みなさん、こんにちは!
本日からいよいよ、ALISISTAの皆さまと一緒に投げ銭のルールを決めるためのアンケートを実施します。投げ銭のルール変更に関するこれまでの流れは、下記の記事もご覧ください。
「今回初めて投げ銭のルール変更について知った!」という方のために、こちらの記事でも今までの流れを短くまとめます。
現在のALIS投げ銭機能は、投げ銭を行う際に投げ銭額の10%を上乗せして、その10%をALISトークンの価値向上を目的にバーンしています。
しかしながら、様々な理由でこのバーンに反対しているALISISTAがいます。そこでALISチームは先月、10%の上乗せが問題なのか、バーンという方法自体が問題なのかというコミュニティの見解の輪郭をつかむためにアンケートを行いました。そのアンケートの結果から、10%の上乗せ自体ではなく、バーンという方法を問題として思っている人が多くいることが分かりました。
とはいえ、バーンという使い道の代わりに我々が代替案として提案したプール*がいいと言えるほどの説得力はアンケート結果を読む限りでは判断できません。ならいっそのことコミュニティ投票で決めるのはどうかというのが、これまでの背景です。
*プール:貯めるという意味です。この件の文脈では、10%上乗せのALISトークンをバーンするのではなく、貯めて、違う形でALISのプラットフォームに還元する(例えば、ALISISTAによるコミュニティ企画や機能開発など、ALISの価値向上活動を行ってくれる人などに)という意味です。今後これをコミュニティウォレットと呼びます。
前回の記事ではALISチームから3つの選択肢を書きましたが、色々と議論した結果、以下4つの選択肢で投票を進めさせていただきます。十分な情報を得た上で投票できるように、それぞれの選択肢の意味を後ほど説明します。
投票制度は前記事の発表と変わらずMajority Judgementを使います。
選択肢:
1. 投げ銭額の10%をバーンする(今のまま)
2. 投げ銭額の10%をALISコミュニティウォレットに貯める(プールする)
3. 投げ銭額の5%をバーンする。ただし、投げ銭ランキングの不正対策として機能しない場合は割合を10%に戻す
4. 投げ銭額の5%をALISコミュニティウォレットに貯める。ただし、投げ銭ランキングの不正対策として機能しない場合は割合を10%に戻す
上記の選択肢を前回提案した選択肢と比べると違いが大きく2つあります:
1. 上乗せのN%をなくす選択肢がありません
2. 投げ銭ランキングをなくすことに繋がる選択肢がありません
これに至った経緯としては、こちらのとてもヒートアップした議論の結果であり、決して簡単に決めたことではなかったです。しかし、これは今ある選択肢でALISの将来のためにベストだと、結局ALISチーム全員が賛成しました。以下で具体的に説明します。理由は主に2つあります。
トークンエコノミーのため
ALISは今までのソーシャルメディアやコンテンツプラットフォームと全く違うプラットフォームを実現させようとしています。他プラットフォームでは、ユーザーが利益の源であり、利益に繋がる範囲で、ユーザーをできるだけ長くプラットフォームに滞在させようと工夫をしています。何かを「ギブ」するプラットフォームの利益が、それを「テーク」するユーザーが多く居ればいるほど、拡大するという仕組みです。
この仕組みは一見何の問題もないように見えますが、このような仕組みを稼働させるために、「ユーザーが最も欲しいもの」をギブできない場合が多くあります。いくらそれがユーザーにベストでも、利益にならないものはギブできないからです。広告が分かりやすい具体例です。
しかし、ALISは違います。トークンエコノミーでは、上記のギブとテークの関係性を打破し、ALISISTA(投資家含むユーザー)にとっての利益を第一にプラットフォームの開発ができます。しかし、こういう場合は、プラットフォームの健全性を保つために、ユーザーはテークだけではなく、ギブもしなければなりません。投げ銭の10%バーンはそのギブ要素の1つです。投げ銭ランキングを支配するために投げ銭し合う行為の対策としても機能していますが、ランキングの有無を問わず、このギブの要素がなければなりません(ちなみに、ALISトークンはalis.to以外でも投げ合うことができます。その場合はEthereumのGAS代が発生しますが)。
今までテークだけでALISを使えたのに、いきなりギブしろと言われるとちょっと…と思う方もいらっしゃるのは三百も承知です。このギブ要素を押し切ることで、ユーザーが減るかもしれないから、やっぱりまだ実施しない方がいいのでは?というのは上記述べた我々の激アツ議論のテーマでした。
前回の記事を投稿したときは、ギブ要素の実装をもう少しあとにしてもいいと思っていました。しかし、ALISISTAが増えれば増えるほど、この要素の導入のハードルが上がるという懸念点から、前記事で提案した選択肢を再検討しました。やはり今しかないというのが結論でした。また、前回のアンケートから、ギブ要素に反対している人ばかりではないことが分かったため、もしかすると私たちが恐れるほどのマイナス影響はないとも思えます。
開発工数について
ギブ要素に全く抵抗はないけど、投げ銭以外のところからそれを取った方がいいだろうという見解もあると思います。
