↑をみたので、チャレンジしてみます。
読書感想文は正直、中学校ぶりです。
あの時は3年連続、走れメロスの読書感想文を書いて、僕もメロスみたいな友達が欲しいです、とまとめました。ちらりとも思ってないのに。。私には友達の命をサラッと賭けるような関係はぶっ飛びすぎて無理無理の無理です。
さて、普通の読書感想文を書いても全くもってつまらんので、参加者の中でも、もっとも尖った読書感想文目指してみようと思います。
そして、悩みに悩んで選び抜いたのが、
これです。
諸先輩方はご存知、シリーズ累計551万部の大ベストセラーだるまさんシリーズのファーストナンバー、『だるまさんが』です。
正直、これで、読書感想文を書くのは難易度が桁ちがいではないでしょうか。様々な題材で読書感想文を書いてきたキングofマスター読書感想文の私でも、こんな十数ページの絵本で感想文を書くのは気が狂った感があります。
では、読書感想文です。=======================================
私がこの名作、「だるまさんが」に出会ったのは、もうかれこれ1年以上も前になる。 私は成人していて、もちろん普段は絵本なんて読まないし、ましてや買わないのだが、嫁が生後3か月の娘用に買ってきた。
絵本というのは、子育て業界では重視されているようで、1日3冊は読まないといけないらしい。 それが本当なのかどうかは怪しいこと、この上ないが、ひとまず読んでやることにした。 娘のことに躍起になっている嫁に意見を言う行為は、読者諸君もご理解しているように、端的にいってよくない。
「だるまさんが」の構成はとてもシンプルだ、まず見開きにだるまさんが6体居て、それぞれ、だ、る、ま、さ、ん、が、と言っている。 そして、次のページでだるまさんがオチを言う、というのを何回か繰り返すだけだ。
初見で読み聞かせしたときは、抑揚をつけてみたり、本自体を揺らしてみたり、頑張ったので、どんな話だったのかは全く頭に入ってこなかった。
ただ、娘はニコニコとみていて、読み終わると裏表紙を丹念に点検しだした。 彼女なりに何か思うところがあったのだと思うが、意思疎通のレベルが思わしくないので、読後感については推してはかるべしだ。
さて、しかしながら、ふと、一人になって、この本を読み返して見ると、この本の完成度に気づく。 1体として同じだるまはいないし、伏線のようなものも、きちんと存在する。 そして、もちろん、その伏線はオチでしっかり回収されている。
表現の方法があっているかはわからないが、完結感というものが、間違いなくそこには存在している。
さらに言うと、表情豊かなだるまの絵がとてもいい。
こうして、繰り返し読むことで味の増すスルメのような「だるまさんが」であるが、残念ながら欠点もある。
それは中毒性だ。 もう歩けるようになって、多少のことがわかるようになってきた娘が本を手に私のところにやってくる。 のしのし歩きながら、ややスケールの合わない本を両手に抱えこっちにくる。 そして、本を私に押し付け、自分は父親のまたぐらに座りこむ。
今日も私は「だるまさんが」を読み聞かせる、どうやら読むのがだいぶ上手になったようだ。
=======================================
いかがでしたでしょうか。
いいねを押していってくださったらありがたいです。