンテンツ配信の仕組みがある。大変便利なのだがGoogleがフィードリーダーから撤退して以来、なんとなく徐々に衰退して日陰者というか情報取得のメインストリームから外れた感は否めない。RSS自体は非常に有用なのでFeedlyを使うなどして利用し続けている人も多いと思う。しかし実はこのRSS、たとえばエンジニアのようにSlackを日常的に使用している人にとっては使わないのは惜しいレベルで有用なので紹介する。
この記事で書くのは正確にはAtomを含むフィードの話だが、RSSの方がフィードの代名詞として通りやすいのでこちらに統一する。
RSSはSlackと連携することでより使えるものになる。
まず何より、SlackはRSSの登録がとても簡単だ。たとえばEthereum Blogを購読したいなら、情報を流したいチャンネルで以下のように/feedにRSSのURLを付加してコマンドを叩くだけだ。
RSSのURLは、だいたいのブログやウェブページのどこかに↓こんなマークがあるはずなのでそこから取得できる。
上記の様に登録しておくと、サイトに更新があるたびにSlackのチャンネルに新着情報が流れるようになる。
多くのエンジニアのように、Slackが日常生活に不可分に結びついている人にとってはチャンネルに情報が流れる恩恵は大きい。わざわざフィードリーダーを開かなくても勝手に新しい情報がSlackに流れてくるからだ。常に開いているので更新情報は嫌でも目に入る。努力しなくても情報をキャッチアップできるわけだ。(もちろん流れる情報をすべて読む必要は無い)
そもそもSlackがチームで仕事をするために作られている。つまり、登録したRSSの情報はチャンネルに居る全員が目にすることになる。
つまり、チームとしてキャッチアップしてゆきたい情報を自動的に共有することが可能となる。この恩恵は非常に大きい。
たとえば、インフラにAWSを利用している開発チームのチャンネルにAWSのブログや障害情報を流したり、使用しているミドルウェアの更新情報を流したりといった使い方ができる。
Googleアラートは検索ワードに対するウェブの新着情報をメールで通知してくれるサービスだが、実はRSSを生成することも可能だ。
使い方も非常に簡単。10秒でキャッチアップしたい検索ワードのRSSフィードを生成できる。
Google検索と同じように検索ワードを使えるので、複数単語や除却したい単語なんかも柔軟に設定でき、そしてその新着情報をSlackに流せる。チームで同じ方向性の情報をキャッチアップしてゆくのに最適だ。
以上、RSS+Slack+Googleアラート連携で、非常に少ない手間で「キャッチアップの自動化」や「チームで自動的に情報共有」が実現できるのでお勧めです。
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