こんにちは。ZAPです。
レベレデザインの方法について、前回の続きです。
・AOE(エイジオブエンパイア)の場合
AOEはRTSのさきがけです。しかしRTSのデザインはここから大きく変わっていません。
これのレベルデザインは、
・リアルタイムであるため、すばやくキャラクターを動かすこと、それと同時に複数の作業を行うことが重要。
・情報の非確実性(自分のキャラクターがいない場所は表示されない)とキャラクターの3すくみにより、ある意味じゃんけんのようなランダム製がある。
すばやく操作をすることは戦略自体よりも優先されます。
一つ目の仕様は、よりゲームに慣れているプレイヤーが戦略が巧みなプレイヤーを打ち負かすことができるということです。つまりゲームをやればやるほど勝利に近づくのです。しかし、ゲームをやればやるほど上手くなるのは当たり前のはずです。当たり前なのですが、この仕様はその差をブーストしているのです。「元々ゲームの上達が早い人」と一緒に始めるとどうしても差が開いてしまう。この仕様は沢山ゲームをやることでその差を埋めることが可能になります。
二つ目の仕様は、ある意味のギャンブルを強要し、また後出しじゃんけんを可能にします。(攻めてくるキャラクターを相性のいいキャラクターで打ち負かす)また、複数のキャラクターを混ぜて部隊を作ることで弱点を補うといった戦略性が生まれます。
ではこの方法の良い点と悪い点を。
・良い点
1、とにかくやったもの勝ち。ゲーム数をこなせば飛躍的に上手くなり勝てるようになる。
・悪い点
1、とにかくこのゲームをやらなければならないので他のゲームが出来ない。
2、ライトに楽しむことができない。世界に入るためにはある程度の覚悟が必要。
3、上級者同士の戦いはショートカットで視点が切り替わり、キャラクターの操作量が半端ないため、外野が理解できない。
4、同じゲームをやりつつけられるということは他のゲームが売れないので、業界としてマイナス。
悪い点ばかりですが、良い点の「ゲーム数をこなせば飛躍的に上手くなる」ということは今後プレイヤーを同じゲームに縛ったり課金させたりするための重要な手段として利用されています。
・クラッシュロワイヤルとウィムジカルウォーの場合
えー、ぶっちゃけウィムジカルウォーのレベルデザインはクラッシュロワイヤルと同じなので、一緒にしました。「クラッシュロワイヤルの場合」でも良かったんですが。
・キャラクターにLVを持たせることで「強いLVのキャラクターを持っている」プレイヤーが圧倒的に有利になる
・キャラクターにLVを持たせることで、ゲームを行ったことによる報酬を与えることができる。また課金要素としても機能する。
・デッキ構成をさせることでメタゲームが回る。定期的にキャラクターの強さを変更することで、メタゲームを変化させる。
・ランクマッチ制で「キャラクターLV+実力」が近いプレイヤー同士が対戦できる環境を作り出す。
・キャラクターのレベルがカンストした上級プレイヤーを「e-sports」化した大会で対戦させ、カンスト後の新たな目標とさせる。
まあ完璧ですね。「初心者を取り込み」「課金を誘発させ」「長期にわたってゲームを存続する」方法がそろってます。
この中でも「キャラクターにLVをつける」のが大きいですね。本(宝箱)をあけてリーグを進んでいくだけで、同じことを延々とやっているにもかかわらず、飽きずにゲームが続きます。
基本的に「キャラクターLVが強ければ勝てる」ので、課金をした人も納得、負けたときには課金のせいにできる(本当は違ったとしても)。
ではこの方法の良い点と悪い点を。
・良い点
1、時間を金で買えるルールのため、課金勢と無課金勢の共存が可能。
2、結果プレイヤーの勝率は50%近辺に落ち着く。
・悪い点
1、レベル差で負けた=金の力で負けたという印象になり不平等感がある。
2、プレイヤー人口が多くないと成り立たない。
・ウィムジカルウォーに足らないもの
ウィムジカルウォーに足らないのは圧倒的に「悪い点2」ですね。10秒のマッチング待機時間でマッチングできることが最低条件です。そのためには世界中にユーザーを作ること。世界展開ですね。確か日本とアメリカで展開していたと思うのですが、アメリカでは上手くいかなかったのでしょうか。
それと情報配信者の育成ですね。直近でミラティブキャンペーンがありましたので、運営も認識しているのだと思います。
(配信力が)強いyoutuberが何人かいれば大分違うのかもしれませんが。
ウィムジカルウォーはかなり資本を注入していると思います。開発にもイベント、広報にも。でもまだ成果が出ているとはいいがたいです。人口は確実に増えているように体感していますが、資本を投入している分、撤退も早いかも知れません。
あなたはどうすればいいと思いますか?
とりあえず公式の動画は見てあげてください。
あと、動画配信が出来る方は、ぜひどうぞ。今ならクラロワでいうところのドズルさんのような立ち位置を確保することもできるでしょう。
以上でレベルデザインの話は終わりになります。
ここまで見ていただきありがとうございました。