暗号通貨というと効果的に「使う」場所は限られています
多くの人は仮想通貨交換所で法定通貨⇆暗号通貨に交換する事が「使う」という行為になっています。
しかし、本来は通貨の汎用的な使用方法はモノやサービスを買う事だと思います。
交換所で法定通貨⇆暗号通貨になってる以上、法定通貨では享受出来ないサービスやプレミアム商品しか使うメリットはないでしょう。法定通貨で買う事が出来るのにわざわざ暗号通貨にする意味がないからです。
現状、その様なサービスや商品はほとんどありません。プレミアムなサービスや商品は法定通貨でしか買えない方が多いでしょう。
私はそこにトークンエコノミーの価値が発揮されるとは思いません。
トークンエコノミーにはフェーズがあると思います。
①トークンで出来る世界観を広げる
②トークンにしかできない価値交換を作る
③トークンで法定通貨と同様の価値交換が出来る
①は熱狂的な方が価値に気付き広げてくれる段階です。BTCやETH初期はこの段階でしょう。そして②を実装しているのが2年前くらいだと思っています。
天才を殺す凡人という本があります。その本では世の中は天才、秀才、凡人が8割でできていると言います。凡人は誰よりも共感する事で秀才の言う理論に従い、天才は誰も思いつかないアイデアを理論的に説明する事が下手で誰にも共感されない浮いた存在です。
①を作り出したのは紛れもない天才達です。それに気付いた秀才が理論と分かりやすい説明し、一部の共感できる凡人がファンになり広げてくれています。凡人は8割もいるのでそこに響かなければ意味がありません。
私もその凡人です。
2017年頃に誰かが③のフェーズを作る必要があると思っていました。トークンで本が買えたり、お米が買えるといった法定通貨では当たり前の光景が8割の凡人達には共感を得られるはずです。8割の凡人に共感を得られるサービスこそが必要で、それを作れるのは共感の神と言われる凡人と天才だそうです。
(決して私が共感の神と言っている訳ではありませんw)
天才を生かすも殺すも凡人次第だと言う事です。天才は共感の神に出会う事が全てでしょう。凡人は稀有な天才を見つける目が必要です。
少し話を戻します。
数年前から労働によってトークンを得られる様になりました。
ブログを書く⇆トークン 歩く⇆トークン OSS⇆トークン
この様に法定通貨⇆暗号通貨よりも価値行動⇆暗号通貨の方が法定通貨を得る流れと似ている事から暗号通貨でモノを買う事と相性が良いはずです。
なぜなら8割の凡人も天才も秀才も労働⇆法定通貨です。
投資家も優秀な起業家を捜すための労働をしています。
対価を得るためには大なり小なり何らかの労働は必要です。何もせず収益を得られるのは一部の人(年金とか、何とか保護とか・・)であり、多くは労働をします。
暗号通貨普及はこの労働型暗号通貨による消費から始まる可能性とサラリーマンが多い日本人との相性が良いと考えます。
しかし暗号通貨普及には8つの課題があります。
以前和らしべ開発者の長澤が和らしべタイムズに書いていた通りです。
・カストディ規制
・秘密鍵管理
・手数料/Gas
・価格変動
・取引スピード
・KYC
・マーケットプレイス
・政治
これらの8つの課題の6つは和らしべが解決します。
・カストディ規制
集権的に運営のウォレットに顧客資産を集めるのではなく、スマートコントラクトを利用した多通貨P2P取引によって顧客資産流出リスクを分散し安全に取引出来ます。(開発済み)
・秘密鍵管理
スマートコントラクトウォレットが秘密鍵管理不要でweb2.0の様に使用可能です(実装済み)
・手数料/Gas
モノを購入時に暗号通貨→法定通貨交換不要で
スマートコントラクトウォレット利用でGasが無料で使えます(実装済み)
・価格変動
WJPY(ステーブルコイン)で価格変動を抑えて価値保存可能(開発済み)
・KYC
DIDや自己主権型アイデンティティ(SSI)といった概念を使って、KYCプロセスを簡略化(開発済み)
・マーケットプレイス
暗号資産で直接商品が売買できるマーケットプレイス「和らしべ」の提供(開発済み)
上記の6つの解決策を実装する予定です。
Txスピードや政治に関しては我々主導で出来る事ではありませんが
TxスピードはETH2が今年控えていますし、政治に関しても各関係団体と共に連携を深めていければと思います。
と、ここまでは当然必要な課題で解決が急がれる問題です。
