ぼくは病院薬剤師として、薬局長として働いていましたが、最近ドラッグストアの薬剤師に職をかえました
その時に思いました
医療機関でクラスターが起きたらニュースになる
法人名も施設名も公表され、世間では叩き上げられる
昨年本格的にコロナ感染症が流行してからは家族で旅行も行けなかった
電車も恐ろしく、ショッピングモールなど人の多いところさえも行けなかった
職場からは「家族以外との会食禁止」と指示が出ていたけど、必要性を感じていた
当然のように毎月PCR検査実施し結果を共有していた
なぜならぼくらに感染者がいたら
・既に入院してもらってる患者さんに感染リスクが発生する
・濃厚接触者の数によっては病棟閉鎖になることもありうる
・スタッフが不足しても患者が不足しても経営不振になりえる
たったひとりの感染者からそんなことになるんです
当然かもしれませんが、医療機関では忘年会などありませんでした
その前に新人を歓迎する場もありませんでした
若い人たちは最たる被害者とも言えます
新卒で緊張感溢れる現場に放り出され
偉い人たちもどう動くべきか手探りで
息抜きの場さえも奪われて
それでもぼくのいた病院ではみんながそれぞれ理解して頑張っていました
GO TOトラベルなんて職場でそんなこと口にできません
なぜ医療従事者がそんな境地にいたかわかりますか?
それほど驚異のウィルスでした
・エアロゾル感染
・濃厚接触となるのは密室1m以内で15分以上(保健所職員談)
・感染性肺炎というよりは血液疾患
3月25日本日時点で世界1.24億人が感染し、そのうち回復者は7000万人程度
言い方は「大半は回復」かもしれません
治療中や退院するも継続治療が必要となっている人数と考えます
今更ですが
その事実を連日報道してるし周知の事実かと思ってました
友人からの食事の誘いも断り続けてました
そんな折に目標の起業を実行するため病院薬局長からドラッグストアのパートさんにジョブチェンジしました
そして気づいてしまった
3密は当たり前、小売は感染対策よりも効率を重視する会社も多い
そもそも世の中の誰がコロナ感染者だったり治療後かわかるものが何もない
多くの人が次回の「 GO TOトラベル」楽しみにしている
感染対策を正しく理解している人は著しく少ない
熱出てて病院かかったら「腫れ物のように扱われた」とぷんぷんしている人も
どうか知ってください
忘年会で楽しく飲んでいた人たちが集団感染し、その人たちを治療する医療従事者がいます
職務上で「濃厚接触者疑い」となったら自己隔離し過ごすこともあります
コロナ対応病院で自身も感染してしまう人もいます
多くの病院でボーナスが減給やカットされている事実があります
だから少しだけ気をつけてみてください
簡単なことからでいいんです
・スーパーから入る時だけでなく出る時もアルコール消毒
・手洗いうがい
・ソーシャルディスタンス
・おうち時間を持つ
・味覚障害や熱発あれば市販PCR検査の実施
・飲み会オンライン開催
病院を離れたぼくが、彼らの一生懸命を少しでも伝えられたら幸せです。