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うめ吉っちゃんやぞ☆
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事務所の奥に連れて行かれたうめ蔵。
「人に聞かれたくない秘密の話なんですか?」
「まあ、座りなよ」
こう改まった雰囲気になると、余計に嫌な予感しかしないのだが。
「うめ蔵にな、新しいフィールドを用意したんだよ」
「えっ、どういう事です?」
「新事業の話さ」
時は遡って復職直後、実は話には聞いていたんだが、俺がいない間にウチの会社、事業をひとつ休止にしたらしい。
その影響で人事異動などもあり、組織図も大幅に変わっていた。
そして何人かは「必要ない人材」ということで会社都合で""整理""されていた。
話をきいたのは他ならぬその、退職することになった部下からだ。
戻ってきた時にはすでにいなかったから、今は「元部下」か。
休職中に社長からは一切その話はなく、その事による不信感と負い目も、転職を決意した理由のひとつなのだが。
「でも社長、事業をひとつ休止したばかりじゃないですか」
「そうだ。しかし休止にしたのは継続が不可能と判断しただけでなく、再び立て直すためでもあったんだよ」
しかし社長、あれはうちの会社の給与水準が低くて、なかなか求人に応募がなかったのも原因だったのではないか。
だからこそ、能力不足でワガママな人材でも使わざるを得なかったし、退職を盾に取って好き勝手にやることを容認するしか無かった。
ただでさえ人材不足な業界なのだから。
失礼を承知で俺はこう続けた。
「無茶ではないでしょうか」
「まあまあうめ蔵、俺にも考えがあるんだよ。閃いたんだ」
そう言うと、社長は新規事業の説明を始めた。
「・・・という感じなんだ。どうだ?行ける気しかしないだろう。うめ蔵にはこの事業の責任者になってもらいたい」
行けない気しかしなかったのですが。
その日の帰り道はかなり憂鬱な気分になっていた。
突然地面に魔法陣が現れて、異世界召喚されねえかなという現実逃避が頭の中をぐるぐる回ったが、やっぱりそんなことは起きなかった。
これは早く転職先を決めないと。
先々には俺を取締役として取立てようと思っているとすら言われたが、そんなの餌にもなんにもなりゃしない。
安定を求めているわけではないけれど、中小企業の名ばかり経営陣に入れられても、未来は決して明るくはないじゃないか。
おっさんだけど、人生諦めてはいないぞ。
家に帰ってパソコンを開く。
早速、転職エージェントの方から電話面談希望のメールが届いていた。
「よし、ここが新しい人生への一歩目だ」
うめ蔵は、転職エージェントからのメールに面談可能日時を返信したのだった。
さあ、おっさんは転職できるのか。
次回、「うめ蔵、全自動卵割り機を使う」
絶対に見てくれよな!
びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛
※嘘予告です
第五話はこちら
この記事をかいたおじさん