Facebookが先月の9/25-26で開催しまた[Oculus Connect 6]についての雑感と備忘です(現地行きたかったけど、、、行けなかったのでWeb動画で見たもの)。初日(25日)に結構大きめのが集中していたのでそちら(Keynote及びConference)中心に。
https://www.oculusconnect.com/
QuestとFBの連携/新しいSNSのサービスイン/企業向けサービスPFなど、VRに関してはQuestへの投資/機能集約を徐々に図っていく方針が暗に示される会だったと感じます。
一方で、スマートグラスの開発/ニューラル研究促進など、入力のフリクションを最小限にして、FBが展開する世界への没入感を向上/サービス体験高度化に向けて舵を切ってきており、理でなく情で囲い込もうとしている点、非常に怖いなとも感じます。
<Keynote;Mark Zuckerberg>
・16/03のRift発売以降にRift-S/Go/Questとほぼ毎年アップデートを重ねてきており、最新機材は高性能/手ごろな価格帯で人気となっている。
└Quest;生産と販売が同じスピードで、直近でのアプリセールスの20%はQuest対応とのこと
└引き続き、Rift/Go/QuestをOculusの三本柱としてルームスケールVR体験を高度化する
・Keynoteでは6つのテーマが発表、下記に取り纏め
[1;Oculus Link]
・SPECの違いを乗り越え、Rift-SでQuestのソフトがプレイ可能に
└Zuchによると「イノベイティブな技術でSPECのギャップを埋め合わせることに成功。USB3仕様ケーブルが必要だが、純正品でなくても対応している」とのこと。
(ユーザ目線)
・QuestのUSBポートを利用してPC接続、RiftのVRソフト利用可能に
(開発者目線)
・比較的簡単なパッチで個々のVRアプリをOculus Linkに対応させることが可能
└古参のデベロッパを見捨てず、PC接続型ハイエンドシリーズの整理を行う方針か(Riftの次世代見据えて)
[2;Questのハンドトラッキング]
・付属のTouch Controllerを使わず、Questの前面カメラでモーションをセンサリングして操作可能となる
└2020年には実現可能との神式で、20年入り早々にβ版を開始する予定
・VR専用入力デバイスを使っての操作に慣れないユーザー層を一気に開拓できる可能性がある
└ゲーミングのみならず、教育/研修/訓練等幅広いユースケースが生まれうる
└[Oculus for Business]という企業サポートの枠組みも発表
[3;Quest-PFの強化]
・Goの存在感が若干薄れつつある中、下記施策でQuestがサポート
└9/30以降にGo向けVRアプリで人気上位50タイトルほどがQuestに対応
(GoからQuestに移行したユーザは無料で移行可能…19年内)
・また、Rtft-Sがサポートする[Passthrough+]をQuestでもサポート開始
└プレイエリアの境界線に達した時、自動で立体視ビューに切替えて周囲を確認できる機能
(ボタン操作によって,ユーザーが任意に切り替えることもできる
[4;Facebook Horizon]
・Quest/Rift向けの新しいSNSで、ユーザーがVR空間を他ユーザと共有可能
└ユーザは自身の3D空間(同じスペースサイズを割り当て)と、3Dアバターを簡単に造成可能
→既存のOculus Homeアプリとの違いは[自分のVR空間を造成できる]こと
└招待制か自由参加制かは分からず
└Horizon内でユーザはTelepodポータルを使って別の世界に移動可能を行う
→既にFBがWing Strikersなるフライトコンバットゲームを開発…どのVR空間でも自由にPay可能
[5;ARデバイスの開発]
・口頭のみでだが、Zuckが「我々はARグラスを開発中だ」とプレゼン。
・同日には奇しくもAmazonがEcho-Flames(ALEXA対応スマグラ)を発表したため、牽制の意味合いも…?
・ちなみにFB Relty-LabがLiveMaps(異なる情報をレイヤー化して示すARデバイス向け技術)も発表
[6;脳波センサーの開発]
・先日買収したCTRL-Labsのリストバンド型のセンサーデバイスを「既にあるもの」として紹介
・同社のThomas ReardonはIEの生みの親。買収後もFacebook Reality Labsの一部門として研究開発を続けていくとのこと
<Conference;Megan Fitzgerald>
・2019年内にOculus on the FacebookというPFを開始、VR活用した新しいFB体験を提供
└FBへのログインでOculusへのログインが同時に可能。
→VRヘッドセットを通じてFBにアクセス、FB投稿含めた体験が可能に。
→ヘッドセットはOculus以外でも可能でVR体験共有やイベント作成/招待も
└FB機能が全面的にOculusからアクセス可能に。
・Destinations機能ではゲーム体験をFBを通じて公開/共有できる
└チャット内でボタンを押してゲームにアクセス、ヘッドセットを使って友達とVRゲームで遊べる
└究極までフリクションを抑える(1クリックでゲームスタート可能)