タイ政府/税関当局が、コンテナ/物資の輸送追跡手続の効率化に向けてBlockchainソリューションの採用/接続を行うとのことです。具体的にはIBM/Maerskが主導する[TradeLens]へ接続するとのことで、当該PFへの接続はシンガポールに次いで2か国目。
本件接続により、タイ税関は輸送コンテナの到着予測などの精度を高めることが出来るため、到着に備えた準備を早々に行えるので効率化が可能になります。
今後、こういった情報共有プラットフォームが他にも出てくることが想定される中、早々に面をとったもの勝ちになってくるのではないかと思います。
本件報道の原文は下記です。
・Bangkokpostの原文(https://www.bangkokpost.com/tech/1738611/)
・Pymntsの原文(https://www.pymnts.com/blockchain/2019/thailand-integrates-ibms-tradelens-to-streamline-shipment-tracking/)
<まとめると>
利活用しうる機能は「リアルタイム情報連携」「情報共有DB」で、効用としては「事務処理削減」「透明性向上」「遅延/情報漏洩の最小化」「コスト削減」が大きいか。
<報道内容>
・税関がTradelansにシステム接続することで、準備期間/検査工数を効率化しうる
└税関はコンテナが原港を出たらすぐに出荷データを受領、コンテナ受け入れ準備を効率化可能で、詐欺/偽造をより効率的かつ徹底的に防止可能
・IBM-Thai;「BC実装(自動化された追跡システムでワークフローをシンプル/効率的に)は物流システムに係る利害関係者に利益を齎す」と語る
・Thai当局;「昨年10月から検討/PoCを実施、まずはチョンブリーで実装してその後にバンコクでも実装。Tradelensは関係者のリアルタイム情報アクセスが可能な機能で、プロセスの迅速化/コスト削減が可能」と計画を語る