こんにちは、ふわこちゃんさんです。
ALISがクローズドβということでリリースおめでとうございます。
サービスリリース前にSteemitやSlackにてあーだこーだ言っており、ALISチームから「全然ゆるふわじゃない」などといわれていましたが、最近はALISについて発信を停めていました。理由はただ一つ。評価できるサービス体がでていなかったからです。
というわけで見てまいりましょう。
まずALISで目を引くのはローディングの速さと、描画の速さです。
いきなり専門的で申し訳ありませんが、トップ画面、DOMContentLoadedが600ms前後です。(cryptoという意味ではなく、ユースケース的に)似たようなサービスであるnoteに関しては700ms~800ms前後の平均であることを観ても早めです。なお、エンジニア界隈で速度が異常に早いと話題のdev.toは200~300msです。まだがんばれそうですね。ただしdev.toは速度に関してかなり極めており、クローズドβのALISと比較するのは酷でしょう。むしろクローズドβでプロダクションリリースされているnoteよりも早く、ストレス無く読み込みができるのは評価して良いと思われます。ちなみに、ALISと最も比較されるであろうSteemitについては10倍近い3~6sかかっています。比べるまでもなくALISのほうが高速でストレス無く記事を閲覧できるでしょう。
これらはクローズドβに甘んじず、最適化されたキャッシュと後述するSSRが効いているのかな、と。
フロントエンド技術面に関しては、日本でも屈指のNuxt.js使い「potato4d」氏がレビュワーになった影響もあり、採用されているようです。Nuxt.jsはフロントエンド界隈では新し目のフレームワークに入り、vue.jsを基盤としたSPA /SSR の強力なWebアプリケーションを構築できます。フロントエンド技術は大変混迷を極めており、かつ必要となる要素技術が大変多いのがネックでが、Nuxt.jsを利用することでシンプルに必要な技術を組み合わせて、最適かつ最速にリッチなSPA/SSRアプリケーションの構築が可能になりました。
potato4d氏をレビュワーに選んだのは間違いなく正しかったでしょう。ALISはもともとも少数のエンジニアで活動しており、それぞれ役割が分担されているはずです。CTOはもちろんDApps側の開発に全力投球しているでしょうし、それとは別にインフラ構築・バックエンド開発をすることも含めると、自然フロントエンドに穴ができる。そこに国内でも屈指のレビュワーで体制を固められたのは大きかったはずです。
https://github.com/AlisProject/frontend-application
このRepositoryは国内のnuxtのexample caseとして技術者にも参考になるでしょうね。
ウェブバックエンドはレスポンスヘッダにAPIGatewayの形跡が見えるので、当初の計画通り、APIGateway+Amazon Lambda+Cloudfrontなのかなと。SAM+SSR/SPA、モダンでいいですね。AWS SAMはサーバーレスアーキテクチャでEC2などのサーバを建てないモデルなので、比較的運用コストが下がるのもポイントです。外部資本を入れず、ICOのみで調達しているALISのコスト管理はシビアに考えたほうが良いでしょうし、このあたりも手を抜いていないことが伺えます。以下はバックエンドのRepositoryです。nodeじゃなくてpython3.6なのがいいですね。これはまったく個人的な趣味ですが。
https://github.com/AlisProject/serverless-application
まぁなんというかクローズドβなんでしょうがないかもしれませんが、githubのコードを見てみると、まだウォレット周りがコミットされてないので、実際トークンと結びつける部分や、PoAとの結合部分が見えないのでなんともいえません。ただし、PoA Private chainそのものの開発は進んでいるようです。
https://github.com/AlisProject/private-chain-contracts
これは正直、クローズドβだからという言い訳なしに、だめでしょう。すぐできるはず。即タスクに積みましょう。
✔この記事から9時間後、コードに修正が入りました。
https://alis.to/me/articles/public/KWypYMxqvnLR
全体のトンマナは、シンプルにまとめていますね。mediumを意識しているデザインに見えます。
これは好きずきですが、一行中の文字数はnoteと比較するとやや多めです。ただし、line-height、カーニングも特にこだわりを感じません。このあたりは改善の余地がありそうです。
これはデザインと言うよりUX、というよりフロントエンドの実装に問題があるかもしれませんが。表題のとおりです。これは結構ストレスになる。
ほしいとおもいm(ry
β後の世界線ではこれは深刻な問題になるでしょう。たくさん投稿された後、ユーザーに後々つけてもらう気でしょうか。
結構辛いのがこれです。Crypto目線から一歩引いて、サービス目線で見た時に、ユーザーはもしかすると「あれ、noteで単価釣り上げて売ったほうが儲かるのでは?」と思ってしまいそう。と、いうのも正当な対価を標榜している以上、ALISは自分が出す情報に対して、値付をすることができません。価値の純然性をキープし、公正さがこのサービスのウリでしたが、noteのように手軽に基軸通貨に値付して自由に売れるサービスが鎮座していると、そこに正攻法で殴りかかっていくのはかなり難しいでしょう。
このサービスの価値は、Cryptoに現状興味がなくても使ってもらえるようなサービス設計と公正な世界観、そしてALISトークンの取引量にかかっています。このサービスは現状、かなりマイノリティの層がターゲットになっており、そのユーザーのマイノリティさは、トークンの時価総額に直結します。
いかにnoteにいる、お金を得たいユーザーを、ALISに誘導できるのか。そこを構造的に改善しなければ、価値は最大化しないでしょう。
ALISを盛り上げれば、トークンの価値が上がる。トークンの価値が上がらねば、ライターは減る、という鶏卵問題を解く必要があるのです。
市場的な意味で言えば、クローズドβ公開後の価格については、みなさんがご承知のとおりであり、それが現状の公開されたサービスを含め、織り込まれた価値と言えるでしょう。それはチームもALIS参加者も、満足しているものではないはず。
とりあえずそんなところです。クローズドβなんだから大目に見ろという感じかとおもいますが、よろしくご査収ください。