しかし、それだけでは和らしべ経済圏は上手く回りません。特に開発者が持続的に成長、開発出来るエコシステムが必要です。
和らしべは人の成長に対してのエコシステム構築をします。外部開発者はもちろんの事、開発とは縁遠い人でも和らしべのオープンソースを使う事で簡単に開発が出来る様にする必要もあります。
ではどの様に持続的な開発を促すのか
その方程式が
ロックドロップ + DAIステーキング + DSR運用= 持続可能な開発費調達
持続可能な開発費 → 外部開発者へ報酬として還元 → 和らしべの利便性向上→ ユーザー増加 → 企業価値向上 → ステーキング参加者増加 → 開発費増加
この様なサイクルが可能です。
ここで最初のキーになるのがロックドロップによる資金調達とトークン配布方法です。
要点だけお伝えすると
・運営はステーキングする人を募集します。
ユーザーは一定期間 ETH または DAI をロックアップ(動かせなくする)
・運営はその期間と量に応じてトークン発行して配布(ドロップ)
・ユーザーはロックアップ期間後にETH/DAIを回収でき、機会損失の対価としてトークンを受け取る。
ロックドロップの良い点
運営視点
・ステーキングでありとドロップの複合技であり、従来のICOと違いトークン交換をしていない為、規制とは無関係。
・ETHやDAIをロックしてでもプロダクトを支援するユーザーにのみトークンを配布可能。
ユーザー視点
・ステーキングしたETHやDAIはロックアップ期間後に返ってくる。
・独自トークンが無償で貰えて使用可能。
ロックドロップの悪い点
運営視点とユーザー視点
・スマートコントラクトのバグがある場合、預けていた暗号通貨が消える可能性がある。これはICOの時も同様かと思います。
・ステーキングトークンを限定すると限定したトークンを多く持っているユーザーが独自トークンを多く持ってしまい公平とは言えません。
詳しくロックドロップを知りたい方は以下の記事を参照ください。
ロックドロップの仕組みがお分かり頂けた所で発行した独自トークンは一体何に使えるんだ?という疑問も浮かぶと思います。
そもそも和らしべは暗号通貨✖︎マーケットプレイスのプロダクトです。
発行後、uniswap DEXで価格を付け和らしべプラットフォームでAmazonの商品を購入する事が可能になるでしょう。
これまでのプロダクトなら無償でトークンは貰ったものの実際には投機的にしか使えないケースよりもモノと交換出来るユーザー体験の方が有意義でしょう。
さらにもう一つ疑問があると思います。
DAIをステーキングしてDSR運用とは?です。
DAIとはUSドルと連動して価格推移をするステーブルコインです。
ここでは詳しく説明はしません。
このDAIの価格調整を行う為の仕組みがあり、その一つがDSRです。
DSRというDAIの総供給量の一部をロックすることで金利が得られるというメカニズムにより、市場に出回るDAIの総供給量の調整をはかっています。
引用:DSR(Dai Saving Rate)の概要|DAIをロックすることで金利が得られる新機能
上記の説明の様にユーザーにDAIをステーキングしてもらい、和らしべがDSR運用する事で金利が貰えます。年間で4%~8%のDAI金利が得られます。
(例えば)DAI2億円分 ✖️年利 5% = DAI1000万円分
オープンソースの外部開発者成果報酬へ当てる事が出来ます。
エコシステムの根幹である持続可能な開発費を上手く回し、和らしべが関わってきたユーザーの痛みを解決出来る様に絶賛開発中です。
ここまでの事業進捗はこの様になっています。
和らしべテストネット
WJPYテストネット
WARASWAP
Dev Protocol NPM Market Example
next dapp(オープンソース)
ここまでロックドロップやDAIステーキングなどお伝えしていきましたが
いきなりその様な事を実施する訳ではありません。
現状の開発進捗などからもエコシステムの土台であるオープンソース化をしながら、和らしべプラットフォームのリリースで国内のプロダクトを応援している熱狂的なユーザーの痛みを解決する事が優先事項です。
その後段階的にロックドロップやWJPY開発など進める必要があると考えています。
長澤氏と同じスピード感もしくはそれ以上の天才的な開発が出来る方を求めています。
暗号通貨が大普及する未来を一緒に創る方は是非お声がけ下さい。