2021年10月14日の「ビジネスリーダーからナマの経験を学ぶ」ゲストは、ミャンマーのグルメアプリでトップシェア”Yathar“を創業した市川俊介CEO(@Shun_NoBorder)。タイ・チェンマイから。
不便さに起業のヒントがたくさんある、壁にぶつかったらスライドしてみる、などなど起業家としてのフレームワークをたくさん学べたと思います。
市川さんのお話
①2018年4月ローンチ。6ヶ月でミャンマー市場のグルメアプリシェア1位に。
②Grab、テンセントのような「スーパーアプリ」を、世界で初めてフードテック領域から目指す。
③現在、医療、ビューティー、メディア、無線LAN、POSなど14サービスを展開。
④資金調達シリーズA。1.5億円
⑤会社は山あり谷あり。クーデターのように自分ではコントロールできないことも起きる。
⑥ずっと上手くいく起業家はいない。
市川さんからのお題
「2024年までに連結売上50%以上を①Food以外の領域、または②ミャンマー以外の国で計上するビジネスを考えよ!」
学生からのアイデア
①Yathar sense:アメリカ “citizen” 。災害情報はミャンマーに必要。ニーズあり。
②マッチングサービス:安全性の担保があれば、絶対流行る。またFemtechにも繋げられる。
③EC・人材:ラベリングが必要。市場調査でもうひと掘りして、成長分野に特化する。
④ペイメント:規制があり外国でファインス業を始めるのは中々困難。Yatharは各ペイメントサービスをまとめるプラットフォーム的立ち位置を狙った。
市川さんのお言葉
①「ビジネス上手くいかない理由をコロナのせいにする人が多い。ミャンマーはもっと。クーデターのせいにする。起業は逆。『不便』を解決するから起業。コロナとかクーデターで『不便』が増えると、起業のタネが増える。
②ミャンマーはFacebookで男女が出会うことがとても多い。しかし、安全性の担保がないため、よからぬことも起きている。
③安全性を担保する仕組み:人工知能、テクノロジー、仕組み、ポリシー。。仕組みを考える。
④自分たちをラベリング・ブランディングしないと成長できない。
⑤誰に何を提供するサービスか言葉にする。
⑥市場調査:コアに突っ込む。一段、二段、深めると、ビジネスとして立ち上がる。たとえば、「トゥクトゥク」はもう観光客向け。すでに地元の人は使ってない。タクシーに乗る。
⑦飽和状態の市場の起業考え方:プラットフォームにする。既に市場にいるプレイヤーをアグリゲートして、ひとつ上のレイヤでビジネス構築してみる。
⑧英語について:英語プレゼン出来ないと起業家としては成り立たない。ただ、綺麗な発音は必要ない。カンボジアの大学でビジネスを教えてるが、そこでは「ノンネイティブ英語推奨」。アメリカ人が会話に加わると、それ「ノンネイティブ」じゃないよねって指摘されるw
市川さん授業資料
授業構成
市川さんご講話(15分)
ブレークアウト(60分)
学生チーム発表(1分・英語)
市川さん講評(15分)
システム構成
自分・ゲスト:zoom(教室プロジェクタにピン留めで表示)、教室スピーカーから音声。
ブレークアウト時、学生はイヤホン着用。
ネット速度 (有線) 下り743Mbqs 上り 609Mbps
Windows機・Mac Book Air 2台体制