初めに、Peer to Peer(P2P)という、仲介者を要しなく1:1で貸借が成立するプロトコルが生まれました。
しかしこれは、マッチングに難があり流行しませんでした。
(Aaveの前身であるEtherLendや、Dharmaとかありましたが、もう転換されて消えています。)
次に、Peer to Pool(P2Pool)という1:多という貸借方式が仲介者なく実行できるプロトコルが生まれました。
(初めて出てきたものはCompound v1です。今のはv2でCOMPトークンガバナンスが導入されていますです。)
もう一つ、Makerに代表されるPeer to Contract(P2C)という人間対VMで貸借が成立するプロトコルも生まれました。
(Compoundよりも先にMakerが稼働しました。)
YamatoもP2C Lenderです。
次に、iron BankというDAO to DAOで無担保貸借が成立するプロトコルが生まれました。Contract to Contract(C2C)とも言えるでしょう。
これは貸借プロトコルに限らず、トレードプロトコルでも同じことです。
初めに、EtherDeltaというP2Pトレードマーケット(板式DEX)が生まれました、ZRX(0xプロトコル)などが続きましたが、流行を作り出せるほどではありませんでした。
次に生まれたのが、Uniswapです、P2Pool DEXです。
交換相手を在庫poolにしてレートを自動制御(AMM(オートマティックマーケットメーカー))するという大発明です。
これによって、DEXの歴史は劇的に開花することになります。
KyberのようにPool側をビジネスよりに管理するものが生まれたり、改良して50:50でなくてもpoolAMMが計算できるプロトコルが生まれたりです。(Balancer,Curve,,,DODOとかまぁいろいろ試されています。もちろんUniswap v3も先鋭です。)
(2021,08,09 追記)
P2C DEXとしてSynsthetixとその派生プロトコルがもう生まれて稼働している。
これはDEXの順当な進化だと言える。(P2P→P2Pool→P2C→(まだ見ぬC2C))
次はC2C DEXが生まれるのでしょうか?w
長くなりますがもう一つ、 オプションマーケットです。
これはデリバティブDEXですね。
P2Pとして出てきたのはOpynです。
次いでPool側をビジネス的に管理しようとした(Kyber風)のもOpynです。
そして真のP2Pool オプションを実現したのは、HEGICです。
しかしオプションという特性上、セラー(売り手)とバイヤー(買い手)に中立なプロトコルというのは非常に難しく、
Opynは売り手有利な構造で、HEGICは買い手有利な構造です。
つまり何が言いたいかというと、スケールに難があるということです。
Opynはミドルウェアとして為替ヘッジプロトコルを模しています。
まだまだこれから発展していく分野だと思いますし、様々なプロトコルが出てきつつあります。オプションマーケットは本命不在の状態と言えます。
(コミュチャから転記しただけです。)