

何日かみにみに大戦争をやってみましたが、どうも僕にはここから先はちょっと無理そうだったので、ゲームをプレイした総括を書いてみようと思います。
「にゃんこ大戦争」を代表とする横型のタワーディフェンスゲームでした。
基本的には、ユニットの性能以外、内容は同じです。
これは「ブロックチェーンゲームとして出す」事を考えると妥当なラインであると考えられます。理由として、
・一般認知度がそれなりに高い
・横型タワーディフェンスという、パッケージとしての面白さが保証されている
・ブロックチェーンゲームでこのジャンルはまだ存在しない
という事が挙げられます。
ブロックチェーンゲームとして、全く新しいゲームを作ってしまうと、ただでさえブロックチェーンという異物が入っているため、ユーザーの理解難易度が高すぎて、成立しないように思えます。
また、pve(cpu戦)がメインになるため、プレイ人口が多くないブロックチェーンゲームとしては良いジャンルの選択であると考えます。
まず、前提としてみにみに大戦争はちゃんと遊べます。これはとても凄いことです。
実は僕も今ゲームを制作中です。

今はこんな感じです。毎日ちょこちょこ進めていますが、まぁ進まない。
僕のゲームの制作時間や完成度と比較して考えると、アプリに落とし込めて、ちゃんと遊べるゲームを作ることがいかに工数がかかって面倒なのかという事は身に染みてわかります。
現在のミニミニ大戦争はシステム的な手落ちとして、かなりの量がありますが、
同人ゲームとして、どの程度ゲームの完成度を上げるべきという評論を出すべきなのかは疑問です。
マイクリ、クリスペのようなベンチャー企業制作のアプリについても似たような事が言えますよね。
一応、最低修正した方が良いと思われる点を挙げると、
・必殺技のカミナリを発動させる時にタップする場所がボタンとズレている。
・ユニットの説明がほぼ無いし、各面のユニット選択画面では選択したユニットの能力が表示されない。
・ユニットをアンロックするためのNFTを読み込んでくれない時がある。
上記3つは少なくとも修正は必須のような気がします。
ここからは人によって意見が分かれると思われる部分です。
・レアリティが高いユニットが強い(らしい)が、買取保証が付いているNFTで「レアリティが高い=強い」をやる必要があるのか。
→特に今回は全ユニットのセット販売であるため、この印象が強かったです。
アンコモンもレジェンダリーも価値一緒ですよね。最初の方はアンコモン以下制限のステージとかもあるので、そういう用途には使えるかもしれません。
・NFTが高い
→$100でした。これ、多分買取保証している側はお金を取っていない感覚になると思うのですが、NFTを買っている側は「お金を払っている」感覚になります。また、「買取を忘れたら1万円が無駄になる」というプレッシャーを感じます。
不安になるわけですね。
「戻し忘れて、無くなってもいいか」と思うにはちょっと高い金額。僕の場合、$5位までだったら、多分オファー自体を無視して、記念品を買ったと割り切ったように思えます。
以前マイクリで購入した記念NFTみたいな感じですね。あれ0.03ETHだったんで、$6位はしますからね。

・難易度が高い
→1日でクリアした人が現れたので、バランスが悪いと言うつもりはありません。
ですが、あの難易度だったら僕はもう二度とやりません。
ここは「難しい方が達成感がある」という理論とぶつかると思うので、仕方がないかと思いますが、「βテストの賞品が全クリしないと手に入らない」という仕様が、「これくらいクリア出来るくらいについてくるのが当たり前」と製作者側が意識しているように思えるのが気になります。
・このゲームとNFT販売の相性が良くない気がする。
→今までのブロックチェーンゲームはNFTを使ってプレイヤーの資産差を生み出していたわけで、買取保証のNFTではこの資産差を生み出さないと。さらに今回のように全ユニットの一括販売方式であれば尚更です。
また、スキン替えのNFTなどが発売されたとして、それらのNFTに買取保証をつけるべきなのか?というのは議論の余地があると思います。
現在のブロックチェーンゲームコミュニティで抱えている問題
・アセットの値段の話ばかりで面倒
・ゲームの完成度が低い話ばかりで面倒
を払拭し得る希望の光です。
ただし、一つのゲームに対してNFTを使っている限り、そもそもNFTが限りなく無用な物と感じました。
直接課金の方が手取り早く資金が調達出来そうなのと、「実質無料」がむしろ怪しくて嫌厭されそうだという事、手続きが長く、未経験の取引を重ねるので物凄く沢山の金額を支払った感覚になります。
思うに、
A.最初から買い取り保証を7割程度にして、「ゲームの中古買取」みたいにするか、
B.買い取り保証期間を削って(販売金額も減額して)体験版販売のような扱いにする、
C.「クリアすれば買い取ってもらえる」
というような、買取保証をさせない方向性を持たせないと成り立たない感じがします。
でもこの状況は、ウォレットの中身を直接参照するゲームが沢山出てきて、色んなNFTを参照しだせば、状況はかなり変わって来そうです。
マイクリ 、クリスペに代表されるゲームにNFTをインポートする型だと、一つのゲームで使用している間は他のゲームでは使用できません。
また、ゲーム外へ転送するためにバカバカしい程の手数料がかかるので、頻繁には移動できないようになっています。
これはNFTにデータを書き込んだり、むしろ複数のゲームで使われない方が(アセットを売れるので)都合が良かったりするからなのですが、
その一方で各NFTの相場問題が発生してしまうのもまた確実。
その為、今回のみにみに大戦争で使われているNFTのように、ゲームでは存在チェックをしているだけで、ゲームにインポートしない形式のNFTを沢山のゲームで共通利用するというルートに未来があると思います。
少なくとも、今までのブロックチェーンゲームのままでは、単に囲い込みになってしまうし、NFTコンバートの方式は「中央集権の象徴」みたいなシステムなので、中々他の企業も、ましてや同人では「コンバートの輪」に入る事は難しいです。
まずは、ゲームが足らない。
特に企業が商売で作るゲーム以外のゲームが欲しい。「RPGツクールで作ったんでやってみてください」みたいなやつです。
業界で基金みたいな物を作って、ブロックチェーンゲームの同人ゲームをサポートしたりする流れがあったりすると面白いとは思うのですが、みんな余剰な資金なんて無いかも。
そういう時こそクラウドファンディングなのかもしれませんね。
言い訳があれば、クウォリティの低いゲームでも遊んでもらえるという事です。
特に見た目(グラフィック、エフェクト、UI、サウンド)については、ゲームの核ではないはずなのに、これらの要素がショボいと遊んでももらえないという問題があります。
それを「ブロックチェーン使ってる」という言い訳で一回敷居を大きく下げたという面があると思います。
初期の携帯ゲームのイメージですよね。
これからすぐに見た目の部分は急に成長してしまうのは確実なんですが、今ならまだギリギリどんなゲームでも「見てはもらえる」のではないかと思います。
先ほども述べた通り、ブロックチェーンゲームの強みは「ゲーム同士を連携できる事」にあると思っています。
だからゲームの数が足らないし、作る人の数も足らない。
とにかく今、裾野を広げないといけないんです。
「picsivのゲーム版」のような環境が今求められているんじゃないかと思います。