投げ銭から10%をALISエコノミーに還元するという理由は、そもそもギブ要素を入れ込める機能が現在他にない上、投げ銭ランキングの不正対策としても同時に機能し、一石二鳥だからです。スタートアップ企業は投げられる石がそれほど多くないため、こういう好機が現れたら石を投げて積極的に挑戦します。
この、ALISのとって絶対に必要なギブ要素を今のうちプラットフォームの仕様として定着させなければ、将来的に実装できなくなる可能性があります。そのため、投げ銭から取ることをやめたら、代わりに新しい仕組みを作らなければなりません。しかし、今はこれをできません。ALISトークンを国内取引所に上場させるため、株式会社ALISとして利益を出さなければならないからです。
私たちALISチームは今alis.toから1円も売り上げがないのが現状です。これは意図的にそうしているという面もあり、無理やり売り上げを生み出そうとすると、先に述べたようなALISISTAの皆さまとの共創ができなくなり、我々の理念に反することになります。そのため、現在は開発工数の大部分を企業向けサービスに割り当てています。
この話の背景や詳細はこちらをご覧ください
つづいて、本投票の選択肢のそれぞれの意味を説明したいと思います。多少複雑な部分もあると思いますので、それぞれゆっくり読んでから投票してください。
もう一度本投票の選択肢をリストアップします。
1. 投げ銭額の10%をバーンする(今のまま)
2. 投げ銭額の10%をALISコミュニティウォレットに貯める(プールする)
3. 投げ銭額の5%をバーンする。ただし、投げ銭ランキングの不正対策として機能しない場合は割合を10%に戻す
4. 投げ銭額の5%をALISコミュニティウォレットに貯める。ただし、投げ銭ランキングの不正対策として機能しない場合は割合を10%に戻す
1. 投げ銭額の10%をバーンする(今のまま)
現在、毎日約2000ALISが新しく発行されます。このトークンは記事・いいねに対する報酬として配布されます。一般的にモノの価値は需要と供給によって定まると考えられていて、ALISトークンが多く発行されるほど、その需要が並行して増えなければ1ALISトークンの価値が下がります。一方、バーンは存在しているALISを減らせ、トークンを新しく発行することと逆の効果で実質的なトークン価値を向上する効果があると期待しています。
8月は1日あたりの平均投げ銭額が811ALISでした。つまり、1か月で大体2515ALISぐらいがバーンされたことになります。ユーザー規模が少ないのでまだインパクトは少ないと考えていますが、この仕組みがあるか無いかではこの先のエコシステム設計は全く変わると考えています。
2. 投げ銭額の10%をALISコミュニティウォレットに貯める(プールする)
バーンでALISを消すのではなく、投げ銭された10%分のトークンを貯めておき、プラットフォームやALISトークンの価値向上につながる活動に還元するというアイデアです。これは税金と似た仕組みですが、使い道は政府じゃなく、国民全員で決めるというのを想像してください。形はまだはっきりと決めていないですが、例えば以下のような仕様を考えられます。
※下記はただ1つのアイデアにすぎないですが、コミュニティ・ウォレットはALISISTAが貯めたから、ALISISTAがその使い道を決めるというのが大前提です。
例えば、毎月に一回、その月に貯まったALISトークンの使い道を投票で決めます。選択肢はコミュニティの誰でもが(我々も含めて)提案できます。「バーンする」や「次の投票まで貯めておく」というような選択肢を固定させることもできます。投票で一番多く投票されたアイデアに全トークンを配布するか、上から順に山分けするか、配布方法も色々と考えられます。
3と4. 10%を5%に下げる
コミュニティウォレット、またはバーンに利用される割合を試しに5%に下げてもいいと思っています。しかし、上記でお伝えした通り、10%のギブ要素は投げ銭ランキングの悪用の防止として現在十分に機能しています。10%はいいねし合って、投げ銭ランキングを支配するという悪用法の妨げになっているが、5%では悪用(またはALISの荒らし行為)を防ぐには低すぎる可能性があります。そのため、この3,4の選択肢は、5%では不十分だと分かった場合にパーセンテージを10%にあげます。
投票は今から9月19日まで、一人一回可能です。投票する前に確かめたいことがあれば、Discord、またはこの記事のコメント欄に質問を残してください。結果発表と結果の反映は、投票が終わってからできるだけ早く行いたいと思っています。
投票画面はこちら:
この投票ではより多くのALISISTAの納得の行くルールができあがることに期待しています。そして、ALISチームとしては、ようやくこのような投票でプラットフォームのあれこれをコミュニティと一緒に決められることがとても嬉しいのです。
これは正にトークン・エコノミーの醍醐味です。それでは、投票をよろしくお願いします!!
・ ALIS-officialアカウントが作成した記事にトークンは付与されません
・ ALIS-officialアカウントが作成した記事は人気記事に表示されません
---------------------------------------------------------------------------------------