テクノロジーの進歩で、仕事に追われ、欲深くなり、時に絶望する

ヴォエっす(´⊙ω⊙`)

うめ吉っちゃんやぞ☆

テクノロジーの進歩ってすごいよなあ。今や自宅にいながら世界中の人と２４時間つながることができる時代。人間ってすごい。

でも、昔より人々が幸せになったかと言えば、そうでもないよね。かえって余裕がなくなり、追い込まれる人が増えた感すらある。ワークライフバランスなんてここ最近取り上げられているけれども、昔は仕事場から帰ったらもう、仕事とは無関係でいることができた。例外は学者や自営の職人さんとかかな？四六時中仕事のことばかり考えている人は以前からいるにはいたけれども、現代はそれがある意味強制されるようになった感があります。

仕事に追われる人が増えた

学生当時、うめ吉っちゃんは臨床研修医の人とお付き合いをしていました。ちょうど研修医の不遇が見直され、業務に合った給与が支給され始めたぐらいの時、同じくしてスーパーローテート方式という方法がとられるようになった。どういうものかと言うと、研修医のうちにひとつの標榜科目でなく、多くの科を回ってさまざまな臨床現場を経験する方式で、良いことではあるんだろうけど短期で別の科に移るのでますます大変になった感があったようで。「レジデントはつらいよ」と彼女はよく言ってたなあ。それでも医師国家試験前よりはかなりマシだったみたい。「もうマヂ無理…」って言ってた頃よりは。

ある時期に産科の臨床研修に行ってた時があって、研修医にもPHSが渡されていて、産気づいた人が病院に運ばれて来たら連絡が入り、絶対に駆けつけなければならないらしい。期間中、旅行は以ての外、病院から１時間以上かかるような場所には行けなかったんだけど、「医者って、なった後も大変なんだな。どこに居ても呼び出しがかかるのか」と思いました。実際PHSの音っぽいものに彼女は敏感になっていたし。

ところが、社会人になると休みの日のプライベートな時間でも職場から電話が入ったりする。特に、責任ある立場になればなるほど、自分のいない時に起こったトラブルや質問などが携帯電話に入ってくる。今だと下手したらメールで仕事振られて、クラウドサーバーにアクセスして自宅で仕事を余儀なくされる人もいる。責任ある立場の人や、仕事を断れない性格の人には休んでいても仕事がどんどん舞い込んでくる状況になった。休む暇が与えられない。

通信技術や端末などの進歩によって四六時中、仕事に追われるようになってしまったわけです。

そういうものがなかった時代はもっと緩かった。家の電話だけならたとえ取らなくても「家にいないんだ」で終わっちゃったのが、通信端末を持ち歩けるようになって便利になった反面、他人からも捕まりやすくなった。仕事がプライベートまで追いかけてくるような恐ろしい感覚。

世界一のものがわかるようになり、欲深くなった

メディアやインターネットによって、世界一のお金持ち、世界一の頭脳、世界一のアスリート、世界一の美女などの世界のトップの人たちがどういう人なのか簡単にわかるようになりました。それで上を目指すのは良いことなんだろうけど、半端に良くなってもかえってトップとの差が浮き彫りになって焦っちゃう。

それに商品やサービスなんかも世界一のもの、すごく良いものがすぐに調べてわかるようになってきたし、現状使っているものよりハイクラスのものが手に入る手段も出てきました。ネットでポチッとボタンを押せば買い物ができるからね。

人間の欲望はもともと尽きることはなかったかも知れないけれど、知る手段が増えたせいで「もっと、もっと」と欲しがることが増えたような。

逆に振り切っちゃって「ミニマリスト」なんて人たちが出てきたりもしました。モノは必要最低限しか要らない。置かない。買わない。それができる人ってある意味かなり良い生き方だよね！

便利になり、物や情報が溢れ、絶望する

テクノロジーの進歩は生活をとても豊かにしたように見えるけれども、人によってはそれで余計に追い詰められるってことよ。仕事は向こうからどんどん押し寄せてくるし、欲望は尽きることなく収入が上がれば欲しいものが増えるし、実際良いものがすぐに見つけられる。

「ヘドニックトレッドミル」という現象があります。トレッドミルとはジムとかに置いてあるランニングマシンで、ヘドニックトレッドミルとは永遠に満たされない「快楽のランニングマシン」という意味です。収入が上がると一時的に欲しいものが手に入って幸福度が満たされるけれど、すぐに幸福度は元の場所に戻ってしまいまた走り続けなければならないという現象です。収入による幸福度は頭打ちになるという話です。

しかも日本では前年の所得で住民税率とか決まっちゃうから、めちゃくちゃ稼いだ次の年にあまり稼げないと税金で持っていかれて収入激減。ジリ貧。こわいよー。

仕事に追われ、収入に追われ、欲望に追われる。上を見続けた先が絶望、ということもあります。

「向上心」も分相応でいいのかも

仕事に関してはテクノロジーの進化で確かに１年３６５日できるようになったけどねども、だからこそプライベートとの線引きをきちんとしないと際限がなくなってしまいます。きちんと休んだり、恋人や家族を大事にする日だと公言して、情報連絡をシャットアウトすることも必要です。そうじゃないと仕事のせいで人生壊したら本末転倒だもんな！

同時にプライベートの充実もだいたいこれぐらいでいいか、とあえてこれ以上を望まない選択をした方が良い人いっぱいいると思う。

キャンプとか流行ってんのもその影響あるんじゃないの。便利過ぎる世の中に疲れちゃった人多そう。こんな世の中だから、取捨選択、時には仕事や物欲を忘れて英気を養う時間を意図的に作るって大事だよなあ。

あ、今回もただの独り言だよ。なんか期待した？

この記事をかいたおじさん