『私は魂刈りのゆゆこ。
巷ではそう呼ばれているわ。
え?どうしてかって?
決まってるじゃない。
私と出会った者は、皆魂を刈り取られるからよ。
嘘だと思うって?
なら見て見なさい、私の魂刈りを!』
『…………
なんだ、虫歯じゃないかって?
失礼しちゃうわね、私の必殺技を虫歯呼ばわりなんて!
でもそうね、確かにそう揶揄されていることも私の耳に届いているわ。
でも私は寛大な心を持っているの。
虫歯なんてひどいことを言うあなたにも、漆黒の慈悲を与えてあげる。
ちょうどここに、私が魂を刈るべき相手がゴロゴロいるわ。
しかとその目に焼き付けなさい、私が魂を刈り取るその様を!!!』
『なるほど、初めに私に魂を差し出すのはふーちゃんなのね。
それではまいりましょう。私による、魂刈りを!!!』
『ふふっ
え?虫歯じゃないって?大地じゃないかって?
おばかさんね。
魂刈りのゆゆこが魂刈りしかないと思った時点で、あなたの負けなのよ。
そう、これが"こうどなじょうほうせん"というやつよ。
そのために、調整中とはいえ、魂刈りでrukiさん青と、かませさん青も倒したことがあるんだから。
そう、すべてはこのための伏線なのよ』
『さぁって、私に魂を刈られる次の獲物はだれかしら。
しおんちゃん、いきましょうか』
『ふざけんな、いい加減にしろ!って声が聞こえてきそうよね。
でも慌てたらだめよ。
魂刈りのゆゆこは、確実に刈れる時を見定めているのよ。
そう、まだ慌てる時間じゃない』
『さて、次の相手はどなたかしら?
ななちゃん?また可愛らしいお嬢ちゃんが現れたわね。
いいわ、私が魂を刈り取ってあげる』
『ふふっ、来たわよ私の必殺技。
今まであなたたちを散々待たせてしまったわね。
とくと見よ。
"魂刈りのゆゆこ"秘儀』
"魂刈り"
『ふふ、フフフ、ふふふふふ……』
『そう、まさに秘儀!使う前に降伏するという、これが覇気!そう、虫歯…もとい、魂刈りの覇気!』
『これでななちゃんの魂を刈ることは避けられたが、まだ足りない。
そう、魂刈りのゆゆこに捧げる魂が足りない。
タマシイ……
タマシイ……
タ・マ・シ・イを……
よこせーーーーーーー』
『…………
…………
…………
何も言わないで…🫣
そう、言いたいことは分かっている、だからこそ何も言わないで。
大丈夫、まだ生贄は残っている』
『そう、最上の魂が🤤』
『"魂刈りのゆゆこ"いざ参る!』
『ぐはぁぁっ
なん・・だと・・・
この私が…敗れるというのか……
ふふふ、はははは、やるではないか。
だが、しかと思えておけ』
『私が敗れても、第二第三の魂刈りを受け継ぎし者がお前たちの前に現れるだろう。
それまで、ひと時の魂の安寧を享受するがいいだろう』
『ふはっ
はははは
はははははははは
はははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははぬはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははぬはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははぬははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは』
こうして今日も、虫歯の脅威が立ち去り平和なクリスペ界なのであった。
めでたしめでたし。