ピンポーン!
「…はい? どちらさま?」
「あ、まいど、クロチンヤマトです、お届けモノで〜す!」
「あ、今、開けますので、お待ちくださいね(カチャ)どうも、お疲れさ…え、だ、誰ですか?」
「まいど、クロチンヤマトの宅急便こと、ヤクルトおじさんだよ! お、奥さ〜ん、大きいヤクルト欲しくないかい?」
「け、結構です(バタン!)…キャ〜!」
「イテテ、急に扉閉めるから、思いっきりアンヨ挟んじゃっただろ、奥さ〜ん!」
「か、帰ってください!」
「帰りたくても帰れねえなあ、奥さんのせいで足が折れちゃったみたいだからさ、ボッキ〜ンって!」
「そ、そんなの嘘よ! 無理矢理ネジ込んで来たんじゃない、扉の隙間にぶっとい足をググッと! ねえ、早く帰って!」
「ん? お、奥さ〜ん、遠回しに誘ってんのか? じゃあ、ボッキ〜ンと折れたっぽいぶっといアンヨを早く手当てしてくれよ、家の中で!」
「は? 早く足をヌイて、帰ってください! いい加減、警察呼びますよ!」
「おっ、コレが噂のツンデレ団地妻ってヤツかい? それとも、お巡りも呼んで、3Pでもしたいのかい、この好きモノ奥さまめぇ〜!」
「イイ加減にしてくだ…い、痛い! 離してよ!」
「シッ〜、そんな大声出したら朝っぱらから火遊び中って団地中に誤解されるし、か弱い小指の想い出をボッキ〜ンされたかねえだろ?」
「い、痛い! ホントに折れちゃいそう…お願い、離して、もう堪忍して!」
「じゃあ、いつまでも玄関先でタチ話もアレだからお邪魔…オッと、戸締り用心火の用心♪ 鍵とついでにブロックチェーンも掛けとくか!」
「エッ…ドアチェーンをブロックチェーン呼ばわりって…ま、まさかアナタが、あのブロックチェーンマンさんなの?」
「…お、おうよ、俺がその…え〜っと…あ、そうそう、そのブロックチェーンマンとか言うケチな野郎よ。ブロックチェーン、いらんかね?」
「ああ、よかった、やっぱりブロックチェーンマンさんでしたのね。…お、お願いです、主人を…ずっと行方不明の主人を探してください!」
「あ、そう、ご主人は今、行方不明中か…(小声で)こりゃ、都合がいい。(大声で)ま、もう大船に乗ったつもりで、このブロックチェーンマンに任せなさい!」
「で、では、主人を探して頂けるのですね…ありがとうございます、ブロックチェーンマンさん! 私もデキる限り、お手伝いしますから。」
「奥さん、もちのろんデキるお手伝いはシテ貰うけどまずは手付け金を! ボランティアじゃねえからな、ブロックチェーンマン稼業もよ!」
「は、はい…あ、ちなみに先日ポストに入っていたブロックチェーンマンさんのチラシの割引きって、まだ使えますか?」
「チ、チラシの割引き? …ああ、はいはい、アレね、アレ、思い出した思い出した! 大丈夫大丈夫、まだまだ全然使えますよ、奥さん!」
「よかったあー、ちゃんとチラシ取っておいて。確か初回だと半額なんですよね? あ、狭いところですが、どうぞ、おあがりください。」
「(ゴ、ゴクリ)で、では、人妻のお言葉に甘えて、遠慮なく入れさせて頂きますよ、思いっきり奥までズズッと(ボ、ボッキ〜ン!)」
「あ、イキ過ぎ、ソッチはベランダです。コッチの食卓でお茶でも入れますから、まずはオスワリください。あ、コレが例のチラシです。」
「ほぅ〜、コレが噂のチラシね、ナニナニ、“トイレ掃除から人探しまで、アナタの町の便利屋さん、ブロックチェーンマン開店!”とな。」
「友達の奥さんが先日、ドアチェーン交換をお宅の初回半額でシテ貰ったと聞いて、私も主人探しを頼もうとしてた矢先に偶然アナタが!」
「実は…今日はヤクルトおじさんの仕事で強引でもいいから契約を取れとの依頼で…小指、大丈夫? ま、専門は人探しとデリおじですが。」
「あ、いえ、大丈夫ですが…逆にお仕事中に依頼しちゃって…でも、よかった、人探しが専門の方で…あの〜、デリおじってナンですの?」
「説明しよう、デリおじとは女性専用デリヘルのセックスマシーン要員のこと! コチラは初回無料でお試しデキますが…今から、どやッ!」
「あら、まあ、お安いわ。…でも、まずは行方不明の主人探しの方からお願いさせて頂ければと…初回半額で。あ、どうぞ、粗茶ですが。」
「MOTTAINAI! デリおじなら初回無料+今だけ人気有料オプション、顔射・口内射精・中出しが1コ無料! さ、どうぞ、粗チンですが!」
「(モジモジ)こ、困ります、主人に叱られちゃいますからぁ〜ん(ジュン)」
「おう、コラッ、BBAが一丁前にサカってんじゃねえよ、この色キチガイが! 早く跪け! 口開けろ! まず聖水をタダで飲ませてヤルよ!」
(ガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル)
「ん? 弊社のSサービスはお気に召さない系? では…ママ〜、バブバブ、ボクちゃん、前立腺がカユいから舌ドリルでアナルを掘って〜!」
(ガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル)
「で、ガクブル中のバイブ女さんはセクシーなの?キュートなの?どっちが好きなの? …ま、とりま行方不明の旦那さんの話からイクか。」
震えながら首を横にフリフリ団地妻。怒ったねえ、なんたらおじさんは。やおら団地妻の首根っこをムンズと掴むと縦に強制コックン!
「今後、返事はハイかセイ・イエスな」となんたらおじさんは団地妻の肩をモミモミ「じゃあ、まず旦那さんのお名前は?」モミモミ。
団地妻は震え声で「…セ、セイ・イエス?」モミモミ「変わった名前だね、旦那は外人さん?」モミモミ「…ハ、ハイ?」モミモ…!?
「…やっぱハイもセイ・イエスも禁止! で、旦那の名前は?」肩モミモミ「ハイ・イエス! 主人の名前は、ナカモト・サトシです!」
「で、サトシは何歳?」肩モミモミ「…18歳です」(ボッ、ボッキ〜ン!)「ロ、ロリコン! いや、ロリ婚! 軽く干支2周してない?」
「干支2周もしてません! 20歳差です!」(はぁはぁ)「じゃあ、18歳♂と38歳♀の夫婦か…あ、まだ新婚さんいらっしゃ〜いじゃね?」
*『ALISおじさんの仮装通貨教科書(オマケつき)』をひと夏の体験を挟んで、シレッと大幅リリューアルした、ALISおじさんのブロックチェーン私ポルノ小説『早寝早起き。火の用心!団地妻!』の次回は来週月曜に更新予定です!
乞うご期待!
尚、ALISおじさんのブロックチェーン私ポルノ小説『早寝早起き。火の用心!団地妻!』はALISおじさんのツイッターにて毎日連載、先行公開中!