現在、LiSKが高騰しています。そこで、LiSKとは何かを調べました。
リスク(Lisk)とは、マックス・コーデック氏と オリバー・ベドウス氏が開発した分散型アプリケーション構築のためのプラットフォームです。
ここで、LISKとは「簡単」を意味し、「LISKを通して簡単にサービスを作れる」ことを念頭においています。
また、このプラットフォーム(LISK)内で使用されている暗号資産(LSK)も同様に「リスク」と呼びます。
リスク(LSK)は、イーサリアム(ETH)などと同様、チェーンにつながれたブロックの中に、取引記録だけでなく契約情報も記録することが可能です。
契約の内容とそれを実行するための条件をあらかじめプログラムしておけば、条件が整ったタイミングで自動的に契約が実行されるのです。この機能を「スマートコントラクト」といい、各種の契約をよりシンプルに行うことができます。このスマートコントラクトを使えば、仲介者なしに安全・公正な契約を自動的に行うことができます。
また、これらのプログラムをサイドチェーンに書き込むことで、バグやハッキングが生じても、サイドチェーンを切り離せばよく、被害を広げないようにできます。
Liskは開発言語にはJavaScriptを使っていて、エンジニアにとって、開発しやすいのだそうです。
ビットコイン(BTC)などの多くの仮想通貨では、取引の承認が必要です。
その仕組みは、暗号化されたブロックの情報を解析し、最も早く解答を得た者が取引を承認して報酬を得ることです。
Liskの場合、その承認システムは大きく分けて2つあります。
①voting
LSK所有者は、LISKのセキュリティを高めてくれる人に取引の承認作業を任せることができ、それは投票によってその作業をする人を決めます。これを「voting」といい、どの人に承認作業をしてもらうかを最大101人まで票を投じることができます。
投票先の人が、承認作業をする人に選ばれ、その人が承認作業をすると、その分け前として報酬がもらえます。
②フォージング
LISK保有者による投票の結果、取引の承認作業を許可された人には、取引手数料に加えて、新規に発行されるリスク(LSK)がもらえます。ここで、許可された人による取引の承認作業のことを「フォージング」といいます。
以上の仕組みのことを「DPoS(Delegated Proof of Stake)」と呼びます。
DPoSという言葉は、Delegated Proof of Stakeの略で、「Delegate」は「権限を委任する」、「Proof」は「証明」、「Stake」は「関与」という意味です。つまり、DPoSは「委任型の関与の証明」という意味を持ちます。
DPoSはブロック生成を行う承認者を限定することで、取引の承認数を抑えることができるため、PoWに比べ電力を多く消費しないので、地球環境に優しい仕組みといえます。