しがない元極道です。
今回も「闇金」についての続編です。
『闇金③』の続き
出典: 『闇金ウシジマくん』(小学館)
何時もお伝えしてますが「闇金は違法なので、絶対にやっちゃ駄目な事です。」
「闇金」を初めて営む事になった自分は、「広告」チラシに通常の2倍も経費をかけてしまいました。
…が!!
自分なりに正直な台詞が【功】を成したのか?!
チラシをポスティングして1時間(枚数も100枚撒いてないのに?!)で反応がありました!
思い出せる限りのやり取りです。
♀:「チラシを見て電話しました…」(かなり不安そうな女性の声でした。)
♂:「はい!」(はじめての電話でしたし、らしくなくても?元気に出ました!)
「融資のご相談ですね?」(更にらしくなく?丁寧に応対しました!)
♀:「は…はい…」(やはり不安さは変わらず?オドオドしく反応してました。)
(ここからどう会話するんだ?!)
(融資の為に、何を確認すればいいんだ?!)
自分の方が緊張しているのを感じつつ…
(「闇金」と言えど、ちゃんと対応しなきゃ!!!)
♂:「チラシにも書いてますが、金利が[トイチ]なんですけど大丈夫でしょうか?」([トイチ]ってわかるよな?)
♀:「あ…」
「はい…」(そりゃ不安だろうな?…)
♀:「幾らまで貸してくれますか?」(ん?こんな高利で?)
♂:「希望はありますか?」(きっと既に「闇金」で借りてるんだろうな?)
♀:「えっと…」
「他の闇金から借りてて…」(やっぱりそうだろうな…)
♀:「返済日に返せなくて…」(金利はどのくらいなんだろう?)
♂:「返済日はいつですか?」(少しでも不安が和らぐように、元気良く、愛想良く!!)
♀:「それが…」
「今日なんです…」(は?そんなに切羽つまってるんだ?!)
♂:「それは大変ですね?」(純粋に心配しました。)
「詳しい話も聞きたいので、これから会えますか?」([トイチ]に借り替えれば助かるのか?!)
♀:「え?」
「貸してくれるんですか?」(お?何だか少し不安が解消したかな?)
♂:「きっと、もっと高利で困ってるんですよね?」
「お力になれるかもなので、お話し聞かせてください!」(せっかく電話くれたんだから、話は聞いてみないとな!!)
♀:「ありがとうございます!!!」
「人目も気になるんで、私の部屋に来て頂けますか?」(ん?)
(不安は解消したのかもだけど?)
(部屋?)
(そんなものなのか?!)
♂:「はい!分かりました!」(終始、元気良く、自分なりに愛想良く応対したつもりです!!)
住所を聞き、すぐさまそのお客様の部屋に向いました!
向ってる自分の方が、少し緊張してた事を覚えています。
教えて貰った住所に着くと、やはり先程ポスティングしたマンションでした。
指定の部屋に着き、ドアホンを鳴らしました。
女性は、30代後半?!
間取りは2LDKで、バツイチで子供は居ないらしく!
化粧品の販売店員をしてるそうです。
部屋は綺麗に片付けられていて、珈琲を出してくれました!
早速、他の「闇金」で借りてる事情を訊ねました。
要点は…
・始めは[30,000円]を「セツイチ」で借りたそうです。
(1週間に[3,000円]返済ですね!)
勿論、先引きですので[手]に乗るのは、[27,000円]
「給与日」まで4週あったそうで、「金利」は[12,000円]!
「元金」の[30,000円]返せば、借金はなしなはず!!
(でも、返済は1週間に1回!!)
「給与日」に[42,000円]なら、ギリギリ返せてたそうです!!
でも、「闇金」の相手がそんな話しを聞くわけもなく…
1週間目に[3,000円]の「金利」を回収に来たそうです!
当然、「給与日」までは数千円もないので…
「遅延延滞金」として?!
次週は、「金利」[6,000円]に「延滞金」1日[1,000円]が加算される事になったそうです!
(1日[1,000円]だと、1週間で[7,000円]プラス?!)
(次週は[13,000円]?!)
(なんちゅう阿漕な!!!)
当然、次週でも返済出来る訳もなく…
更に翌週なら?!
(「金利」[9,000円]プラス「延滞金」[14,000円]=[23,000円]?!)
たった3週で、そもそもの[手]に乗った金額と変わらない程に?!
ここで、その「闇金」業者は…
はじめに[27,000円]を[手]に乗せ、3週目の状態(「金利」プラス「遅延延滞金」)[23,000円]をプラスした金額[50,000円]の「借用書」に書き換えを要求し…
「給与日」である4週目には、「元金」[50,000円]に対しての「セツイチ」に化けたらしいです…
今日は「給与日」、やっと返済して[縁]を切りたくても?!
[50,000円]も返すと、生活が苦しくなるらしく…
かと言って、「元金」[50,000円]の「セツイチ」なんて!!
また1週間に1回[5,000円]なんて返せないし!!!
それで「遅延延滞金」(1日1,000円)なんて加算されたら?!
「利息」[20,000円]に、「延滞金」[14,000円]?!
合わせると[34,000円]?!
また同じように、「借用書」を書き換えなんてされたら?!
そんな時に、自分の「広告」を見て!
「トイチ」だと金利は助かるし!
電話の応対が良く感じたらしく!!
ちゃんと相談して良かったと言って頂けました!!
自分への借り換えの条件は[50,000円]先引きなし!
(先引きすると返済額に届かないから!)
金利は「トイチ」計算だと?!(1つきに[15,000円]!!)
返済が「給与日」希望で!(返済は1つき1回でいいとして!!)
そもそも[30,000円]の「セツイチ」で[12,000円]の金利でギリギリだと話していたので!(どうせなら助けになりたいので!!!)
「親分」に「上納」するのも、[50,000円]に対しては[5,000円]で良かったので!
「借用書」の「特約事項」に、[返済日は1つき1回]返済金利は[10,000円]としました。(これでも充分「暴利」だとは思いましたが?!)
はじめてのお客様は、かなり感謝してくれました!
「借用書」を書くときの気持ちは、自分なりに経験済みでしたが?!
(自分はなんだかプレッシャーしか感じませんでした!!)
そのお客様は、(助かった!!)っと?!
安堵な表情さえしていました!!!
しかも?!
♀:「これから、その闇金の人が来るから、一緒に居て欲しいんですけど?…」
…と?!
(こんな自分を信用・信頼してくれているんだな?!)
何だか不思議な気持ちになりました!!
当時は現役の「極道」!!!
相手は阿漕な「暴力団」!!
「仁義」だ!!!
これは「仁義」なんだと!!!
違法な「暴利」の「闇金」でも?!
助けられる事があるんだと!!!
凄くありがたく感じた事を覚えています!
今回はここまでです。
はじめての「貸付」をし、「闇金」の世界の第1歩!
借り換えは、他の「暴力団」との揉め事の接点です!!
「闇金」は仕事(シノギ)!
違法で「暴利」だから食べて行けるし、「親分」にも「上納」出来、格好もついてる!
ならば、せめて阿漕に振舞うんでなく!
自分なりの「仁義」に尽くそう!!!
次回は「闇金」の番外編になりますが?!
他「暴力団」との、「掛け合い」(揉め事としてのやり取りの事)について書こうかと思ってます!
★ 宜しければ、他の記事も読んでみてください。