『そんな大げさな・・・』『はいはい・・・』
そんな呆れ声が聞こえてきそうな胡散臭いタイトルでスイマセン。
『オンライン英会話やってるけど、上達してる気がしないんだよね…』
『TOEICの教材はやってるけど、正直、話せるようになりたいんだよなぁ』
『とりあえず単語だよね?(なかなか話せるようにならないけど)』
でももし、あなたが上記のような状況で、似たような悩みを抱えているとしたら、まずこの本を買ってみてください。騙されたと思って。(1320円なんですけどね笑)
前置きはこのぐらいにして、早速ご紹介です。
タイトル:ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!
著者:塚本 亮 著者情報(amazon)
値段:1320円
英語学習といえば、【単語帳】【TOEIC教材】【文法問題集】等々、色々と思い浮かぶかなと思うのですが、『英会話教材』と言われると皆さんはどういった教材が思い浮かびますか?
まず最初に述べておくと、上述のどれも間違いではありません。ただ、恐らくすでにオンライン英会話に入会されていたり、スクールに通っている方は経験があると思うのですが、例えば『TOEIC頻出単語をマスターしたぜ!』という方も、いざ話そうとすると、恐ろしいぐらいに頭の中が真っ白になって、何も話せない…なんてことが起きるのがこの世界のあるあるですよね。
なぜこのような現象が起きるのか?という点については、また別記事で考察してみたいと思いますが、そんなあなたにこそ!この本を一度手にしていただきたいのです。
本書が他の英語教材とは異なる点、私なりのオススメポイントは以下になります。
◆ 英会話力向上に特化したフレーズ学習法
◆ 会話に必要な80のフレーズ(本書内では"型")をネイティブが覚える順番に沿って紹介
◆ 豊富な例文で、自然な表現を身体で覚える
本書はまさに”英会話力"を向上させることにコミットした内容となっています。
逆に言うと、『TOEICのスコアを上げたい』『英語の資料を読めるようになりたい』みたいな方には、正直適切ではないと言っても過言ではないかと思います。公式問題集や単語帳、文法問題集をゴリゴリやりましょう。
一方で、『英会話の先生ともっと話せるようになりたい』『ビジネスシーンで英語が使えるようになりたい』みたいな方には、全力でオススメです。
というのも、本書でフォーカスしているのは『フレーズ』です。(あえて文法的に言うならSentence Structureに近いと思います)
『フレーズ?単語じゃないの?』
違います。でも、このフレーズ、英会話ではめちゃくちゃ重要です!でも、多くの人がこのフレーズを学習することをしていません。(適した教材がこれまでなかった、とも言えるかもしれません)
だから、どれだけ単語を覚えても、どれだけ文法を理解しても、いざという時に英語が出てこない。相手が言ってることは分かるけど、自分が思っていることを言葉にできない。そんな状況を打破してくれるのが『フレーズ学習法』です。
繰り返しになりますが、本書では会話の冒頭で使う『フレーズ』を学ぶことにフォーカスを当てています。本書には単語の索引もなければ、文法的な解説も、ほぼ皆無です。(笑) でも、全く問題ありません。
例文で出てくる単語は、時に難易度の高いものもありますが、フォーカスはそこではなく"会話冒頭のフレーズ"です。このフレーズや会話のリズムをとにかく繰り返すことで、自然と"どのような場面で""どのようなフレーズを使うか"が身につく構造となっています。
フレーズさえ覚えてしまえば、あとはあなたのものです。
例えば『I'm looking forward to ~ing』(~するのが楽しみです)というよく知られた表現を例に見てみます。
このフレーズさえ覚えていれば
・ I'm looking forward to meeting your girlfriend. (君の彼女に会うのが楽しみだよ)
・ I'm looking forward to Sunday! (日曜日が楽しみ!)
みたいな話ができるわけです。
『そんな表現知ってるよ…』という方もいるかもしれませんが、咄嗟の時に出てこなければ、それは使えるフレーズではありません。
でも逆に、この冒頭のフレーズさえ覚えてしまえば、あとは単語を入れ替えるだけ。それだけで様々な表現や感情を表すことができるようになります!
本書では、そんな使える80のフレーズをネイティブが学ぶ順番に紹介してくれています。
私はTOEICスコア800点ですが、正直、知らないフレーズはほぼありませんでした。でも、使えていたフレーズは恥ずかしながら、多く見積もっても3割ほどでした。それだけ"知っている"と"使える"は違うということです。
でも大丈夫です。既に知っているフレーズをどのように使うかを学ぶだけ。
そして実際に使えるようになれば、12歳までに覚える80のフレーズで、十分ネイティブレベルの会話ができます。現にあなたの周りの小学6年生を思い浮かべてください。(周りにいなければ、中学生になったころの自分を思い出してください)
本書には、20フレーズごとに100の例文が用意されています。
つまり5回は同じフレーズに触れることができるということです。穴埋め形式のこの例文を繰り返すことで、冒頭フレーズを体系的に身に着けることができます。
この時、重要なのは"単語の意味を理解する"ことではなく、"フレーズの意味を理解する"ということです。
『まずは単語をやってから…』と尻込みしているあなた!そんな遠回りは必要ありません。単語をやりながらでも構いません。もちろん最低限の単語は必要ですが、どう表現するかを学ぶ方が英会話には遥かに効果的で、効率的です。
繰り返しになりますが、本書は『英会話力』を上げたい方向けの教材です。
◆ 英会話力向上に特化したフレーズ学習法
◆ 会話に必要な80のフレーズ(本書内では"型")をネイティブが覚える順番に沿って紹介
◆ 豊富な例文で、自然な表現を身体で覚える
『相手が言ってることは分かるけど、自分が言いたいことが出てこない』
『TOEICのスコアは取れたけど、英会話になると思うように話せない』
『単語は思い浮かぶけど、どう伝えたらよいかが分からない』
上記のような状況であれば是非本書を手に取ってみてください。