私が、トーベヤンソン作、ムーミンの物語を読んだのは、50歳過ぎてから。
最初に気になったのが、ニョロニョロという生物。カミナリの電気を吸収する、水平線を目標にして移動する。仲間たちと一緒に行動するが、口がないから喋らない。
激しいカミナリの音と稲光り、あのエネルギーを有効活用出来たら良いなぁと考えたことがあるからカミナリ使いに共感したのが最初。
次に、水平線を求めている点。自らの、「辿りつけない場所を目当てにしている姿」を客観視できたから頷けた。どんなに頑張っても、あそこに見えているのに行けない場所。近づいた分離れる、なのに、繰り返し、毎日毎日、夢見て移動するニョロニョロ。
口が無いから、会話のコミュニケーションが出来ない。感情も無いかもしれない。白いニョロニョロ。
スナフキンはニョロニョロの種を持っている。
身体から、放電出来る仕組みは、元祖ピカチューではないか。
入るべからず看板を立てた、公園の番人が、スナフキンに蒔かれたニョロニョロにビリビリ感電させられた事件があった。
トーベヤンソンに、ニョロニョロの発生の秘密を聞いてみたかったな。
ニョロニョロ舐めたら塩っぱいだろうなぁ。