モノを売る天才は、売るべきその商品の種類を選ばない。
商品とは、時には食品だったり不動産だったり工業機械だったり形のないサービスだったりするだろう。しかしどんな出来損ないの商品だとしてもモノを売る天才にとって商品の優劣はほぼほぼ関係ない。売る商品のことを知り、売る相手のことを知り、売るための戦略と戦術を練り実行するだけなのだろう。
アメリカ(だけではないと思うが)にはディベートという授業が盛んに行われている。ある討論テーマが与えられ同時にそれぞれのチームを肯定派と否定派に分け、互いに立論、質疑応答、反論が行われる。テーマの答えが世間的に正しい正しくないは関係なく、肯定否定のそれぞれの立場に立った意見を述べて第三者をより納得させたチームが勝者となる。
営業トークに似ていると思う。
目的を達成するための話術に他ならない。
営業だとしても、ディベートだとしても、いかに対象者を納得させるかが重要なのだ。「納得」とか言うと何となくその場限りで説得させる感じだけど、ファンにしてしまうとか、たとえば宗教なら信者にさせるとか、それぐらいの勢いのある熱い語りが人の心を動かすのだとも思う。
それならば・・・
営業のプロフェッショナルな組織を作る。
「何でも何処でも誰にでも売ります!」をキャッチフレーズに営業依頼を受け、クライアントの売りたい商品を売る。もちろんプロフェッショナルの仕事だからそのギャランティを半端ない金額になる。
一度火がつくと突っ走りそうな気がするんだけどな。
孫氏の言葉に「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」とある。
いつの時代も考え方に違いはないのかもしれない。