ヴォエっす(´⊙ω⊙`)
うめ吉っちゃんやぞ☆
第一話
入社後すぐ、新規事業所立ち上げメンバーが一度も顔を合わすことなくバックレるという経験をしたうめ蔵であったが、なんとかOJT研修という名のほったからし研修を終えて、オープン前の準備をすることとなった。
事業所の内覧会がなんと3日後。
新規立ち上げって、本当にこんなんでいいの?
頭に湧き上がるいろんな???を抑えつつ、3日後の新規事業所御披露目会に向けて、2日間の外回り営業にうめ蔵は向かった。
ブラック企業渡り鳥として名高いうめ蔵も、今回ばかりはさすがに無謀ではないかと思った。
新規オープン前の準備期間が10日(8営業日)なんて普通はありえないだろうが、ありえないことが次々起こるのがブラック企業なのだ。
就職氷河期を戦い抜いたロスジェネ世代のうめ蔵からすれば、ありえない事があるのが当たり前。
結果出せば文句ねえんだろ?
とりあえず営業は、できますやれます頑張ります、と言っておけばいいのはどの業界でも同じだろう。
問題は営業する自分自身が現場の最前線にも立つということ。
地獄へのデスロードを自分で整備しているようなものだ。
テキトーな営業が後に首を絞めることになる。
わかってはいるけど、結果を求められている。
成約件数こそ正義。
カネを生まないやつは悪。
後の混乱は目に見えているのに、自ら死地に身を投じる以外に、選択肢はない。
笑うしかないね。
明日明後日の内覧会の案内をまわるわけで、当然返ってくる答えは「さすがに明日は空いてないよ~」がほとんど。
丁度良かったよ、なんて人はまあ滅多にいないけれど、内覧会の日じゃなくても見学はできますよー的な感じで案内をしていく。
たまたま予定が合いそうだった2、3人は来てくれそうだ。
ただ、会社は案内チラシを以前からDMで送っていたようで、そちら経由では50人ほど内覧会に来てくれるという。
もう、(50人来るなら)いいじゃん。
そんなこんなで、内覧会の日がやってきた。
同じ会社の他事業所からも応援がきてくれるとのこと。
統制とれんの本当に。
第三話へ続く
やっとここからが本当の地獄だよ
この記事をかいたおじさん