ベンチャー起業がONE PIECEから学ぶ優秀人材確保術
なぜ、ONE PIECEのメンバーはあれだけ優秀なのにメチャクチャワガママな船長である「ルフィ」の元を去らないのか?
物語の事情はさておき、海賊船一つ一つをベンチャー企業と例えると学べる点がある。
1.志に賛同している
ここはコアな部分、ルフィは「海賊王になる」ゾロは「世界一の剣豪になる」サンジは「オールブルーを探す」など、その他のメンバーも含め最終目的はバラバラだ。
個々は違っていい。重要なのは海賊船としての方向性が合っているのか?という点。企業文化だ。
仲間はルフィの志に賛同し、彼を助け自分の夢と同じようにお互いが補完し合う。彼についていけば自分の夢実現の近道だからだ。
このスケールの大きさと、経営者のビジョン、進むべき道の共通化がクルー同士の結束につながっている。
2.福利厚生しっかりしてる
サウザウンドサニー号の前はメリー号だ。彼らの成長とともに船も大きくなり設備も拡充されている。また、旅を続ける上で体力勝負となる健康管理は最高のシェフであるサンジの料理が食べ放題だ。
たまに到着する島では個々が小遣いを持って楽しい買い物を楽しんでいる。
気持ちが落ち込んだ時でもブルックの音楽でテンションを上げることも可能。女性陣を虜にするお風呂など設備も拡充だ。
ただの報酬ではなく、みんなでいる場、ここでしか提供できない場作りが大手とベンチャーの差別化になる。
なぜこの場所にいるのか?
安心安全で楽しい場所だからだ。
3.リーダーは何でもできなくていい、信頼して任せる
ベンチャーが大きくなるためには「任せられるのか?」「任しきれるのか?」が重要
何でもできるリーダーではなく、メンバーがどうしようもない時に「やる!」「できる!」「助ける!」となる早で意思決定していく度量が必要だ。
どんな時も計算し尽くされた問題は経営者に相談に来ない。今、ヤバくて、どうしようもなく訳がわからなくて即対応しなければならない案件がとにかく飛んでくる。
それを「決める」
これがリーダーの役割
あとは自分ができない部分を仲間に任しきり、信用して託す。
その信頼できるリーダーから任された事実は何よりも仲間を奮起させる。
ただ、注意したいのはESの部分。仲間はリーダーほどタフではない。同じような労働体系や心の強さがあると信じて放置しすぎはダメだ。疲弊する。
適度な休みと、ハメを外すくらいの宴会で心と体を養おう。彼らの時代では最高の贅沢だ。これができて初めて生産性が上がる。
札束で引き寄せられた仲間は札束で去る
現代はエンジニアなど新卒採用600〜700万から開始というとんでもない高価格だ。
Yahoo!やGoogle、名だたる企業はネームバリュー、ブランド力、資本力のパワーで根こそぎ人材を奪っていく。
そんな企業とベンチャー起業が札束戦争できるはずがないし、する必要はない。結局札束で採用された人材はより大きな札束で容易に去っていくからだ。
そうならないためにも、上記に挙げた1〜3を意識してベンチャー企業ならではの戦い方を構築したい。
まとめ
経営者は志を強く持ち、ESにコミットする。仲間を信じ役割を与える。そして魅力ある場にし続けることと、頑張ったものが去らないための仕組み(能力向上や報酬体系)を拡充させること。
採用合戦は消耗戦、ES土台作りは容易に崩れない企業の魅力的な礎となる。