ゲームのマーケットがスマホに移行してかなりの時間が経ちました。
PS4等、ニンテンドースイッチ等のコンソール機では今でも基本的にゲームは買い切りが主流ですが、スマホのゲームは基本的にダウンロードとプレイが無料のアイテム課金制です。そして買い切りのゲームも存在はするのですが、ほとんどが低額なソフトばかりで、実際には収益をゲーム中での追加課金要素に依存していたりするわけです。「低額でも課金すると続きの課金がしやすくなるっていう」法則があるので、ゲームの購入という行動自体をアイテム課金への誘導に使っている部分が大きいわけですね。もちろんゲーム購入後は完全無料というゲームもあるわけですが。
さて、クリスペはトレーディングカードゲームでありまして、カードが自由に取引可能、現金での取引も仮想通貨での取引も全然ありという特徴があります。
つまりですね、
「この買い切りのゲームを購入して、ゲームクリアしたらクリスペのカードを1枚だけプレゼントします」
ということが結構簡単にできると予想されます。
ニンテンドーDSの遊戯王のゲームにおまけで限定カードが付いてきたりすると思うのですが、大体同じです。そこに「クリアしないともらえない」という制限を付与します。この制限がポイントです。
多分技術的には難しくないと思います。
今は全部データがネットでつながっているわけですからね。
ウォレットアプリ自体は無料ですぐインストールできますし、ブロックチェーンゲーム、および仮想通貨は「購入さえしなければ」スタートは簡単です。
後は政治的なやり取りだけだと思うんですよね。
これが実現すると、強さがゴールド程度であれば、日本円で2000円~3000円くらいはつくと思うので、ゲームを購入してクリアするインセンティブには十分な額だと思うんですよ。
そしてこれは買い切りゲームの運営会社、クリスペ運営、ひいてはブロックチェーンゲーム業界、そして既存クリスペユーザーにすごくメリットがあると思うのです。
・ゲームの売り上げの水増しが狙える。
・ゲームの販売価格を上げやすくなる
・ゲームをクリアするまで遊ぶ確率が増える。それに基づき、「ゲームクリアを楽にするための追加課金要素」が売れやすくなり、またゲームプレイに時間を割いてくれるので、「ゲームのファン」になってもらえる可能性が上がる。
つまり続編を出したときにリピーターになってもらえる可能性が上がる。
・新規ユーザー流入のきっかけになる。上記買い切りゲーム上で宣伝してくれる上、上記買い切りゲームのCMでも扱われると考えられるので、とにかく今までのユーザーとは違う分類のユーザーの目に触れてもらえるチャンスとなる。
・上記買い切りゲームをプレイしていないユーザーがそのカードを欲しくなるので、取引が発生して市場が活性化される。その活性化がゲームの活性化に反映される。
・クリスペアプリがダウンロードされる確率が上がる。(カードをもらうためのウォレットアプリとして。これはトークンポケットのメリットですが)
・実は実質上、「新規のクリスペ関連コンテンツを開発した」ことになるので、ユーザー体験の拡張をおこなうことができる。
・ブロックチェーンを一切知らないプレイヤーにブロックチェーンゲームを知ってもらう一因になる。
「どうやら3000円くらいで売れるらしい」ということがわかれば、ちょっと頑張ってウォレットアプリをダウンロードしたり、opensea、magi、miimeのような取引サイトを見る動機にはなるはず。
・クリスペに飽きた時に、別のゲームに移動することができる。そして、ゲームクリアして得たカードを引っ提げてクリスペに復帰できる。
・「買い切りゲーム」のファンの友達に対して、クリスぺに誘いやすくなる。
・クリスペ等、一つのゲームが提供できるユーザー体験は限られている。ユーザーは絶対に飽きる。
・僕的には「ブロックチェーンゲーム=ゲーム間の連携」がテーマであり、このような片方だけがブロックチェーンゲームの「一方通行のなんちゃって連携」も可能であるはず。
・現時点である程度成功したブロックチェーンゲームはプラットフォーム化するべき。つまり自身のゲームを強化するというより、他団体に接触してインセンティブを共有、取り込むことに注力するべき。
・早く合体して大きくならないと、大手が来たらおしまいだ。今しかない。
今日は以上です。